教員を休職した私が、それでも未来を信じられるようになるまで。
「教員になること。」
それが、私の夢でした。
教員として働き続けることが、私の描いていた未来でした。
幼・小・中・高の教員免許を取得したのもその覚悟があってのことでした。
けれど、休職を経験したことで、その未来は一度、見えなくなります。
この記事では、教員を休職した私が、本と出会い、新しい夢を見つけ、「これからのキャリア」をもう一度考えられるようになるまでの過程を書こうと思います。
小学校の先生になりたかった。
私は、学校が好きではありませんでした。
学校へ行けなくなったことは、一度ではありません。
学校という場所が怖くなったこともあります。
それでも私は、もう一度学校へ戻りたいと思いました。
今度は児童ではなく、教員として。
そう覚悟を決めて、小学校教員になりました。
「どうしたら子どもたちに『分かった!』という成功体験を届けられるだろう。」
「どうしたら運動を好きになってもらえるだろう。」
そんなことを考えながら、子どもたちと向き合っていました。
子どもたちと向き合う時間は、大好きでした。
でも、その裏では、授業準備や校務分掌、持ち帰り仕事に追われる毎日でした。
持ち帰り仕事を含めると、時間外労働は1か月100時間を超えることも少なくありませんでした。
「もっとできるはず。」
「もっと頑張らなければ。」
学校全体の仕事、学年の仕事、学級の仕事というように、優先順位をつけながら、毎日必死に働いていました。
けれど、いつしか一番やりたかったはずの、目の前の子どもたちと向き合う時間が十分に取れなくなっていきました。
どれだけ土日に仕事をしても、追いつかない。
そんな毎日が続きました。
そうやって自分を追い込み続けた結果、心も体も限界を迎えていきました。
カフェインを摂取し、精神安定剤や睡眠薬に頼りながら、なんとか仕事を続けていました。
しかし、体をごまかし続けることはできず、
私は休職をしました。
それでも、教員になったことを後悔したことはありません。
振り返ると、教えていたのは私だけではありませんでした。
大人よりも、子ども達から教わったことの方が多かった。
それが本心です。
子ども達と過ごした時間は、私にとってかけがえのないものでした。
知ることが、
少しずつ私を前に進めてくれた
休職してからの私は、何もできませんでした。
外に出ることが怖くなり、病院へ行くときも家族に付き添ってもらうことがありました。
それでも、少しずつ時間が流れるにつれて、好きだった読書ができるようになっていきました。
医療、社会、税金、保険。
哲学、認知や考え方。
外国の歴史や文化。
日本や外国の制度や法律。
気になったことを調べ、本を読み、また次の本を手に取る。
そんな日々を繰り返していました。
読書をして学んだことや、自分が感じたことをノートに書き残すようにもなりました。
気づけば、今はもう7冊目のノートを書いている途中です。
知れば知るほど、新しい世界が広がっていく。
学ぶことが、少しずつ私を前に進めてくれました。
そして、学び続けるうちに、私は一つの夢に出会いました。
「児童精神科医になりたい。」
「児童精神科医になりたい。」
その夢を口にするまでには、迷いや葛藤がありました。
私の心の中だけで考え続け、家族に話すことさえできませんでした。
「本当に目指せるのだろうか。」
「年齢は。」
「勉強は。」
「また働けるのだろうか。」
何度も立ち止まり、そのたびに考えました。
本を読み、自分の気持ちを書き出し、医学部編入について調べる。
そして、自分に問いかけ続けました。
「本当に、この道を進む覚悟はあるのか。」
その時、私の背中を押してくれたのは、これまで出会ってきた子ども達でした。
私は、小さい頃から人に悩みを相談することが苦手でした。
家族にも、友達にも、自分の気持ちを話すことができませんでした。
「相談する」という選択肢を知らずに生きてきたのだと思います。
そんな私だったからこそ、
心の中に苦しさを抱えたまま過ごす子ども達がいることを、少しだけ想像することができました。
そして、担任をしていたある日、一人の児童が私にこう言いました。
「親にも相談したことがないことを、先生には初めて話せた。」
その言葉は、今でも忘れられません。
子どもが安心して心を開ける大人が一人いるだけで、その子の未来は変わるかもしれない。
私の背中を押してくれたのは、これまで出会ってきた子ども達でした。
教員として過ごした時間も、休職して本を読み続けた時間も、決して無駄ではなかった。
そのすべてが、今の私につながっている。
そう信じて、私はこの道を歩むことを決めました。
未来を信じて
私の挑戦は、まだ始まったばかりです。
学校と医療をつなげる。
子どもたちがもっと気軽に心の相談ができる、そんな社会になったらいいなと思っています。
そのためには、医学だけでは足りません。
これからも、たくさんの本を読み、学び続けたいと思っています。
少し遠回りをしたかもしれません。
でも今は、その遠回りも、今の私につながる大切な時間だったと思えます。
未来は、まだ分かりません。
それでも私は、未来を信じて、一歩ずつ進んでいこうと思います。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました🙇♀️🌸
