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いつも通りの午後なのに、涙が出た

いつも通りの午後でした。

だけど、その時を想像すると、涙が出ました。

まだ何も終わっていません。
今すぐ誰かが居なくなるわけでもありません。

それなのに、涙が出ました。


わたしは任期がある仕事をしています。

派遣職員ではありませんが、契約期間が決まっています。
期間が切れても続けたいときは、また改めて試験を受け直さなければなりません。

同僚は、この4月に職場へ異動してきた元保育士さん。
はじめての事務職だけど、いつも真摯な態度で仕事に向き合う、素敵な人です。

わたしは彼女と月に1度、ランチへ行っています。

普段、職場では言えないようなコショコショとしたことを、聞いたり話したり。

いつも親身に聞いてくれるので、ときにはプライベートを深くしゃべりすぎてしまうことも。

仲良くなるのに、時間は関係ない。
そんなことを教えてくれたのは、彼女でした。

人に気遣いができて、話も聞ける彼女。
だからきっと、彼女をもっと必要としている場所は、ほかにもあるはず。
そう以前から思っていました。

このまま子どもと関わりのない仕事を続けていくことに、後悔がないか、彼女自身もまた自分に問いかけていたようでした。

そして、方向性が決まったのだそうです。

「次はたぶん更新しない」

もちろん、わたしは賛成しました。
やりたい仕事をしたほうがいい。

わたしの更新は3年後。
彼女は2年後。

まだまだ先の話です。
わたしだって、次の更新でどうなるか分かりません。

だけど。

……寂しいなぁ。

出会ってまだ3ヶ月。

居てくれる毎日がとっても楽しくて。
わたしの馬鹿らしい話を一緒に笑ってくれる。

そんな他愛もない時間がただ嬉しい。

だけど、やっぱり、ずっと一緒なんてことはない。

いつかは、別々の道なんだなぁ。

当たり前のことなのに。
わたしは大人なのに。
仕事中に涙が出ました。

「寂しいなぁ」という気持ちは、
居なくなってしまうことへの寂しさでは、
たぶんありません。

この楽しさも、この人好きやわって思う気持ちも、幸せも、ずっと続くわけじゃない。

だから、そんな今が愛おしかった。


月を眺めて、「いとをかし」と涙する、平安時代の貴族と同じかもしれません。

今だから味わえる一日一日が、大切だなぁ。
大事にしたいなぁ。

そんなことを考えながら、キーボードを叩いた午後でした。


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のぞみん|揺れる乙女、45歳 いただいたチップは、創作活動に使わせていただいております。 その活動をまたnoteにも還元しています。 いつも温かい応援をありがとうございます🤗