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フィリピン・ボランティア旅行 二日目――スラム街と子どもたち


スラム街訪問

翌日は、スラム街を訪れることになりました。


トライシクルに乗って向かった先は、港の近くにある、塀に囲まれた場所でした。

スラム街と聞くと、私はギャングがいたり、犯罪が多かったりする危険な場所を想像していました。

ところが、実際に訪れてみると、少し違っていました。

もちろん、生活環境は厳しく、想像していた以上に汚れていました。それでも、そこで暮らしている人々は思っていたより穏やかで、普通に日々の生活を送っているように見えました。

そして、何より印象に残ったのが、子どもたちの目です。

厳しい環境に暮らしているとは思えないほど、その目は輝いていました。



川沿いのキリスト教施設へ

一通りスラム街を見たあと、私たちは教会へ戻りました。

戻る途中で、カレーライスを作るための食材を街に買います。


教会に戻ると、今度はみんなで調理を始めました。

食材を切り、カレーを作り、出来上がった料理を一人分ずつ容器に詰めていきます。

そして、再び出かけました。

今度は、先ほど訪れたスラム街ではありません。

向かったのは、川に面した屋外のキリスト教施設でした。

そこでは、小さな子どもたちを集めて、勉強などを教える活動が行われていました。

ただ、その施設の目の前を流れる川は、とてもきれいとは言えませんでした。

ゴミが流れてきて、水もかなり汚れています。

子どもたちが勉強したり遊んだりする場所のすぐそばに、そんな川が流れている。

日本で暮らしている私には、かなり衝撃的な光景でした。

それでも、子どもたちは明るく元気でした。

私たちは、教会で作ったカレーライスを持っていき、子どもたちに配りました。

さらに、日本から持ってきた折り紙を使って、折り方も教えました。

言葉が十分に通じなくても、一緒に折り紙を折っていると自然と笑顔になります。

折り紙という小さなものを通して、子どもたちと交流できたことは、とても印象に残っています。


「困ったときはお互いさま」

カレーは何食分か余りました。

すると、教会の人たちは帰り道、路上で生活している人たちに声をかけ、残ったカレーを配り始めました。

受け取った人たちは、笑顔でカレーを受け取っていました。

その光景を見て、私は少し考えさせられました。

日本では、「人に迷惑をかけないように生きなさい」と教えられることが多いと思います。

もちろん、周囲の人を思いやるという意味では大切なことです。

しかし、もし自分が誰かの助けを必要とする立場になってしまったらどうでしょうか。

「人に迷惑をかけている自分は、社会にとって不要な存在なのではないか」

そんなふうに考えてしまい、息苦しさを感じている人も、決して少なくないのではないかと思います。

ところが、この日マニラで見た光景は、少し違っていました。

困っている人がいれば、食べ物を渡す。

そして、必要な人はそれを笑顔で受け取る。

そこには、「困ったときはお互いさま」という言葉がよく似合っていました。

お金をたくさん稼げるから偉いわけではない。

立派な仕事をしているから価値があるわけでもない。

人に迷惑をかけないから、社会に必要とされるわけでもない。

生きていること。
それ自体が尊いのではないか。

あの日、マニラで見た光景から、私はそんなことを考えました。

夕食はジョリビー

一日の活動を終え、教会に戻ったあとは、みんなでフィリピンの有名なファストフード店、ジョリビーへ行きました。

朝からスラム街を訪れ、子どもたちと交流し、カレーを作って届けるという一日。

かなり疲れていました。

そんな一日の終わりに食べたジョリビーは、とてもおいしく感じました。

チキン、ハンバーガー、少し甘いスパゲッティー。

そして、冷えたコーラ。

疲れた身体には、これがとてもおいしかった。

そして、もう一つ驚いたことがあります。

ファストフード店なのに、ライスがある。

日本ではファストフードといえば、ハンバーガーやフライドポテトというイメージがあります。

しかし、フィリピンではチキンなどのおかずにライスを組み合わせて食べるのも一般的です。

昼間に食べた細長い米といい、ジョリビーのライスといい、フィリピンでは米を食べる文化が、ファストフードの中にもしっかり根付いているのだと感じました。


そして、また長い話が始まる

夕食を終えると、みんなで教会へ戻りました。

すると、ここでまた現地スタッフの話が始まりました。

……長い。

だいたい40分くらい話していたと思います。

何を話していたのか、今となってはほとんど覚えていません。

英語に少し訛りがあったのか、私のリスニング力が低かったのか、それとも両方だったのか。

最初の頃は、「ちゃんと聞かなければ」と頑張っていました。

しかし、二日目ともなると、だんだん、

「ああ、また始まったな……」

と思うようになっていました。

朝からスラム街へ行き、子どもたちと交流し、カレーを作って届け、帰りにはジョリビーで夕食。

もう、かなり疲れています。

正直なところ、話の内容よりも、

「早く終わらないかな。もう寝たい」

という気持ちのほうが強くなっていました。

ようやく話が終わると、荷物を整理して、そのまま寝床につきました。

こうして、フィリピンでの二日目が終わりました。



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