猫はいつも迷わない|「で、私はどうしたい?」を思い出す
はじめに
少し、間が空いてしまいました。
実は、ここしばらく風邪をひいてしまい、 なかなか調子が戻らず、 気づけば10日ほど過ぎていました。
体調が落ちていると、 考える力も、書く力も、 うまく働かないものですね。
そんな中、ぼんやりニャンズを眺めていて、
「猫って迷わないよなあ」
と思いました。
もちろん、本当のところは分かりません。
「今日はここで寝るべきか、 それともあっちで寝るべきか……」
と、猫なりに悩んでいる可能性もあります。
でも少なくとも、
「この選択で5年後に後悔しないだろうか」
と考え込んでいるようには見えません。
そのあたり、人間とはずいぶん違います。
✦1|眠ければ寝る。食べたければ食べる
ニャンズの一日は、かなり分かりやすいです。
眠くなれば寝る。 お腹が空けば、ごはんを待つ。 構ってほしければ近くに来る。 一人でいたければ、さっさと別の場所へ行く。
一匹は、ごはんの時間になると、 かなり分かりやすく待っています。
もう一匹も、自分の番になれば前へ出てくる。
そこに、
「さっき食べたばかりだから、 また欲しがったら食いしん坊だと思われるかな」
みたいな遠慮は、たぶんありません。
眠いときも同じです。
人間なら、
「まだこんな時間だし」 「昼間から寝たらもったいないし」
などと考えますが、 ニャンズは普通に寝ています。
しかも、とても気持ちよさそうに。
猫には猫なりの事情があるのでしょうが、 見ている側からすると、
「今、自分がどうしたいのか」が ものすごく明確に見えます。
✦2|人間は、選択肢にいろいろなものを乗せる
一方、人間はそう簡単にはいきません。
例えば、
「今日は疲れたから早く帰りたい」
と思っても、
仕事が残っている。 明日の予定もある。 周囲への影響も考える。 評価も気になる。
「みんな残っているのに、 自分だけ帰っていいのかな」
という気持ちが出てくることもあります。
大きな選択なら、もっと複雑です。
収入。責任。将来。家族。生活。 失敗する可能性。 周囲からどう思われるか。
いろいろな条件を 考えなければなりません。
これは悪いことではありません。
人間は社会の中で暮らしています。
仕事もありますし、生活もあります。
だから、
「猫みたいに好きなように生きればいい」
という話ではありません。
猫と同じようには生きられないし、 たぶん生きない方がいいことも たくさんあります。
✦3|でも、「私はどうしたい?」が消えていないだろうか
ただ、いろいろな条件を考えすぎていると、 最初にあったはずの感覚が、 どこかへ行ってしまうことがあります。
「普通はこうするもの」 「こうした方が評価される」 「迷惑をかけてはいけない」 「失敗したくない」
そういうものを一つずつ乗せていった結果、
「ところで、私はどうしたいんだっけ?」
となる。
私もあります。
本当は疲れている。
本当は今日は何もしたくない。
本当は嫌だった。
逆に、
本当はちょっとやってみたい。
そんな気持ちがあっても、 現実的な条件を考えているうちに 見えなくなることがあります。
もちろん、感じたことを そのまま実行する必要はありません。
「仕事したくないな」と思ったから、 翌日から会社へ行かない。
というわけにもいきません。
でも、
自分がそう感じていることくらいは、 自分で分かっていてもいい
のではないかと思います。
どうするかを決めるのは、そのあとです。
✦4|猫を見ながら、ときどき思い出す
猫は人生の正解を 教えてくれるわけではありません。
判断基準を教えてくれるわけでもありません。
そもそも、そんな役割を背負わせたら ニャンズも迷惑でしょう。
ただ、あまりにも素直に、
眠ければ寝る。
食べたければ待つ。
甘えたければ寄ってくる。
嫌なら離れる。
ということをやっている。
そんな姿を見ていると、
「あ、私また考えすぎてるな」
と気づくことがあります。
「どうするべきか」を考える前に、
「で、私は本当はどうしたいんだっけ?」
と、一度戻ってみる。
答えがそのまま採用されるとは限りません。
でも、その感覚が分かった上で 現実的な条件を考えるのと、 最初から自分の気持ちを抜いて考えるのとでは、 少し違う気がします。
まとめ
人間には、 仕事も、生活も、責任もあります。
だから、猫のようには生きられません。
それでも、いろいろ考える前の、
「私はどうしたい?」
という感覚まで、 なくしてしまう必要はないと思います。
今日もニャンズは、 食べて、寝て、甘えて、 好きな場所へ移動しています。
迷いがない。
……少なくとも、私にはそう見えます。
そんなニャンズを眺めながら、 たまには自分にも、
「で、今日はどうしたい?」
と聞いてみようと思います。
そして、まずは風邪を しっかり治したいと思います。
深鈴

