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👂第3回「耳の傾聴」と「手の傾聴」は別物

はじめに

前回

傾聴=聞くことではない

という話をしました。

本当の傾聴とは

引き出す力

でした。

そして今回は
さらにその先の話です。



治療家には2種類の傾聴がある

それが

・耳の傾聴
・手の傾聴

です。

この2つは似ているようで
全く別物です。



耳の傾聴

これは一般的にイメージされる傾聴です。

・話を聞く
・違和感を拾う
・本音を引き出す

ここですね。

もちろん大切です。

でも
慢性を扱う治療家は
ここで終わってはいけません。



問題はその先

患者さんは
自分の身体を正確に説明できません。

当然です。

身体の中で何が起きているかなんて
普通は分からない。

だから現場ではよくあります。

「腰が痛い」

実際は
横隔膜・内圧・胸郭・股関節の問題だった

「首が悪い」

実際は
硬膜テンション・顎口腔入力・呼吸の問題だった

つまり

言葉だけでは本質に辿り着けない



そこで必要なのが手の傾聴

ここを勘違いしている人が本当に多い。

ただ触ることではありません。

ましてや

「なんとなく感じます」

ではない。



手の傾聴とは

組織の情報を正確に拾うこと

です。

・圧の逃げ
・滑走の制限
・膜のテンション
・呼吸との同期
・流れの滞り
・防御反応

こういった情報を
触診で読んでいく。



なぜ触ってるだけの人が伸びないのか

理由は簡単です。

解剖学が浅いから

です。

厳しい言い方になりますが
ここはかなり重要です。

構造を知らない人間に
組織は読めません。



例えば

・この膜はどこに連結しているのか
・どの方向に滑走するのか
・どの神経と関係するのか
・どの圧で影響を受けるのか

これが頭に入っていないと

触っても
ただの感想

で終わります。



本物の手の傾聴

本当に上手い人は
触った瞬間に

・どこで身体が守っているか
・どこで呼吸が止まるか
・どこで流れが落ちるか

これを拾っています。

しかも
力で押していない。

むしろ逆です。

聞ける人ほど、触り方が静か

です。



なぜか?

身体は
警戒する相手には情報を出さないからです。

雑な圧
速すぎる介入
自分本位な操作

これをやった瞬間に
身体は防御します。

すると
本当に欲しい情報が消える。

だから上手い治療家ほど、
最初に聞く。



技術の前に必要なこと

ここを飛ばして

・テクニック
・矯正
・派手な変化

ばかり追うと
臨床は不安定になります。

なぜなら

ズレた場所に介入するから

です。

慢性で本当に重要なのは

「どこを触るか」

ではなく

「身体が何を嫌がっているか」

ここです。



まとめ

治療家には

・耳の傾聴
・手の傾聴

この両方が必要です。

そして
手の傾聴の土台になるのは

👉 解剖学
👉 バイオメカニクス
👉 触診精度

です。

感覚論ではありません。

構造を
手で読めるかどうか。

ここです。



おわりに

慢性が難しい理由は
身体が複雑だからではありません。

聞けていない人が多いから

です。

耳で聞き
手で聞く。

これが繋がった時
初めて治療は深くなります。

次回は

「評価できない=聞けていない」

このテーマをやります。

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