ビスケット、ビスコ、ビスコッティ
職場で先輩が「ビスコッティどうぞ」と紙袋に入ったお菓子をくれた。
ビスコッティ…。聞いたことはあるが、実はよく分かっていない。ビスケット、なら分かる。スパッツがいつの間にかレギンスになっていたようなものだろうか。うん、きっとそうだ。ビスケットが昔ながらの呼び方で、今風に言うとビスコッティ。そうに違いない。
とりあえず私は「ビスコッティありがとうございます!」とお礼を言った。仕入れたばかりのオシャレワードを早速使っていく所存である。
そして1時間後。小腹が空いた私は早速ビスコッティを食べることにした。しかし紙袋を開けて困惑。これは私が知っているビスケットじゃない。ビジュアルは細長く、ナッツ的なものが練り込んである。
ここで私は再びスパッツとレギンスを思い浮かべた。スパッツの方が何となく短めのイメージがある。つまり、完全にイコールではないのだ。ビスコッティも然り。ビスケットが進化の過程で細長くなった―と考えるのが自然だろう。
合点がいったところで、一本かじってみた。
か、硬っっっっ!!!!
味は文句なしにおいしい。しかし、硬い。スーパーハードである。私の歯が生え変わりの時期でぐらついていたりしたら、根こそぎ持っていかれそうだ。これは80代くらいになったらもう食べられないのではないか。
ここでようやく私は、ビスケットとビスコッティは別物なのかもしれない、と思い至った。こんな時は速やかに調べるのが吉だ。「ビスケット ビスコッティ 違い」で検索したところ、先ほどビスコッティをくれた先輩に背後から話しかけられてビクーッ!っとなったが、秘技高速画面切り替えを発動し、事なきを得た。
そんなこんなで調べた結果、ビスコッティはイタリアの伝統菓子で、コーヒーなどに浸してやわらかくして食べるのが基本だという。硬いなぁと思いながらボリボリ食べるものではないようだ。マンマ・ミーア!
だが、硬いまま食べることによるメリットもある。眠い時に食べるとキュピーンと目が覚めるのである。先日会社でスルメをかじっていたら、(カレーやカップ麺を食べても怒られない職場なのに)別の先輩に割と本気で怒られたが、ビスコッティならその心配もないだろう。臭いもないし、何よりオシャレだ。ビスコッティを机の引き出しに忍ばせておくのもありかもしれない。
ビスケットとビスコッティはあまり似ていないことが分かったが、似たようなところでビスコはどうだろう。名前はちょうどビスケットとビスコッティの間に位置している感じだ。しかし食感は完全にビスケット寄り。そしてまた検索したところ、酵母ビスケット→略してコービス→ビスコ!が由来だそうだ。その発想はなかった。
