みずほ・三井住友の決算を比較
みずほフィナンシャルグループと三井住友フィナンシャルグループの2026年4〜6月期決算が発表されました。メガバンクは私の保有日本株の中でも比率が大きいため注目しています。
結論からいえば、両社とも非常に良い決算です。
国内金利の上昇による利ざや改善に加え、法人融資、手数料収入、市場部門なども好調でした。ただし、今回の決算の勢いと株主還元ではみずほ、利益規模と事業基盤の厚さでは三井住友が上という印象です。
みずほは利益予想を上方修正
みずほの親会社株主純利益は4,229億円となり、前年同期比45.5%増加しました。
本業の利益を示す連結業務純益は5,758億円で、前年同期比81.9%増です。国内法人向けの非金利ビジネスに加え、株式などのセールス&トレーディングや市場運用が大きく伸びました。
顧客部門の業務純益が前年同期比867億円増えた一方、市場部門も1,262億円増えており、複数の利益源が好調だったことが分かります。
この好決算を受け、みずほは通期の純利益予想を1兆3,000億円から1兆4,000億円へ上方修正しました。
連結業務純益の予想も1兆6,300億円から1兆7,500億円へ引き上げています。さらに、1,000億円を上限とする追加の自社株買いを発表し、今期の取得上限は合計2,000億円となりました。
年間配当予想は150円で据え置かれています。
業績の上方修正と追加の自社株買いが同時に発表された点は、株主にとって非常に評価しやすい内容です。
三井住友は利益規模で上回る
三井住友の親会社株主純利益は5,014億円となり、前年同期の3,769億円から1,245億円増加しました。
連結業務純益は7,223億円で、前年同期比1,780億円の増益です。みずほと比較しても、利益の絶対額では三井住友が上回っています。
通期目標に対する進捗率は、連結業務純益が30%、純利益が29%となっており、順調なスタートです。
国内では、金利上昇による預貸金利回りの改善や貸出金の増加に加え、法人向け手数料、資産運用、決済ビジネスなどが伸びました。
Oliveを中心とした個人向け金融サービスやカード決済の成長も、三井住友の強みです。一方、海外部門では採算性の低い案件を減らし、新規融資を選別しているため、利益は減少しました。
これは単純な不振ではなく、資本効率を重視した結果と考えられます。
三井住友は通期の連結業務純益2兆4,000億円、純利益1兆7,000億円という目標を据え置きました。
上方修正はありませんでしたが、国内政策金利などの実際の環境は会社の当初想定よりも銀行に有利になっています。今後も現在の利益水準が続けば、上方修正の余地は残されているでしょう。
今回の決算はみずほが優勢
今回の決算だけを比較すれば、私はみずほが強かったように思います。
純利益の増加率が大きく、通期予想を上方修正し、追加の自社株買いも発表しました。市場が好感しやすい材料がそろっています。
一方、三井住友は利益規模が大きく、銀行、証券、カード、資産運用などの事業基盤が幅広いことが強みです。
簡単に整理すると、
決算の勢いと株主還元なら、みずほ。
長期的な安定感と総合力なら、三井住友。
という評価になります。
ただし、みずほの増益には市場部門の大幅な伸びも寄与しています。市場部門の利益は相場環境によって変動するため、第1四半期の利益をそのまま年間に当てはめるべきではありません。
三井住友も、海外事業の採算改善が進むか、与信費用がどこまで抑えられるかを確認する必要があります。
今回の決算を受け私の方針
保有をこのまま継続します。
日銀の金融正常化によって、国内銀行は長く続いた低金利による収益低迷から抜け出しつつあります。法人の資金需要や手数料ビジネスも伸びており、単なる金利上昇だけに依存した決算ではありません。
一方で、銀行株には金利上昇による業績改善がある程度織り込まれています。株価上昇を追いかけるより、市場全体の調整や一時的な金利低下で銀行株が売られた場面に買い増しを検討したいと思います。

