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【あれ?】捨てられる薬代は、私たちのお金から?


数か月前、アルツハイマー病の母の様子を見に田舎に帰った時のこと。

母の服用している薬の数が、急に増えているではありませんか!

アルツハイマー病のほかに、肺の疾患と軽度の脂質異常症がある母。以前から、常用する薬の数がものすごいことになっていました。


母には、病院のはしご癖があります。

主治医の先生はいるのですが、そこでもらった薬で効果を感じられなかったり、薬をもらったことを忘れれば、他の病院にも行きます。

「首が痛いのですが」「眠れないので睡眠薬が欲しいのですが」「胃がむかむかするんですが」「背中がかゆいのですが」

いろいろ理由を言って、痛み止め、睡眠薬、胃薬などを処方してもらうのです。

私が知らない間に増えていた数々の薬・・・
ちょっとずつ効能は違っても、胃薬だけで5種類くらい、痛み止めも4種類くらいになっていました。

特に痛み止めと大量の睡眠薬は、母にとっては致命的になりかねません。

すでに前月、6回転倒し、肋骨3本と仙骨を骨折。顔面からの転倒で頭も打っています。


私が帰省してから数日後。母の脳神経外科での受診に付き添った際、担当の先生から「ポリファーマシー」について説明がありました。

ポリファーマシーとは、「ポリ(Poly=多い)」と「ファーマシー(Pharmacy=調剤)」を組み合わせた造語で、一般的に多剤服用と訳されるみたいです。

しかし、ポリファーマシーは、たくさんの種類の薬を服用している状態のみをさす言葉ではなく、

「多剤服用によって薬物有害事象が起こりやすくなる、飲み忘れや飲み間違いなどが増える、残薬や重複投与が発生するなど、薬物治療に伴うさまざまな問題が生じている状態」を総称するとのこと(https://yakuyomi.jp/career_skillup/skillup/02_082/)。

脳神経外科の先生が、「ポリファーマシーは、お母さんの認知機能をさらに低下さす可能性があるから、薬の管理を一元化したほうがいいですよ」と。

次の日、早速、主治医に電話をかけて、母の薬の管理の一元化をしたいということを伝えました。


私は、実家にストックされていた母の薬をすべて確認して、お世話になっている薬局へ行きました。

そこで、薬剤師の方と、処分する薬をいっしょに仕分けていきました。
古くなった薬、過剰に処方された薬、効能が重複している薬、服用しないほうがいい薬・・・。

かなりの数の薬を捨てました。母が、1割負担で購入した薬です。

薬を捨てながら、私は、あれ?と思いました。

服用されなかった薬の大部分の費用は、

私たちが支払っている保険料や税金で賄われているということ?

これって、私たちのお金が薬に姿を変えて、捨てられているということに・・・。


日本は世界でも有数の国民皆保険制度を持っています。

日本国民は誰でも医療を受けられる。

それは本当に素晴らしい仕組みです。

だからこそ限られた医療費は、本当に必要なところに使われてほしい。


ポリファーマシー。

飲まれずに捨てられる薬の山。
母に処方された薬に限られないはず・・・。

その費用を国民全体で負担していること。

あれ?と思ったら、それがポリファーマシーや医療の問題を考えるきっかけになるのかもしれません。




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