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<8月版>キャプテン杉野正尭から見た徳洲会体操クラブ

みなさんこんにちは! 徳洲会体操クラブキャプテンの杉野正尭です。

暑い夏も過ぎ去ろうとしていますね。 この8月は全国各地でインターハイ、全日本ジュニア選手権、インカレなどが開催され、まさに体操シーズン真っ只中という1ヶ月でした。

徳洲会の選手たちにとっても、9月に控える全日本シニア選手権やアジア大会に向けた極めて重要な準備期間となりました。

今回の振り返りでは、代表選手のNTC合宿の様子、シニア大会に向けたチーム練習(班練習)のリアルな舞台裏、そして今月のMVPについて書き綴っていきたいと思います。

今月もぜひ最後まで楽しんでいってください!


〜アジア大会・世界選手権に向けた特訓〜

8月上旬、慎之助・翔平・毅・埜和の4名は、ナショナルトレーニングセンター(NTC)で行われた代表合宿に参加しました。

この合宿では、実際の試合スケジュールに合わせた練習を行い、試合本番さながらの緊張感の中で日々を過ごしました。

国際大会では、会場での練習時間やサブアリーナの割り当てなどが国ごとに細かく設定されています。選手たちはその決められた時間の中で的確に準備を進め、最高のパフォーマンスを発揮しなければなりません。

さらに海外製の器具への適応も求められるため、ハードルはより高くなります。今回の合宿は、そうした環境の変化に対する「対応力」を磨く目的で行われました。

体操競技は、練習する場所が変わるだけでも感覚が微細に変化する繊細なスポーツです。選手それぞれが収穫と課題を持ち帰ってきました。

動き自体は決して悪くなかったものの、環境の変化による感覚のズレや試合独特のプレッシャーなど、外的要因への対応にはまだ伸びしろがある印象でした。ここは経験と慣れが解決してくれる部分でもあるので、残りの合宿や徳洲会での日々の練習でしっかりとアジャストしていってほしいと思っています。

〜一味同心 繋ぐ演技〜

そして8月からは、いよいよ全日本シニア選手権に向けた本格的なチーム練習がスタートしました。

前回の記事でもお伝えした通り、今大会は代表組が不在となるため、「新生 team徳洲会」として挑みます。

今シーズン初の団体戦ということもあり、本番を想定した「班練習」を計4回行いました。

【第1回(8/10)】好スタートの滑り出し

チームの雰囲気も良く、全員が同じ方向を向いてスタート。スタート種目である「あん馬」から演技に入りました。 徳洲会に入団して初年度でシニア大会のメンバー入りを果たした勇太郎は、緊張感を漂わせながらも、若さあふれるパワフルな演技でチームを勢いづけてくれました。 そこに中堅の廉太郎・大翔・丈琉が続き、ベテランの竣平と僕が良い流れのまま演技を繋ぐことができました。初回ということもあり微細なミスは出たものの、全体として非常に手応えのある練習となりました。

【第2回(8/15)】立ちはだかった「2回目の壁」

僕のこれまでの経験上、1回目の班練習は誰もが新鮮な緊張感を持っているため良い雰囲気で終えられることが多いです。しかし、一番崩れやすいのが「2回目」です。 嫌な予感は見事的中しました。週末の練習だったこともあり、1週間の疲労が残る中での試技。演技に集中する以前に疲労と戦う選手が多く見られ、1回目のような張り詰めた緊張感が薄れてしまいました。 細かなミスも連鎖し、改めて「2回目の班練習の難しさ」を痛感することになりました。

これまで様々な場面でキャプテンを務めてきましたが、チームの陥るパターンは共通しています。今までの経験を最大限に活かし、残りの2回に向けてチームへ言葉をかけました。

  • 「スタート種目のあん馬は、特に大切に行こう」

  • 「もしミスが出ても、絶対に最小限で止める意識を持とう」

【第3回】ミスをカバーし合う「チーム」への変化

迎えた3回目。出だしのあん馬でミスが続き、苦しい立ち上がりとなりました。 しかし、今回は違いました。全員が「最後まで繋ぐ」という強い思いを持ち、ミスが出てもお互いにカバーし合いながら最終種目まで辿り着いたのです。 個々の意識が強かった2回目までと違い、チーム全員のベクトルが「団体優勝」という一つの目標にカチッと揃った瞬間を感じました。 なお、スタート種目の重要性を再認識するため、試技会終了後に全員でもう一度だけ「あん馬だけの班練習」を実施し、全員で意識を締め直しました。

【第4回】本番さながらのベストパフォーマンス

最終回は月一選抜の試技会と日程を合わせ、より本番に近いシニア想定で行いました。 鬼門であるスタートのあん馬。「絶対に良い流れを作る」という全員の執念が伝わり、硬さはあったものの見事な流れでスタートを切ることができました。続く「つり輪」「跳馬」も好調を維持。 後半の「平行棒」では得点源である丈琉のミスなどもありましたが、全員でフォローし合ってカバー。その勢いのまま「鉄棒」「ゆか」へと繋ぎ、非常に完成度の高いチーム戦を体現することができました。

体操は一見すると個人種目に思われがちですが、本質はチームスポーツです。

アフリカには、このようなことわざがあります。

"If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together."
(早く行きたければ一人で行け。遠くに行きたければみんなで行け。)

仲間の力を自分のパワーに変え、自分の力をチームのパワーに変える。 この想いを一人ひとりが持ち続けることこそが、徳洲会体操クラブの理念である「世界を魅了する最強で最高のチームを目指す」という姿に繋がると信じています。

そして、僕たちが日本の体操界を力強く牽引する存在であり続けたいと思っています。 今年初の団体戦。全員で力を合わせ、12月の全日本団体選手権への最高のスタートを切れるように頑張っていきます!

〜今月のMVP 新生佐々木勇太郎〜

それでは、今月のMVPを発表します!

8月のMVPは……佐々木勇太郎です! 勇太郎、おめでとう!!

春の全日本選手権で悔しい結果となり、しばらくはその想いを引きずっている時期がありました。

ですが、最近の彼は変わりました。誰よりも早く通し練習を始め、誰よりも多くユニフォームを着て練習に励む姿からは、「環境や意識を変えて、自分を脱皮させたい」という強い覚悟がひしひしと伝わってきます。

感情の起伏はまだあるものの、自分の現状を素直に受け止め、競技力を向上させようとする姿勢は本当に素晴らしいです。

今回のシニア大会では、ひと味違う「新生・勇太郎」の姿をみなさんにお見せできるはずです。ぜひ楽しみに注目していてください!

改めて、勇太郎おめでとう!

─おわりに

いよいよ今週末はシニア大会本番です。今年初の団体戦を最高の形で締めくくれるよう、新生team徳洲会一丸となって戦い抜きます。また、個人組の一矢さん、そして今大会で1年ぶりの復帰を果たす津村涼太にも目が離せません。

ぜひみなさん、会場に足を運び熱いご声援をよろしくお願いいたします!


<プロフィール>

氏名  :杉野 正尭
生年月日:1998年10月18日
出身地 :三重県津市
所属  :久居体操クラブ
     鯖江高校
     鹿屋体育大学(同学部の修士取得)
     徳洲会体操クラブ
得意種目:あん馬、鉄棒
実績  
パリ2024オリンピック
・男子団体金メダル🥇
・種目別あん馬 6位
・種目別鉄棒  7位
全日本種目別選手権
2017・2019年 あん馬1位
2021年     鉄棒 3位

(編集者)杉野 正尭、中野 蓮


本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
これからも多方面から選手の魅力を発信していきますので、
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では、また次回の記事をお楽しみください!


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