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黒字なのに銀行に融資を断られて損する話

「うちはちゃんと黒字なのに、なぜか希望額まで貸してもらえなかった」。そんな経験や、まわりでそんな話を聞いたことはないだろうか。実は、銀行が融資を判断するとき、決算書の「利益が出ているかどうか」だけを見ているわけではない。同じ決算書でも、銀行員が真っ先に見る場所と、社長が気にしている場所は、けっこうずれている。ここを知らないまま決算を迎えると、借りられるはずのお金を借りそこねて、資金繰りで余計な苦労をすることになりかねない。

この記事を購入してくださった方には、最後に永久保存版のPDF資料をダウンロードできるようにしている。銀行が決算書のどこを見ているのかを1冊にまとめたものなので、気になった方はぜひ手に取ってもらえると嬉しい。

入門編 銀行の審査は「会社の健康診断」

銀行の融資審査は、会社の健康診断のようなものだと考えると分かりやすい。決算書は、その健康診断の結果表だ。健康診断で医者が血圧やコレステロールの数値を先に見るように、銀行員も決算書の中の決まった数か所を先に見て、「この会社に貸しても、ちゃんと返ってくる体力があるか」を判断している。

もう一つ、住宅ローンの審査を思い浮かべてもいい。個人が住宅ローンを申し込むと、銀行は年収だけでなく、貯金がどれくらいあるか、ほかにどれくらい借金があるかを見る。年収が高くても、カードローンをたくさん抱えていれば審査は厳しくなる。会社の融資も、これと同じことをしているだけだ。「今年いくら儲かったか(利益)」だけでなく、「これまでにどれだけ蓄えを作ってきたか」「今どれくらい借金を背負っているか」までまとめて見られている。

ここで大事なのは、決算書の「見た目」がよくても、銀行は「実態」まで踏み込んで見るということだ。たとえば、決算書に「会社が社長個人に貸しているお金」がのっていると、銀行は「それは本当に返ってくるお金なのか」と疑いの目で見る。倉庫に何年も売れ残っている在庫があれば、それも「本当は価値がないのでは」と差し引いて考える。表面上は黒字でも、こうした中身を差し引くと、実は体力が乏しい、と判断されることがある。これが「黒字なのに借りられない」のからくりだ。

こんな人は、この先を読む価値がある。

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