梅雨の晴れ間の奥白根
今回の日光白根山には4回ほど登っているが相方は初めてで彼の希望で決まった目的地だ。2人とも夜から仕事がある為になるべく早く帰宅しようと話し合っていたのだけれど「登頂して上から五色沼を眺めたい」との希望を聞いた時に「五色沼の湖畔ともう一つ弥陀ケ池って所にも行けるよ」と余計なことを言ってしまった為に山頂から前白根側に降って湖畔を歩いて帰る周遊型のコースになってしまった。時短のためのロープウェイ選択で山頂ピストンだったのだけどなぁ、、、。

当日朝8時にロープウェイに乗り山頂駅を8:20に歩き始める。前後10台程に登山者が乗車している。今回の私自身の目的はシラネアオイ。梅雨期にも関わらずこの時期の設定にしたのはその為でもある。ロックガーデンに咲くコマクサにも期待して来た。シカ避けの柵の脇に一輪のシラネアオイの姿があった。二荒山神社横の群生地を観察するのは帰りにする事にしてまずは山頂を目指す。

地味に疲れるいくつかの急登を登る。少し開けた所でザックを下ろし小休止していると次々と登山者が登って来ては同じ場所で一息入れ始める。「みんな同じように疲れているみたいで安心した。」と思わず声に出すと周りが笑いに包まれた。自分だけが疲れているわけではないと知るだけで登る活力になる。知らない筈の人々が励まし合いながら登っていると実感する。

ようやく森林限界に到着。かなり風が強い。ここから山頂までは吹きさらしのザレが続く。強風に吹かれ息が出来ずに死にそうになり慌てて顔を逸らして息を吸う。小休止で顔を合わせた人々も前後して登って来ている。見上げた先に白根権現を祀る祠が見えて来た。山頂は間近だ。
祠の前を進み岩場を回り込んで白根山山頂へ到達。三角点にタッチして登頂。記念に写した山頂表示板の後ろに富士山も入れてみた。見下ろす五色沼は青い。この眺めを望んでいた相方は満足気だ。

小休止の後は男体山と中禅寺湖を視界に入れながら避難小屋方面へと降り始める。イワヒバリが元気良く鳴いている。山頂からかなり下の方まで我々の歩みと共に同じさえずりが付いて来ていた。

避難小屋の前を通り残雪を踏み越えると五色沼湖畔に飛び出した。山上から眺めた五色沼のほとりに立っている今に感慨深気な相方である。ここで軽く腹ごしらえ。腰を下ろした近くの岩にイワカガミが咲いている。白根山を背景に写真を撮る。

五色沼から弥陀ケ池へと向かう。軽く見ていたがここの登りも地味にキツかった。峠を登り切ると白根山の斜面に沿ってミネザクラが綺麗に先揃っていた。反対にはショウジョウバカマが可愛く咲いている。花々を楽しんでいる間に弥陀ケ池に到着。

弥陀ケ池では丸沼登山口からの登山道が合流する。私が初めて白根山に登った時に辿ったルート。当時を思い出しながら池の反対側まで行って白根山を眺めた。右手の斜面はシラネアオイの群生地でもある。

さあ、そろそろ時間も気になり始めた。ここから一気に下るルートでロープウェイ山頂駅を目指す。歩きながら「これは逆ルートだと大変だ!」と話し合う。それほどの急登が続いている。さすがに下る間にすれ違う登山者は皆無だった。

二荒山神社の赤い本殿が目に入り登山の終了を迎える。無事に下れたお礼参りをし所々に薄紫色のシラネアオイが咲いている群生地を巡って山頂駅へと戻って来た。今回も無事山登りを楽しむことが出来た。さあ次はどこに登ろうか!
