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📚評価軸 シリーズ第3回

慢性痛をどう評価しているか、説明できますか?

痛みは「評価対象」ではなく「結果」である

慢性痛の相談を受けたとき、
最初に何を見ていますか?
• 痛む場所
• 痛みの強さ
• 動作時の痛み
• 圧痛の有無

もちろん、これらは必要な情報です。

ただし、
ここで一つはっきりさせておかなければならないことがあります。

痛みは、評価対象ではありません。
痛みは「結果」です。



痛みを評価対象にした瞬間、迷子になる

慢性痛が難しくなる最大の理由は、
痛みそのものを評価し始めてしまうことです。

・どこが痛いか
・どれくらい痛いか
・どうすると痛いか

これらをどれだけ集めても、
慢性では決定打になりません。

なぜなら、

痛みは、身体が取った最終的な表現
だからです。

原因ではありません。



同じ腰痛が、なぜ全く違う経過をたどるのか

例えば腰痛。
• 同じ診断名
• 同じ画像所見
• 同じ年齢層

それでも、
• 数回で改善する人
• 何年も繰り返す人
• 一時的に良くなって戻る人

が必ず分かれます。

ここで差を生んでいるのは、
痛みの強さでも、部位でもありません。

差を生んでいるのは、

その痛みが
「どんな身体の成り立ちの中で出ているか」

ここを評価しているかどうかです。



慢性痛で本当に見るべきもの

慢性痛の評価で見るべきなのは、
• なぜそこが頑張り続けているのか
• なぜ他の部位が仕事を放棄しているのか
• なぜこの人の身体は、この形で安定しているのか

つまり、

痛みを出している部位ではなく、
痛みを引き受けてしまった構造

ここです。

痛みは、
代償の最前線に立たされた場所に出ます。



痛みは「失敗」ではなく「成功」

ここは、
評価軸が変わるポイントです。

慢性痛は、
身体の失敗ではありません。

むしろ、

壊れないために
痛みという手段を選んだ
身体の成功例

とも言えます。

もし痛みがなければ、
• 無理は続き
• 適応は破綻し
• もっと深刻な問題に進む

だから痛みは、
最後のブレーキとして現れる。

これを理解せずに
「痛みを消す」ことだけを目的にすると、
慢性は必ずこじれます。



評価とは「なぜこの形になったか」を辿る作業

慢性痛の評価とは、
• どこが悪いか
ではなく
• なぜこの形で成り立っているか

を辿る作業です。
• 姿勢
• 呼吸
• 重心
• 動きの質
• 緊張の偏り

これらを通して、

この身体が、
どうやって今まで壊れずに来たのか

を読み取る。

それができて初めて、
痛みの意味が見えてきます。



評価できない人ほど「痛み」を追いかける

少し厳しい話をします。

評価軸が曖昧な人ほど、
• 痛い場所を追いかけ
• テクニックを増やし
• 刺激を強くする

なぜか。

他に見るものが分からないからです。

評価軸が定まると、
• 触る前に
• 何をしないかが決まり
• 介入点が自然に絞られる

痛みは、
追いかける対象ではなく、
確認する結果になります。



慢性痛を扱うということ

慢性痛を扱うということは、
• 痛みを消す人になること
ではなく
• 身体の成り立ちを読み解く人になること

です。

評価軸が変われば、
• 見えるものが変わり
• 触る場所が変わり
• 結果が変わる

技術は、
その後についてくるものです。



次回予告

次回は、
ここをさらに深掘りします。

「触る前に、もう評価は終わっている」
慢性を扱う治療家の共通点

なぜ上手い人ほど、
最初に
「何をしないか」を決めているのか。

そこを言語化します。



ここまで読んで
違和感がなければ、
あなたはもう
「痛みを追う側」ではありません。

評価軸は、
治療家の思考そのものです。

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