ようやく動き出した日本の「家計」- 日経平均@50,000円はそれ程遠くない
みずほ銀行のチーフエコノミスト唐鎌氏が日銀「資金循環統計」を元に「家計」に関わる資料を作ってくれていたのでここで引用させていただく。詳しくは氏の記事 ↓ ご参照を
日本の家計の象徴「半分は円の現預金」時代がついに終わる。インフレだから当然そうなる | Business Insider Japan
ようやく動き出した日本の「家計」

日本の「家計」の資産残高は過去最高の2,200兆円を突破したが、原動力になったのはやはり「株高」。 "預金偏重" と言われて久しい日本人の「投資」。未だに半分は「現預金」だが「インフレ」傾向が明確になるにつれて比率の低下は顕著 ↓ 。一役買ったのが「新NISA」なのは間違いなく「オルカン」「S&P」の人気で「外株投資」も2020~2025の5年間で+4%、国内の株式(含.出資金)も同程度増えている

ビットコインや「金」(Gold)ほどではないにしろ、名目時価(円建)で見ればこの5年間で日経平均はほぼ倍増。ネット界隈ではやたら「生活苦」のコメントばかりだが「家計」全体の懐具合はちょっと違うのかもしれない(そもそも儲かっている人はネットやSNSに不満を書き込んだりしない)

ちなみに「オルカン」「S&P」等の「外貨」は「円安」修正の煽りを受けて実はそれ程儲かっていないが、i.e., 年初来円建NYダウ+2.5%、S&P+7.0% ↓ 、それでも「円現預金」を保持するよりはマシ

驚くべきは日本株の強さであり「ドル建日経平均」↓ も節目と見られた@300ドルを突破。今日(10/3)も@310ドルを付けまだまだ上昇気配。ずっと「割安」を伝えられていた事もあり海外投資家にも人気だ

こう見てくると9月の政策決定会合で日銀が「ETF売却」を決めた背景もはっきりしてくる。それだけ日本株の地合が強いという事であり「利上げ」についても株価の暴落を極度に心配する必要も無くなってきた。春先の「関税」ショックから立ち直ったことも投資家を安心させている
*「政治」の面でいうと "利上げするなんてアホ" と主張していたT候補も "宗旨替え" した模様。ポピュリズム的観点から見てもそれだけ「インフレ」「円安」は不人気。「XXXミクス」や「異次元緩和」に固執するのは既に時代遅れであり、財政拡大路線も難しくなっている。応援団である "MMT信者" もそろそろ "宗旨替え" する時だろう
*同じく「政治」の流れでいうと「円安」を嫌う "Tariff Man" の存在も大きい。10/27の来日を調整中のようだが、直後の10/30政策決定会合での+0.25%「利上げ」が "お土産" になる可能性もある
統計で見ると**直近5年間で日本から「国内」150兆円+「海外」100兆円 ≓ 計250兆円もの「お金」が株式市場に流入しており、日経平均45,000円超えの原動力になっている
**5年程前に (仮説)日経平均が54,000円に? - 政府・日銀が日本株をもっと買い占めたらどうなるのか? 「日本の収支」から検証。 「逆の目」も。|損切丸 なんて note. を書いたが、あれは「国」が "浮動株の上限目処(47%)である224兆円まで買い進んだらどうなるか" という前提。もちろんこれが民間の「お金」なら尚理想的で今はそういう方向に進んでいる。このペースなら@50,000円はそんなに遠くない
ただ+0.25%追加「利上げ」→政策金利@0.75%だけでは@130円台への「円安」修正は望めまい。植田総裁の発言に合わせてお決まりのようにFX市場では「円売り」に動いたようだが、タカであろうがハトであろうが関係なく最低でも「中立金利」の下限@1.5%まで引揚げない限り大きく「円高」方向には動くまい。「海外」から一段の投資を呼び込むにも不可欠な要素だ
資金フローや「政治」状況等々、日銀の「利上げ」を阻害する障壁は取り除かれれつつある。「利上げ」による日銀保有国債の「キャリーロス」、i.e., 平均@0.28%@2023-付利金利@0.50%→1.50%、もETFの含み益(+40兆円弱)で十分カバーされており、そういう意味での「ETF売却」。邦銀のポートフォリオがよくやる「JGB+株」の抱き合わせ売りと同じ手法だ
こうやって様々な要素を重ね合わせてくるとまず10/30の+0.25%は可能性が高く、その後も「中立金利」への動きは市場予想より早く進むと筆者は見ている。あとはアメリカの景気減速や「円高」による輸出業者への打撃等、マーケットの動き次第。もちろん油断は禁物だが、米景気後退が余程酷いことにならない限り政策金利は漸次@1.5~2.0%へ向かっていくだろう。そうやって初めて株価も不動産価格も「中立」になる
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