さっぱりとガッツリが支えてくれる一汁一菜の手帖 〜2026夏編
暑すぎて、あんまり長く台所にいられない。特に火を使いたくないですよね。レンジ調理が増えたり、たくさん作ったら冷蔵庫で保存したり。包丁仕事ならいいかと薬味を使いたくなったり。
夏の食卓には、他の季節とは違った工夫が求められる気がする。
さて、タイトルの「さっぱり」と「ガッツリ」。一見すると相反するようですが、どちらも夏料理の永遠のテーマかな〜と思っています。
食欲がないときは「さっぱり」「爽やか」「あっさり」、元気になりたいときは「ガッツリ」「こってり」「スタミナ」など。
たぶん、その両方が揃うと、爽やかな一汁とガッツリ系の一菜は献立としてバランスが取れたような気になるんですね。
1.ベーコンおかかごはん、韓国海苔の味噌汁
春の弁当生活でお世話になった本がありました。それがこちらの『ごちそうおにぎりとまんぷくスープ』です。

この本で紹介されていたおにぎりを混ぜごはんにして、お弁当に詰めていました。その混ぜごはんは美味しくて今でも作ります。
この日の混ぜごはんは「ベーコンおかか」。
ベーコンは1.5センチ角くらいに切ります。さらに旨みのプラスとして、玉ねぎと椎茸を切って、一緒に炒めました。

Tesshiさんのレシピでは「ベーコンおかかマヨ」だったんですけど、マヨネーズを忘れていて、なぜか甘めの「すき焼きのタレ」少々で味つけしてました。撮ったあとで、マヨをちょい足ししながら食べました。
ゴロゴロしたベーコンは存在感があって、ジューシーで美味しい。
ブロックのベーコンを初めて買いましたが、なんだか切るのが面倒で冷蔵庫に居座っていました。こんなことならもっと早く作れば良かった〜!すっかりファンになりました。

美味しいけど、なんとなくジャンキー風味な混ぜごはん。
せめてもの気持ちで味噌汁には健やか素材をプラスしよう。メインは絹豆腐、糸寒天と韓国海苔をトッピングしました。便利な海藻ありがたい。野菜は玉ねぎ、人参、キャベツ、青ねぎ。
バランスを取りたくなる。そういう気持ちはけっこう大事なんじゃないかなと思っています。
2.ニラ玉、すいか皮の味噌汁
シンプルなニラ玉は美味しくて大好きだけど、ときにはカサ増し食材で弱めることもあります。

ニラ以外の食材は、千切りキャベツ、しめじ、玉ねぎ。新生姜と豚ひき肉炒め(作りおき)、オイスターソースで中華風の香りに。
火通りを早くするために、ニラを細かく切るのがポイントです。
ニラ玉を作りながら、すいかの皮を茹でるの図。

この季節、すいかの皮が常に冷蔵庫に入っているというプレッシャーがあります。
夏になると、異常なすいか愛を発揮する母はせっせとすいかを買いに行く。
切り分けてタッパーに詰め、冷蔵庫に冷やしておいてはニコニコしています。そうして生まれる大量の皮には全く興味なし。私が引き受けているのです。
すいかの皮って意外と歯ごたえとか香りがあるので、味噌汁にするなら存在感を消したい。そういうときは下茹でして、薄切りにします。

味はともかく、すいかの皮を茹でると透明感が凄い。
他の具材は玉ねぎ、しめじ、新生姜、青ねぎ。ニラ玉から少し分けてもらいました。
すいか感は消し切れませんでしたが、強めのおかずなのでまぁいいか〜と。
3.豚まいたけ、小松菜の味噌汁
夏の強い日射しが頭皮に良いわけがない。その影響が髪に現れるのは秋だと言われている。
2025年夏、オレンジページでコウケンテツさんの舞茸を使ったレシピが載っていました。実際作ってはないんですけど何となく覚えていて。髪に関して注目すべきことが書いてあったんです。
【 賢人の教え 】育毛・発毛促進効果のある「ビオチン」を摂取!
すこやかな髪をはぐくむためには、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどをバランスよく摂取するのは大前提。その上で注目の栄養素がビオチンです。ビタミンB群の一種で、育毛・発毛促進効果があります。水溶性で水に流れ出る性質なので、調理で出た汁けごと摂取しましょう。ビオチンを多く含む食材はまいたけ、のり、レバー、ピーナッツなど。
豚まいたけは私の中で安定の組み合わせになりました。
豚薄切り肉をサッと焼いて取り出して、舞茸を焼きます。新生姜みじん切りを加えて豚肉を戻して。味つけはエバラ「黄金のタレ」に任せました。他の季節と比べて夏はお買い得な気がします。ごはんが進む間違いない美味しさ。

味噌汁は小松菜です。緑がキレイで栄養もあって私は好きなんですけど、我が家で人気が無い食材のうちのひとつ。いつもはくたくたになるまで煮ますが暑いので省略です。
小松菜は小口切り、人参は細い千切りにして、火の通りを早くしたい。ギリギリの火入れ。というかもう硬くてもいいかというほどの心境でした。
これが意外と良かったんですね〜。ちょっとした苦味とか瑞々しさとか爽やかで。そして新生姜の香りをプラスして夏っぽさを感じられるように。
主菜の味が濃いめなので味噌汁はわざと薄味にしたんです。物足りないかな?とも思ったんですが、あっさりしてて夏の味噌汁はこれでいいかもと。いい気づきでした。
2024秋から続けている「一汁一菜の手帖」シリーズ、なんと2026夏で8回目に。いろいろ作って書いてきたんだなぁ〜と思うと感慨深くなりました。
暑すぎて献立や栄養のことまで考えられない日が多いけど、暑さの隙間に作れることもあったりする。火を使う時間を短くしたいというのは縛りとか制限とかのようでいて、新たな工夫へのチャンスのような気もしてきました。
背徳感に全振りする日もある。なんにも作りたくない日もある。きちんと考えてバランスを取りたい日もある。その全部が私で、折り合いなのかなと。
食いしん坊なので食べておかないと後悔しそうな旬食材もたくさん。バランスを取ろうとする心や身体を支えてくれるもの。そのヒントは季節の中にあるのかも。
夏の夜に、そんなことを思いました。
