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📚評価軸 シリーズ第5回

評価軸を持たない人ほど「理論」で武装する

なぜ説明だけ上手い治療家が生まれるのか

慢性領域を見ていると、
不思議な現象に何度も出会います。

説明はとても上手い
専門用語も多い
理論構成もそれなりに整っている

でも、、、
結果が安定しない

なぜでしょうか。



理論が多い=評価が深い、ではない

まず誤解を解いておきます。

理論や知識は重要です。
言語化できる力も必要です。

問題は、
理論が評価の代わりになっている場合です。

評価軸が曖昧な人ほど、
• 理論を並べる
• 概念を足す
• 説明を重ねる

なぜか。

身体をどう見ているか、自分でも定まっていない
その不安を、言葉で埋めているからです。



評価軸がある人は、語らない

対照的に、
評価軸が定まっている人ほど、
• 多くを語らない
• 断定しない
• 余計な説明をしない

なぜなら、

身体を見た時点で、
やることとやらないことが決まっている
からです。

説明は、
患者の安心のために最小限あれば足りる。

自分を守るための説明は、
必要ない。



理論武装が始まる瞬間

理論で武装し始める瞬間は、
とても分かりやすい。

それは、

「評価が追いついていない時」

です。
• 触っても確信が持てない
• 仮説が立たない
• 介入点が決まらない

この不安を打ち消すために、
• 論文
• エビデンス
• 権威
• 有名理論

が前に出てくる。

理論そのものが悪いのではありません。
使われ方の問題です。



説明が増えるほど、評価は浅くなる

慢性でよくある失敗があります。
• 説明が長い
• 仮説が多い
• 話が複雑

一見、
深く考えているように見えます。

しかし実際には、

評価が絞れていないだけ
というケースがほとんど。

評価軸があれば、
• 説明は短く
• 介入は少なく
• 結果は安定する

逆になります。



権威に寄りかかる人の共通点

評価軸を持たない人ほど、
「誰が言っているか」を重視します。
• 有名だから
• 医師だから
• 論文に書いてあるから

これらは判断材料にはなります。
しかし、

評価の代行はしてくれません。

評価軸は、
自分で身体を見て
自分で育てるものです。

借り物では、
慢性は扱えません。



本当に強い治療家は、理論を後ろに置く

評価軸がある人にとって、
理論は
• 前に出すものではなく
• 裏付けとして後ろにあるもの

です。

身体を見て、
触れて、
仮説が立ち、
介入が決まる。

その後で
「なぜそうなったか」を
理論で整理する。

順番が逆になった瞬間、
慢性は迷子になります。



評価軸とは「立ち位置」そのもの

評価軸は、
• 技術
• 理論
• 資格

よりも前にあるものです。

それは、

自分は
何を評価し
何を扱い
どこまで責任を持つのか

という
治療家としての立ち位置。

ここが定まらない限り、
言葉だけが増えていきます。



次回予告

次回は、
個人の問題ではなく
教育と構造の話に入ります。

なぜ欧州では「治療家の範囲」が共有されるのか
日本で起きている断絶の正体

評価軸は、
個人のセンスではありません。

育てられるかどうか
そこに差があります。



評価軸が育ってくると、
理論は自然と静かになります。

必要な時に、
必要な分だけ使われる。

それが
慢性を扱える治療家の
共通点です。

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