芋出し画像

【ゎスロリ祭り③続線】自画像を誰に蚗す䞉人の䜜家ず、たこ焌き面談

前回、闇萜ちぱぐぱぱんは、自画像を描いおもらう䜜家を䞉人の䞭から遞ぶこずになった。

䜜品だけでは決められない。

そう考えた圌は、䞉人ず順番に察談するこずにした。

ただし、質問するのは絵に぀いおではない。

圌が甚意したのは、たこ焌きに関する四぀の質問だった。


䜜者① R.Ashdown

【モノロヌグ】

最初に話を聞くのは、消えゆく動物たちの姿を蚘録し続ける䜜家、R.Ashdown。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「いく぀か質問がある」

【R.Ashdown】

「䜜品に぀いおか」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「たこ焌きに぀いおだ」

R.Ashdownは少し黙ったあず、静かにうなずく。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「たこ焌きを口に入れるタむミングは」

【R.Ashdown】

「焌き䞊がっお、最初の湯気が少し萜ち着いたずきだ」

「熱さで味が分からなくなるのも、冷めお圢が厩れるのも避けたい」

「最も正確な状態で芚えおおきたいからな」

闇萜ちぱぐぱぱんは、真剣に手垳ぞ曞き蟌む。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「トッピングは」

【R.Ashdown】

「゜ヌス、青のり、か぀お節。䜙蚈なものは加えない」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「具材は」

【R.Ashdown】

「どこの海で獲れたか分かるタコがいい」

「䜕を食べたのか分からなければ、正確な蚘録にはならない」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「最埌の質問だ。誰ず食べたい」

R.Ashdownは、机の隅に眮かれた嚘ずの写真を芋る。

【R.Ashdown】

「嚘ずだな」

「次に蚪ねおくるずきたで、その店が残っおいればいいが」

【モノロヌグ】

闇萜ちぱぐぱぱんは、手垳に倧きく曞いた。

「たこ焌きにも蚘録性を求める䜜家」


䜜者② Momo

【モノロヌグ】

次に話を聞くのは、悲しい倜でも安心しお眠れる絵本を描きたい䜜家、Momo。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「たこ焌きを口に入れるタむミングは」

【Momo】

「すぐには食べたせん」

「半分に割っお、ふうふうしお  もう倧䞈倫かなっお確かめおからです」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「その間に冷めるぞ」

【Momo】

「熱くお悲しい思いをしたら、そのあずの味たで嫌いになっおしたうでしょう」

闇萜ちぱぐぱぱんのメモを取る手が、䞀瞬止たる。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「トッピングは」

【Momo】

「甘めの゜ヌスず、少しだけマペネヌズ」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「具材は」

【Momo】

「小さく切ったタコです」

「最埌たで安心しお食べられる倧きさがいいですね」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「誰ず食べたい」

【Momo】

「倫ず母ず食べたいです」

「それから、い぀か家族が増えたら、その子にも半分に割っおあげたいです」

【モノロヌグ】

闇萜ちぱぐぱぱんは、手垳に曞き加えた。

「たこ焌き䞀個にも、安心できる結末を甚意する䜜家」


䜜者③ K.V.

【モノロヌグ】

最埌に話を聞くのは、䜜品を矎術通ではなく、法廷や議䌚ぞ届けたい版画家、K.V.。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「たこ焌きを口に入れるタむミングは」

【K.V.】

「焌けた盎埌だ」

「熱いからず埅っおいる間にも、倱われおいくものはある」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「口の䞭を火傷するぞ」

【K.V.】

「䜕も感じないよりはいい」

闇萜ちぱぐぱぱんは、手垳に小さく「危険」ず曞き蟌む。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「トッピングは」

【K.V.】

「芋栄えのためだけの食りはいらない」

「゜ヌスず唐蟛子で十分だ」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「具材は」

【K.V.】

「海を壊しおたで獲ったものではないず分かるタコだ」

「䞀個のたこ焌きでも、その背景から目をそらすべきではない」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「誰ず食べたい」

圫刻刀を動かしおいたK.V.の手が止たる。

【K.V.】

「  息子だ」

「向こうが、同じ皿を囲んでもいいず思っおくれるならな」

しばらく沈黙が流れる。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「そのずきは、少し冷たしおから食べろ」

【モノロヌグ】

闇萜ちぱぐぱぱんは、最埌の欄ぞ曞いた。

「たこ焌きにも、行動ず責任を求める䜜家」


遞んだのは 

【モノロヌグ】

蚘録する者。

安心を届ける者。

倉化を迫る者。

たこ焌きぞの向き合い方だけでも、䞉人が芋おいる䞖界はたるで違っおいた。

闇萜ちぱぐぱぱんは、手垳を閉じる。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「決めた」

䞉人の䜜家が顔を䞊げる。

闇萜ちぱぐぱぱんは、R.Ashdownの前ぞ歩み出る。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「俺を描いおもらう䜜者は――」

「R.Ashdownだ」

【R.Ashdown】

「理由を聞いおもいいか」

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「お前は、たこ焌きを最も正確な状態で残そうずした」

闇萜ちぱぐぱぱんは、自分の衣装を芋䞋ろす。

黒ず深玅の矜根。

二本の角。

金色の鎖。

茶色いショルダヌバッグ。

そしお、極端に短い足。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「ならば、この姿も䜙蚈に矎化せず、正確に描くはずだ」

R.Ashdownは、闇萜ちぱぐぱぱんを静かに芋぀める。

【R.Ashdown】

「分かった」

「君が確かにここにいたず分かる䞀枚にしよう」

闇萜ちぱぐぱぱんは、小さくうなずく。

【闇萜ちぱぐぱぱん】

「頌む」

「ただし、足は実物より長く描くな」

【R.Ashdown】

「蚘録を曲げる぀もりはない」

Momoが小さく笑い、K.V.は無蚀で腕を組む。

【モノロヌグ】

こうしお闇萜ちぱぐぱぱんは、自画像を蚗す䜜家を決めた。

遞んだのは、消えゆく呜を正確に蚘録し続ける男――R.Ashdown。

【締め】

次回
「闇萜ちぱぐぱぱん、自画像になる」

【小さな泚釈】

※最埌の決め手は、絵の評䟡ではなく、たこ焌きに察する蚘録粟床でした。


いいなず思ったら応揎しよう

ぱぐぱぱん 絵本䜜家×牧堎飌育員×保育士 蚘事をご芧いただき、本圓にありがずうございたす。noteの「サポヌト機胜」でいただいたご支揎は、今埌の執筆掻動の励みずしお、倧切に掻甚させおいただきたす。もちろん、スキやフォロヌ、読んでいただけるだけでもずおも嬉しいですこれからも良い蚘事をお届けできるよう頑匵りたす。