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👂第6回「慢性痛は壊れているのではなく、守っている」

はじめに

慢性痛を見ていると
ずっと違和感があります。

それは

壊れている前提で身体を見ている人が多すぎる

ということです。

もちろん
本当に壊れているケースもあります。

外傷
骨折
炎症
神経障害

こういったものは
医療が絶対に必要です。

でも慢性は
そこだけでは説明できません。



結論

慢性痛の多くは

「壊れている」のではない

「守っている」

です。



身体はバカではない

身体は
意味なく固まりません。

意味なく痛みません。

意味なく防御しません。

全部
理由があります。

つまり

痛み=身体の防御反応

であることが非常に多い。



なぜ守るのか

理由は様々です。

・呼吸が浅い
・圧が逃げる
・循環が悪い
・滑走が落ちる
・神経が興奮している
・疲労が抜けない
・過去の外傷
・ストレス
・睡眠不足

こういったものが重なると
身体は

これ以上壊れないように

守り始めます。



でも多くの治療は逆をやる

ここが問題です。

守っている身体に対して

・無理に伸ばす
・剥がす
・強く押す
・矯正する

これをやる。

すると身体はどうなるか?

さらに警戒します

当然です。

身体からしたら

「危険な刺激」

だからです。



慢性で必要なのは解除

本当に必要なのは

「なぜ守っているのか」を読むこと

です。

つまり

・どこで防御しているか
・どこで圧が逃げるか
・どこで呼吸が止まるか
・どこで神経が興奮するか

これを評価していく。



だから慢性は全身を見る

腰だけ見ても
腰痛は分かりません。

実際は

・横隔膜
・胸郭
・顎口腔
・足部
・内臓
・硬膜
・呼吸

こういったものが
全部関係している。

つまり

部分ではなくシステム

として見ないと
慢性は崩れません。



「痛い場所」が原因とは限らない

これもかなり重要です。

患者さんは当然

「ここが痛い」

と言います。

でも
その場所は

結果

であることが多い。

例えば

・呼吸の問題で首が固まる
・内圧低下で腰が守る
・顎口腔入力で姿勢が崩れる
・滑走不全で循環が落ちる

こういうことは
現場では普通に起きています。



上手い治療家ほど戦わない

これも特徴です。

下手な人ほど

「変えてやろう」

とします。

でも
本当に上手い人は逆です。

「身体が安心できる方向」を探す

だから

・刺激が静か
・介入が少ない
・無理をしない

でも変わる。

なぜか?

身体が解除を始めるから

です。



慢性痛の正体

慢性痛は

壊れた身体

というより

長く守り続けた身体

です。

だから必要なのは

・力
・勢い
・派手な変化

ではありません。

「なぜ守っているのか」を聞くこと

です。



まとめ

慢性を本当に理解するには

壊れているモデル

から一度離れる必要があります。

そして

身体は何を守ろうとしているのか

ここを見る。

その瞬間
評価も介入も大きく変わります。



おわりに

慢性臨床で大切なのは

「どこが悪いか」

ではありません。

「なぜ身体が守っているか」

です。

そこを読めない限り
身体は防御をやめません。

逆に
そこが聞けた瞬間
慢性は大きく動き始めます。

次回は

「なぜ上手い治療家ほど、触り方が静かなのか」

このテーマをやります。

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