下書きも正解も見つからないけど「直木賞予想」
♪探しものは何ですか
見つけにくいものですか
カバンの中も机の中も
探したけれど見つからないのに
まだまだ探す気ですか
それより僕と踊りませんか
夢の中へ 夢の中へ
行ってみたいと思いませんか
うふっふー うふっふー
うふっふー さあ♪
うふっふー うふっふー。
……笑ってる場合じゃありません!
ないないない!
直木賞候補作を全部読み終えた。
よし、予想してみよう。
そう思って気合を入れて下書きしたのに、消えた。
(←noteに下書きしてなかった)
別の場所に保存していた。
探したけれど見つからない。
井上陽水の歌が頭の中を流れる。
落ち込んでいるところに、職場で追い打ちをかけるような出来事があった。
雑談の流れで、令和のクレヨンには「はだ色」がなく、「うすだいだい」になったことを知る。
ここにも多様性の波が。たしかに令和だわ。
そして話題は昔話へ。
「昔は会社にも焼却炉があったのよ」
なつかしさを込めて話したわたしに、後輩が言った。
「野蛮っすね」
「えっ?」
何も言えない。
「はい、野蛮な時代だったわね」
そう返すしかなかった。
消えた下書きは見つからない。
ついでに、多様性や環境問題の正解も見つからない。
世の中、なかなか難しい。
だからこそ、本を読んで「なるほど」と思わされることも多いのだけれど。
ということで、発表まで間近(7/15)なので、
第175回直木賞予想を簡単に。
候補作はどれも面白かった。
「この先どうなるんだろう?」
「早く次が知りたい!」
そんなふうに、先へ先へと読ませる作品ばかりだった。
その中でも、先のまた先へと読者を導き、最後に「えぇぇ!」と驚かせてくれた作品。
本命は、蝉谷めぐ実『見えるか保己一』。
歴史小説としての完成度はもちろん、今を生きる私たちにも通じるテーマを内包している。直木賞らしさという意味でも、一歩抜けているように感じた。
もう一作品挙げるなら、凪良ゆう『多類婚姻譚』。
最近は「共感」という言葉が、ときに暴力になり得ることを描く作品も多い。
そんな中、この作品は共感につぐ共感だった。
もう、わかるわかる!
バネ仕掛けの人形のように、ブンブンと首を縦に振ってしまった。
結婚をテーマにした作品だから、アラフィフ世代のわたしには「はいはい、わかりましたよ」と軽く受け流してしまうかと思っていた。
ところが、ちゃんと刺さった。
しっかり共感してしまった。
結局のところ、一番好きだった作品はどれ?
そう聞かれたら、『多類婚姻譚』。
だけど……。わからないし、知らんけど。
直木賞予想ということで、蝉谷めぐ実『見えるか保己一』を推しておく。
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候補作5作品の感想を書いてます。
