【ホーホケキョ】春を告げる「鶯」ウグイスの声【鶯谷】
寒い日が続き、そろそろ春の訪れが恋しくなる頃。

菅原道真公が著した漢詩文集である『菅家文草』には、この時期にぴったりな「鶯、谷より出る」という歌があります。
鶯谷といえば、当社小野照崎神社の鎮座する最寄り駅のひとつ!

今回は春の象徴としての鶯(ウグイス)や、小野照崎神社の鎮座する最寄り駅のひとつ、「鶯谷」という地名にまつわるお話です😊
◆春を告げる鳥「鶯」
古くから日本人は、ウグイスの「ホーホケキョ」という囀りによって春の訪れを感じてきました。そんなウグイスは別名を「春告鳥」といいます。

そんなウグイスですが…実は年中「ホーホケキョ」という鳴き方をするわけではありません。
秋から冬にかけては「笹鳴き」と呼ばれる「チャッチャッ」という鳴き方をしています。これが気温が上昇し、暖かくなってくると「ホーホケキョ」と鳴き、春の訪れを告げるのです。

そしてこうした「ウグイスの初鳴き」は梅や桜の開花日と同様、現在でも気象庁が生物季節観測として全国的に観測を行っています。
ウグイスの「ホーホケキョ」という鳴き声は、文字通り“日本の春の訪れを告げる一つの指標”になっているのです。

3月に授与する「桃花」特別御朱印は、明るいウグイス色で春をお届けします♪

2月の暖かい日、「ケキョ」や「ホヶキョ」といった決して上手とは言えないウグイスの鳴き声を耳にすることがあります。
練習中であろうウグイスの鳴き声が聞こえてくるのは愛らしいものですが、生物季節観測ではその年初めて明確に「ホーホケキョ」と鳴いた時が「初鳴き」と定義されるとのこと。

ウグイスも一人前になるまでにはいろいろな苦労があるのですね…!
◆「梅に鶯」
「梅に鶯」という言葉がありますが、“美しく調和する取り合わせのいいもの”という意味の言葉です。

写真は、ウグイスではなくメジロですが、「ウグイス」と聞いてこちらの鳥をイメージされる方も多いのではないでしょうか。

梅の開花の時期は、ウグイスのさえずりがはじまる時期と重なることから、「梅」と「鶯」は古来より早春を象徴する取り合わせとして、詩歌や絵画において「美しいもの」の象徴とされてきました。

実際には、都心部で梅の枝間を飛び回る小鳥は鶯ではなく「メジロ」であることが多いようですが、春の訪れの代名詞である「梅」と「ウグイス」の共演は、多くの人の憧れであったことでしょう…💗
御配神である菅原道真公もウグイスにちなんだ歌を詠まれています。

谷ふかみ 春のひかりの おそければ
雪につつめる 鶯の声
【訳】谷が深く、春の光が届くのも遅いため、鶯が鳴く声も雪に包まれている。
この歌からは凍てつく谷で、鶯の声が静かに春の兆しを告げる情景が感じられます。
御朱印でもウグイスの鳴く谷を巡る御祭神の小野篁卿たちの頭上では、梅の枝にウグイスが佇んでいます。

他にも『大鏡』の「|鶯宿梅《おうしゅくばい》」など、梅と鶯にまつわる美しい逸話も多く伝えられています。
「梅に鶯」は、現在も春の訪れを伝えるモチーフとして愛されています🎵
◆かつてウグイスの名所だった名残が残る「鶯谷」
当社へお越しの際は、入谷駅のほかJR鶯谷駅も利用していただけます。
各駅からの詳しいアクセスは当社ホームページをご覧ください♪
そしてこの「鶯谷」という駅名は、かつてこの地がウグイスの名所だったことに由来しています。

江戸時代、徳川将軍家の菩提寺である上野 寛永寺の住職は、皇族が京都から赴任していました。
そのひとり公弁法親王は、上野の森のウグイスの鳴き始めが遅く 声も美しくないことを悲しみ、京都から美声で"はや鳴き"のウグイスを運ばせました。

その数なんと、3500羽🐤🐤🐤🐤🐤🐤🐤🐤🐤🐤
このため鶯谷のウグイスは美しい声で鳴くようになり、江戸府内でも最初に鳴き出す"初音の里"として知られるようになったといいます🐥

鶯谷という地名は、実はもう存在しないのですが、その名残は駅名にとどまり、今も昔の姿を伝えています。
当社参拝の折には、上野方面にも足を伸ばして「鶯谷」の名残を感じてみてはいかがでしょうか😊🐦

