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彩(さい)を放つ者たち。― 31期インタビュー連載vol.06【ナイスボム】


「おもしろくなりたい。」
そう願う人が最初に門戸を叩く場所のひとつに、NSCがある。東京・池袋に校舎を構えるNSCでは、今日も面白くなりたい生徒たちが舞台に立つ日を夢見て、しのぎを削っている。

昨年は、同期でネタを見せ合い、プロの作家さんによる評価で順位を競う教室内ライブが7月から合計9回開催された。毎月、200組以上がエントリーするこのライブで、見事優勝した6組の、独占SPインタビューをお届けする。


【はじめに】

NSC卒業間近、最後の教室内ライブ。みんなが闘志を燃やす中、有終の美を飾ったのはナイスボムだ。他の男女コンビにはない独特の空気感で、唯一無二の魅力を放つナイスボムに話を聞いた。

【基本プロフィール】

ナイスボム は、山本健人( やまもとけんと )  と ポイントゲッター岡( おか )  の同い年男女コンビ。大学のお笑いサークルで出会った2人は、大学卒業後そのままコンビでNSCへ。社会人として働きながら活動するしっかり者の岡と、アルバイトもせずお笑いに打ち込む少し抜けた山本。一見ぶつかり合いそうな2人は、いつも絶妙なバランスで調和する。

(左) 山本健人  (右) ポイントゲッター岡
2人とも2002年生まれ
新潟県出身 / 埼玉県出身
趣味:ぬいぐるみ / 文房具集め
特技:ポップコーン早食い / くしゃみをいつでもだせる
好きな食べ物:塩味のポップコーン / とろろやめかぶなどネバネバしたもの


【Interview05:ナイスボム】

一見、お笑いとは無縁そうな二人が、考えに考えてたどり着いたのがNSCだった。


ーーお笑いを始めたきっかけは?

岡:高校生の頃に好きだった人がお笑いをやっていて、その人と仲良くなるためにお笑いを始めました。当時はそれだけがモチベーションだったので、何もわからないままネタを作っていました。

山本:僕は小学生の時に、面白いと友達ができるんだと知って、面白くなりたいと思うようになりました。アナと雪の女王の挿入歌を歌って、その音痴さですごくウケていた友達がいて、「悔しい」とライバル視した記憶があります。実家のテレビでもよくお笑いが流れていて、そこからどんどんハマっていきました。

高校生になってからは賞レースを見て、「お笑い頑張ってみたい」「ウケている瞬間の中にいたい」と思うようになり、お笑いサークルがある大学に入学しました。

ーーお笑いサークルで2人はどのように出会ったのですか?

岡:大学1年生の時は、ピンでやっていて、漫才とコントの違いすらわからなかったので、M-1をみて勉強するところから始めました。2年生の文化祭の時に、お試しで山本君とネタをやりました。その時はハマったというより、「大変だなあ」が強くて、山本君とはできないな…と思った記憶があります。

3年生の終わり頃にサークルの主催ライブでもう一度やってみたときに、周りから好評で、そこから積極的に2人でやるようになりました。

ーーそこからNSCへの入学を決めたのですね?

岡:いや、その後一度解散したんです。山本君は、プロを目指すと言っていて、私は就職先が決まっていたので、山本君は別の相方を探した方がいいと思っていました。

だけど、あるライブで山本君の当時の相方が体調不良で欠席して、代打でもう一度だけネタをしたんです。そしたら過去イチウケて…。味をしめてまたやり始めちゃいました。勝算が見えたというか…。

そこから「山本君とお笑いやってたら楽しいだろうな」と思い始めて、“ 会社員をすること ” と “ プロを目指してNSCに入学すること ” どちらもやるという選択をしました。


ーー大学時代から「ナイスボム」というコンビ名で活動していますが、由来は?

岡:私が「ナイス」をだして、山本君が「ボム」をだして、すぐに決まりました。私の個人名は、サークルの先輩が決めてくれました。「目に優しいブルー」か「ポイントゲッター岡」の2つが候補でした。



男女コンビ成功の秘訣は、山本の清潔感…?


ーーお互いの推しポイントは?

山本:岡さんの作るネタはもちろん、人柄とか女性としての意外な一面に注目してもらいたいです。僕は岡さんみたいな人に会ったことがない。仕事とお笑いを両立できるしっかり者なのに、初対面の人に会ったときに変わった受け答えをしちゃうところとか、そういうギャップ、そこが岡さんの面白さだと思います。

岡:みんなが山本君のキャラクターに注目しがちですが、清潔感があるところです。これはすごく大事です。

ーー清潔感をだすために意識していることはありますか?

