1日に30品目食べるのは神業
「1日に30品目を食べましょう」
どこかで聞いたことがあるかもしれない。
昭和60年(1985年)に当時の厚生省が「健康づくりのための食生活指針」を策定したのが始まりである。当時は栄養不足を補い、多様な食品をとることが推奨されていた。
ところが「1日30品目」という目標は、2000年(平成12年)の食生活指針の改定で廃止された。
品目を増やすことで過剰栄養摂取になったり、品目を数えるのが現実的ではないという理由から削除されている。
そもそもなぜ30品目なのか。
同種の食品に偏ることなく、少なくとも30種類の食品を料理の素材とすることが適切であろうという考えに基づくものらしい。
データも例も示さずにそこだけ拾い上げて「これくらいがいいのかな?」程度のぼんやりした印象は否めない。毎日続けられそう、少しやれば先が見えそうな目標ならまだしも「1日に30品目」は異次元だ。
なぜ2016年に上梓された土井善晴著『一汁一菜』が支持されるのか。食事への過度な目標、義務、強制は、どうしてよいかわからなくなる。自分の基本があれば、追い詰められることなく数字に踊らされない。ごちそうは毎日必要ないし、数えて楽しいのは持続性が低いように思う。
台風一過、突然そんな思いが脳内を風速10cmくらい吹き荒れたので、マイデータを記録したくなった。
「1日に何品目食べているのか」
同食材は1回のみ、調味料はノーカウント。
6/3 朝食 折りたたみサンド


事故報告:手前の塩麹ささみがひと切れ転げました。
食パン、チーズ、鶏ささみ
紫玉ねぎ、にんじん、いんげん
6/3 昼食 おにぎり2種

①米、大根葉、アミエビ
②米、あさり、ひじき、にんじん、油揚げ
6/3 夕食 3品

すり身と豆腐を混ぜ合わせて団子
魚(エソすり身)、絹ごし豆腐、あおさ
わかめ、小ねぎ

蒸したかぼちゃがあったから
かぼちゃ、
鶏ささみ、大葉

蒸し暑い日は、酸味で疑似さわやかを呼ぶ。
米、たまご、カニカマ、きゅうり、いんげん
白ごま、のり
大体20品目ちょっと。やっぱりものぐさは数えるのが面倒くさい。
たまたま今日は下処理済み野菜があったので、なんとなく作れていつもよりは料理している感が出ているが、特に感慨はない。
毎日料理している身としては、自分が継続できる基本(土井氏は“型”と表現)があれば、口に入るものが作れるのではないだろうか。
きっちり数えることの不毛を実感した。
20品目ちょっとなど、「数えるの、やっぱり面倒くさい」
下処理済み野菜効果で、やや頑張った日でさえ重複品目を除けば、30品目なんて遠いゴールテープで神業ではないか。
「1日に30品目は、いらない」
