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いっぱい在る


毛利衛という宇宙にも深海にも行ったことのある宇宙飛行士が、それぞれの暗黒についてこう言及していたらしい。


「宇宙の暗黒というのは本当に何もなくて無だけれど、
深海の暗黒というのは、何かがいっぱい在るのを感じる。」

これを聞いていて、
「何かがいっぱい在る状況っていいかも」と、改めて深海に魅力を感じた。

同時に、深海は生態系が島のように点在するらしいし、宇宙と規模が違うのだからそれぞれの空白の規模も違うんではないの、とも思ったが、私は宇宙にも深海にも行ったことがないのでそれについては何も言えない。


かといって、いっぱい持っていたいわけではない。

小さな子のように両手にたくさん抱えて、落ちていくものに意識を取られる本末転倒な状態は、幼いうちに学んでおきたい。

手のひらを開いた老婆の、残ったいくつかのものだけを大事にする姿も頭に浮かぶが、行き過ぎると執着になる。

周りに選択肢がある状況、というのがいいなぁと思う理由の一つのような気がする。


長沼毅が話してた宇宙のエントロピーの中で
「生命はあだ花」
という表現も良かったな。

命とは、と考えたことのある誰もが、大なり小なり持っている感覚なんじゃないかなと思った。

よくある「人生暇つぶし」や、
「死ぬこと以外かすり傷」のヤンキーも。

"だから"世のため人のためになることをとか、"だから"好き勝手してやれとか、
そこから人が導き出す答えは千差万別な気がするが。

後者の人間には、若い時には面白いなーと思うことも、しばらく経って飽きたなー、もうやだなーと思うこともあったけど、
そういう自分に掛けられる時間や相手が今までなかった人なのかな、と感じることもあった。

もしくはそうして欲しい人にしてもらえなかったのかなーと思うと、今日くらいは付き合ってやるか、という気になる。


介護職の時、理不尽に怒り狂う98歳のおばあちゃんにも、そんな気持ちで付き合ってきたかもしれない。

まあ、シンバル持ったお猿のおもちゃみたいでやかましいなーと思うこともあったけど。


今日は二本松まで行った。気力もないけど、なんか書きたいなーと思って、此処にこっそり書いてみた。

宇宙みたいに何も無いのもいいよね。

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