山本:岡さんから「髪はこのくらいの長さに…」とか「爪ちゃんと切ってください」と頼まれていて。怒られたくないのでちゃんとやってるのもあるし、あと普通にプライベートな時の僕って寝癖とか諸々人に見せられないくらい別人で…。家の近くのコンビニに行くだけでも、今の見た目って人に見せていいのかな…となるくらいで。だから誰かに会うときは自分が納得できるところまで変身している感じだから、それが清潔感?に繋がっているのかなと思います。



忙しくしていたい岡と、そうじゃない山本。


ーーネタは全て岡さんが作っているそうですが、普段はどういう風にネタを作っていますか?

岡:大学生の頃は、普通の精神状態じゃネタを書けなかったので、真っ暗な部屋にこもってスマホの明かりだけに頼ってネタを書いていたのですが、今は会社への移動時間などにも書けるようになりました。

ーー芸人と会社員の両立、忙しくて押しつぶされそうになりませんか?

岡:いやぁ~正直なります…。だから、(働いてない山本君を)たまに許せなくなる時があります。何もしてないのに忙しがるから!(笑)  でも意外と忙しい方が心が落ち着くというか、暇だと周りと比べて病んじゃったり、考え事しちゃうので、忙しくしていたいんです。

山本:僕は真逆です。こんなこと言うといろんな人に怒られるんですけど、僕は働いていなくて、ネタも書いていない。でも僕自身は「毎日忙しい」と思っていて。普段は1人暮らしをしていて、生活をしているので、そうすると予定のない日も生活っていう予定があるじゃないですか、だから生活で忙しいってなっちゃって1日終わってしまうことも多々ありますし。もし忙しくしすぎたら、どうなっちゃうんだろうって思いますね。

「バイトするぞ!」って思いは毎日確実に大きくなってるんですけど、元々すごく緊張するタイプなので、申し込むまでのハードルが高くて…。バイトって自分から踏み込んで応募するわけだから、その一歩を踏み込むのがかなりバンジージャンプって感じです。応募したら面接まで毎日ドキドキして過ごさないといけないから怖いなと思ってるのかもしれないです。たまに一緒にバイトやろうよって言ってくれる人もいるんですけど、働くことで僕の裏側を知って嫌いになっちゃうかもしれないので、一緒にやるのはNGにしています。


気になる同期は?


山本:ミッドナイトせつ子が好きですね。僕は初見で、ドハマりするかそうじゃないかが割とハッキリ分かれるんですけど、ミッドナイトせつ子は、初めて見たときから面白くてハマって、二人とも演技力とかキャラがたってて、常に新ネタを楽しみにしているコンビです。

岡:みんな言ってるかもしれないけど、昼間陸上です。小林アダルトは、悔しくて泣いたりするアツい人柄もいいですね。



でこぼこコンビ、ナイスボム。そんな二人の今後の目標は…?


ーー目標はありますか?

岡:ミルクボーイさんが好きなので、ミルクボーイさんになりたいです。

山本:えっ。それ、俺と解散するところから始めないとなれないよ。

山本:僕は将来、「こうなりたい」と指針にしてもらえるようなキャラクターを確立できたらと思っています。誰かを目指すのではなく、今の自分の良さを伸ばしていって、自分だけの型を見つけたいです。

ーー今、頑張っていることはありますか?

岡:YouTubeに動画をちょこちょこあげているので見てほしいです。新ネタも作っているのでライブにもぜひ!



【編集後記】

なにか質問を投げると、お笑いへの熱が高く、ドンドコ言葉が出てくる山本と、それをニコニコ見ている控えめな岡。そういえば、教室内ライブで初めて決勝に上がった時、山本は嬉しさのあまり、ネタを作っている岡そっちのけで号泣していた。岡は、その時も横でニコニコしていた。融点も沸点もふしぎなところにある2人が、同い年でコンビを組んでいることがまず愛おしい。

でこぼこでいびつな2人がネタを始めると、驚くほど全てがビタッと気持ちよくハマり、調和する。2人にしかできないネタってこういうことなのか、と快感さえ湧き起こる。

あと2人ともネタ中の声がいい。とてもナイスな発声なのだ。


【ナイスボムのSNS情報】

ポイントゲッター岡のXはこちら。

ポイントゲッター岡のInstagramはこちら。

https://www.instagram.com/okatani_online1965?igsh=MWJ2Nm5taGNvcmh4eA==



山本健人のXはこちら。


ナイスボムのYoutubeはこちら


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