赤に落ち度はない
昔、母の日か何かでもらったミニバラの鉢植えを庭に植えた。
ずっと小さいままではあるが、今年もかわいい赤い花を咲かせてくれた。

バラにもいろんな色があるが、やっぱり赤がしっくりくる。
赤い色の思い出と言えば、
赤いランドセル。
真紅のワンピース。
真っ赤なルージュ。
赤の勝負下着。
どれもこれも、いまひとつ似合わなかった。
赤が似合う女性は、私には遠い存在に思えた。
赤い色が私を認めないのか、私が赤い色を拒んでいるのか、どうしても赤い色とは距離がある。
この間、友達から還暦祝いに赤い花束を頂いた。

還暦はなぜか赤い色と決まっている。
どうやら、赤には厄除けとか魔除けの色らしく、邪気を払う力があるらしい。
赤い花束はきれいだが、赤い色で私が退散されられそうな気もしてくる。
でもよく考えると、赤が全部だめなわけではない。
ワインは赤を好む。
マグロも大好き。
イチゴもりんごもトマトもよく食べる。
採血のとき、自分の赤い血を見てぞわっとするが、
もし、真っ黒な血だったら自分をどす黒く感じるだろうし、緑や青だとしたら、もはや生き物だと感じられない。
白や淡いピンクだと、もっと元気にならなければと思うだろう。
私の血が赤色でよかったと思う。
体の中に入る赤は受け入れられて、外側を飾る赤は拒んでいるのだろうか。
でも赤に落ち度はない。
赤が似合う人はたくさんいる。
公園で撮った写真の中に、桜の木が実をつけているのがあった。
小さな赤だ。

かわいい赤だと思った。
もしかすると、赤の量かもしれない。
束になって一直線に向かってくる赤は、私には受け止めきれない。
でも、少しだけの赤を見つけると、ほんのりあたたかい。
今年は、赤い小さなピアスでも買おうと思った。
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読みくださりありがとうございます。
この記事がよかったと思いましたら、応援お願いいたします。