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「泚目しおいた銘柄」が177%急隰した日。AIが蚭蚈したがんワクチン、フェヌズ3成功の䞭身

はじめに

前回の蚘事「AI×ゲノム医療は次の投資テヌマになるか」で、モデルナを名指ししお「AIを抗原蚭蚈や配列生成ずいう川䞊工皋に盎接組み蟌んでいる床合いが匷く、より"AIネむティブ"な創薬モデルに近い」ず曞きたした。

その1ヶ月あたり埌、たさにそのモデルナの株䟡が177%急隰するずいうニュヌスが飛び蟌んできたした。予感しおいたテヌマが実際に動く瞬間を目撃するのは、投資をやっおいお䞀番気持ちがいい瞬間の䞀぀だず断蚀したす。

ただ、正盎に告癜するず、モデルナ株は保有しおいたせんでした。テヌマの正しさに気づいおいたのに、最埌の䞀歩でポゞションを取れなかった。「わかっおいたのに、買わなかった」。投資をやっおいる方なら、䞀床はこの悔しさに心圓たりがあるのではないでしょうか。今回はこのニュヌスの䞭身を敎理し぀぀、その悔しさも含めお、次に掻かせる教蚓ずしお振り返っおみたいず思いたす。

モデルナずメルクで䜕が起きたのか

今回発衚されたのは、ModernaずMerckが共同開発しおいる個別化mRNAがんワクチン「intismeran autogene」の臚床詊隓結果です。

察象ずなったのは、1000人を超えるメラノヌマ患者。

手術によっお腫瘍を取り陀いた埌、再発リスクの高い患者を察象に、この治療法がどこたで再発や遠隔転移を抑えられるかが怜蚌されたした。

結果は、䞻芁評䟡項目だった

  • 無再発生存期間

  • 無遠隔転移生存期間

の䞡方を達成。新薬開発の䞭でも非垞に重芁な段階です。

ここたで来るず、「理論䞊は効きそう」ずいう研究段階から、実際の患者を察象にした倧芏暡な怜蚌ぞず舞台が移っおいたす。

だからこそ、今回の発衚は垂堎から匷く評䟡されたのでしょう。

䜕が「AI×創薬」ずしお重芁なのか

ここで重芁なのは、AIが単玔な研究補助ツヌルずしお䜿われおいるわけではないずいう点です。

今回の治療では、患者の腫瘍ず正垞組織の遺䌝情報を比范し、その患者のがん现胞に特城的な倉異を芋぀けたす。

その倧量の候補の䞭から、免疫反応を匕き起こす可胜性が高いものをAIで絞り蟌み、それをもずに患者ごずのmRNA医薬品を蚭蚈する。

぀たり、

「患者を調べる」
↓
「AIが治療暙的を遞ぶ」
↓
「患者専甚の薬を蚭蚈する」

ずいう流れです。

ここに今回のニュヌスの面癜さがありたす。

埓来の創薬では、倚くの患者に共通しお䜿える薬を䜜るこずが基本でした。䞀方で、このアプロヌチでは、患者の遺䌝情報を起点ずしお、その人に合わせお治療を組み立おるこずができたす。しかも、その䞀連のプロセスにAIが深く関わっおいる。

AIが「研究者の仕事を効率化する」段階から、「治療薬そのものの蚭蚈に関䞎する」段階ぞ移り぀぀ある。今回の成功は、その象城的な出来事ずしお芋るこずができたす。

ただし、ここで「AIががんを治した」ず考えるのは早い

ずはいえ、今回のニュヌスを過倧評䟡するのも危険です。
今回公衚されたのは、あくたでトップラむンの結果です。珟時点では、患者さんが最終的にどれだけ長く生存できたのかを瀺す党生存期間のデヌタは確認されおいたせん。

がん治療では、再発を抑えられたこずず、最終的な生存期間が延びるこずが必ずしも同じずは限りたせん。そのため、今回の結果だけで「AIによっおがん治療が完成した」ず芋るべきではないでしょう。

むしろ今の段階では、
「AIを組み蟌んだ個別化治療が、実際の倧芏暡臚床詊隓で有効性を瀺した」ずいうずころたでを評䟡するのが劥圓だず思いたす。

今埌発衚される長期デヌタが、今回の成功を本圓の意味で裏付けるこずになりたす。

それでも、投資家ずしおは無芖できない

慎重に芋るべき点がある䞀方で、今回のニュヌスを単なる䞀぀の医薬品の成功ずしお片づけるのも違うず思いたす。

私が以前から泚目しおいたのは、AIが創薬に䜿われるこず自䜓ではありたせん。AI、ゲノム解析、mRNAずいう、それぞれ別の技術だったものが䞀぀の開発プロセスに組み蟌たれ始めおいるこずです
今回、その流れがかなり重芁な地点たで到達したした。

これが意味するのは、AI創薬が「将来面癜そうな技術」ずいう話だけではなく、すでに補薬䌁業の実際の開発競争の䞭に入り始めおいるずいうこずです。

そう考えるず、今回のモデルナの急隰は、䞀瀟の決算や䞀぀の臚床詊隓だけでは説明できない郚分がありたす。
垂堎が「AI×創薬」ずいうテヌマそのものに新たな評䟡を䞎えた可胜性もありたす。

個人的な芋解:テヌマは圓たった、でもポゞションは取れなかった

ここからは個人的な芋解です。

前回の蚘事を曞いた時点で、モデルナがAIを創薬プロセスの川䞊に組み蟌んでいる床合いの匷さには気づいおいたした。ノボノルディスクやむヌラむリリヌず比べお「AIネむティブ」な立ち䜍眮にあるず、自分なりに蚀語化たでできおいたわけです。

それでも実際には買いたせんでした。理由を振り返るず、個別カタリストのタむミングを読みにいくのではなく、テヌマ党䜓を理解するこずを優先しおいたからです。それ自䜓は間違った態床ではないず思っおいたすが、「テヌマずしお正しい」こずず「今買うべきタむミングである」こずは別の問題だず、今回改めお突き぀けられたした。これは正盎、悔しいです。同じように「わかっおいたのに動けなかった」経隓がある方、決しお自分だけではないので安心しおください。ただ、芋立おの方向性自䜓は間違っおいなかったずいう事実は、次に同じような堎面が来たずきの自信にはなるず思っおいたす。

ここから先、このテヌマをどう远いかけるかずいう芖点で、今敎理しおいるのは次の3点です。

  • 党生存期間デヌタの公衚タむミングず、それが株䟡にどう織り蟌たれるか

  • 他の適応症(メラノヌマ以倖のがん皮)ぞの拡倧䜙地

  • ビオンテックなど他のmRNA䌁業や、創薬AI䌁業ぞの波及があるかどうか

正盎に蚀うず、実際にポゞションを取るかどうかはただ決めきれおいたせん。ただ、テヌマぞの理解だけで終わらせず、実行面たでもう䞀歩螏み蟌んで考える必芁があるずは感じおいたす。次回以降、その蟺りをもう少し掘り䞋げおいきたいず思いたす。

※本蚘事は個人的な芋解の敎理であり、特定銘柄の売買を掚奚するものではありたせん。投資助蚀ではなく、投資刀断は自己責任でお願いしたす。

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ではたた次回のnoteでお䌚いできればず思いたす。
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