シュノーケル付けて
※ 前回に続き、今回も昆虫のお話に
なります😅
画像は有りませんが、
苦手な方はどうかご無理の
無いようにお願い致します🙏
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梅雨の朝は、ランドセルが濡れない様に、傘の柄を肩に掛けて、誰も居ない1人の道で、クルクル回しながら歩く。
子どもの足で片道30分の道程は
忘れ物をして引き返そうものなら、大遅刻確定で、しかも歩いても歩いても減らない長い道が2ヵ所あった。
退屈しのぎに、雨の日は傘を回したり、男の子は大きく風を受けて反転させて、傘の骨を変な形に折って帰るのが当たり前だった。
そんなある日。
行きはヨイヨイ。
帰りは…
通学路の長い道の内、家に近い長い道に異変が現れた。
道の至る所に蠢(うごめ)く
しっぽ(シュノーケルと呼ばれる呼吸器)を付けた、限りなくとある幼虫に良く似たハナアブの幼虫。
背中に1本黒い筋が有り、ウニウニとしっぽを動かしながら、雨水で潤うアスファルトの上を団体で占拠していた。
通り過ぎた車が、当然それらを避けることもなく、プレスしていく。
その様相は「カオス」
野鳥の落とし物に似て非なるものだが、そんな色をしていた。
雨の日の匂いは好きだが、プレスされた臭いが押し寄せてきて、生臭さに磨きが掛かっていた。
ウワァァ( ̄□ ̄;)!!
運良く生き残ったシュノーケル付きの幼虫の別名は「おながうじ」
平仮名だと、さっと見なら、牛の仲間かな?なんて、ウッカリ思い込んでしまいそう😅
ひらがなのフォルムに感謝。
などと、呑気にしては
いられなかった。
ひと度、足を踏み入れたら、子どもの足でさえも置けない密度で、
歩行に支障を来たすほどに居た。
どこからこんなに這い上がって来たんだろう?
蓋の無いU字溝の側面を
伝いながら、次々と道路に広がって、ウニウニと這っている。
彼らはハナアブ。
成虫になるとハエ系のお顔で吸蜜して(どの顔でもOKだが)、花から花へと飛び回る無害な生き物だが、
幼虫の時には、汚水や腐敗したものから栄養を得て育つという。
食性の変化も劇的だ。
ということは、衛生的な環境ではなかったから出現したのだなと、結論付け出来た。
確かに、そのピークは2~3年で、その後には起こらなくなっていた。
あの頃の大人達が、下水道に某かの手を打って下さったのかもしれないが、定かではなく、あくまでも憶測に過ぎない。
ハナアブが菜の花に飛んで来ているところを見ると、密かに生き延びて、何処かでウニウニと蠢きながら、蛹化して羽化して来たのだろうな。
おながうじさんとの再会は、決して望むところではないのだが、
あの光景と生臭さは、今も鮮烈に記憶されているのである。
