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🏛️世界史講義:アフリカ・オセアニア・南北アメリカの地域史

🌍アフリカの歴史と諸王国

  • 🌊ナイル川上流(スーダン・エチオピア):エジプトの南側に位置するスーダン地域では、紀元前9世紀頃にクシュ王国が成立しました。その後、紀元前後頃にエチオピアやスーダンにかけて成立したアクスム王国は、4世紀にキリスト教を受容し、その後は単性論(非カルケドン派)の伝統を受け継ぎ、現在のエチオピア正教会へとつながっていきます。

  • 🌾西アフリカ(ニジェール川流域):ニジェール川流域では金や塩の交易で栄えた国家が展開しました。8世紀頃にガーナ王国が成立し、その後13世紀にイスラム教を受容したマリ王国、15世紀にソンガイ王国が続きました。

  • 🏛️交易都市トンブクトゥとマンサ・ムーサ:マリ王国やソンガイ王国の都として栄えたトンブクトゥは、サハラ交易の重要拠点となりました。マリ王国の最盛期を築いたマンサ・ムーサ(ムーサ1世)は大富豪として知られ、メッカ巡礼の際に大量の金をばら撒いたことでエジプトで金の価値が暴落した逸話で有名です。

  • 🗿南アフリカ(ザンベジ川・リンポポ川流域):アフリカ南部のザンベジ川とリンポポ川の間には、巨石建築群で知られるグレート・ジンバブエ(大ジンバブエ)の遺跡が残り、15世紀にはモノモタパ王国が成立しました。なお、赤道直下のコンゴ川流域は熱帯雨林気候のため、大規模な国家形成や農業開発が進みにくい地域でした。

🌊オセアニアの自然環境と先住民

  • 🏔️オーストラリアの環境と先住民:オーストラリア東部には、石炭資源が豊富な古期造山帯のグレートディヴァイディング山脈が走り、これにより東側の湿潤地域と西側の乾燥地域に分けられます。約1万年前から居住する先住民はアボリジニと呼ばれます。

  • 🌋ニュージーランドの環境と先住民:環太平洋造山帯(新期造山帯)に属するニュージーランドには、ポリネシア系の先住民であるマオリ(マオリ人)が定住しました。

🌽南北アメリカ大陸の古代文明

  • 🥔南北アメリカ文明の共通点:ヨーロッパ人が到来する前の南北アメリカ文明(メソアメリカ・アンデス)では、鉄器車両(車輪)が用いられませんでした。また、主食はトウモロコシ(メキシコ中心)やジャガイモ(アンデス中心)で、リャマアルパカが家畜として飼育されました。

  • 🗺️2大文化圏の区別:南北アメリカの古代文明は、メキシコ・中央アメリカのメソアメリカ文明と、ペルーなどを中心とするアンデス文明の大きく2つの地域に分かれています。それぞれの地理的配置や歴史的特徴を混同しないよう注意が必要です。

  • 🇲🇽メソアメリカ文明:メキシコやユカタン半島周辺では、紀元前にオルメカ文明が興り、のちに巨大なピラミッド型神殿を築いたテオティワカン文明や、高度な暦法と絵文字(マヤ文字)を持つマヤ文明が栄えました。

  • 👑アステカ王国とインカ帝国:15世紀には、メキシコ高原の湖上に水上都市テノチティトランを都とするアステカ王国が成立しました。一方、南米ペルーのアンデス山脈沿いでは、クスコを都とし文字の代わりに縄の結び目で記録するキープ(結縄)を用いたインカ帝国が成立しました。両国とも16世紀にスペイン人によって征服されました。

  • 🍅アメリカ大陸原産の作物:トウモロコシやジャガイモのほか、トマトトウガラシタバコなどが南北アメリカ大陸原産の植物であり、大航海時代以降に旧大陸へともたらされ世界中の食文化や生活を激変させました。


💡以下、無用のことながら

  • 🍫コンゴ川流域の開発遅延とベルギー領コンゴ:赤道直下の熱帯雨林に囲まれたコンゴ川流域は、ヨーロッパ諸国によるアフリカ分割の際も最期まで開発が手付かずの地域でした。19世紀後半に遅れてアフリカ進出を果たしたベルギー国王レオポルド2世がこの地を私有地(コンゴ自由国)とし、のちにベルギー領コンゴとなりました。ベルギーが高級チョコレート(カカオ)で有名になった背景には、このコンゴ統治の歴史的経緯が関わっています。

  • 🍟単一遺伝子の恐怖とジャガイモ飢饉の悲劇:アンデス原産のジャガイモは、種子ではなく塊茎(芋そのもの)を植えて増やすため、畑全体のジャガイモがすべて遺伝的多様性が極めて乏しい、「クローン」のような状態になります。19世紀半ばの独立前のアイルランドにおいて、主食のジャガイモに病害(疫病菌)が流行した際、同一遺伝子ゆえに全滅し、数百万人規模の餓死・国外脱出(ジャガイモ飢饉)を引き起こす大惨事となりました。

  • 🦠家畜の少なさと疫病被害(コロンブスの不平等交換):人類がかかる伝染病の多くは牛や豚などの家畜由来ですが、南北アメリカ大陸では家畜化された動物がリャマアルパカに限られていたため、人々は多様な病原菌に対する免疫を持っていませんでした。そのためコロンブス以降のヨーロッパ人の到来に伴い、旧大陸側では免疫ができていて感染しても発症・重症化しないような病原菌であっても、抗体を全く持たない南北アメリカの人々には致命的な大流行となり、壊滅的なダメージを与える一因となりました。

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