【思い出のビール】タラス・ブルバ
こんにちは。今回ご紹介する「思い出のビール」は、軽やかでありながら強烈な個性を持つベルギービール、「タラス・ブルバ」です。ベルギービールの新しい波を感じさせる、私のお気に入りの一杯です。

■タラス・ブルバはどんなビール?
首都ブリュッセルにある「デ・ラ・セーヌ醸造所」が造るこのビールは、ベルギービールとしては少し珍しい特徴を持っています。ベルギービールといえば、アルコール度数が高く、コクや甘みがあるものを想像しがちですが、タラス・ブルバはアルコール度数4.5%と低め。そして何より「ホップの苦味」がしっかりと効いているのが特徴です。
ラベルのデザインも非常にユニークで、ロシアの作家ゴーゴリの小説に登場する主人公がモチーフになっています。怒り狂ったおじさんが樽を投げつけようとしている、なんともコミカルでインパクト抜群のイラストが描かれています。
■専用グラスもお気に入り
ベルギービールを楽しむ上で欠かせない専用グラスですが、タラス・ブルバのグラスは、飾らないシンプルさとカッコよさがあり、個人的にもとても気に入っています。
グラスの中央には、あの怒り狂ったタラス・ブルバおじさんのイラストが堂々とプリントされており、注ぐたびに目が合って思わずクスッとしてしまいます。形状は少し直線的でスマートなチューリップ型。手にしっくりと馴染み、このお気に入りのグラスで飲むと、ビールがさらに特別なものに感じられるから不思議です。

■飲んだ感想
グラスに注ぐと、少し濁りのある美しいレモンイエローの液体に、真っ白な泡が乗ります。顔を近づけると、柑橘系(シトラス)の爽やかで華やかなホップの香りが広がります。
一口飲むと、グレープフルーツを思わせるホップのフレッシュな風味が訪れ、その直後にシャープでキレのある苦味が押し寄せてきます。アルコール度数が低いため重たさが全くなく、スイスイと心地よく喉を通っていきます。奥の方にはベルギービール特有の複雑な酵母の香りも感じられ、ただ苦くて軽いだけではない、非常にバランスの取れた味わいです。
「ベルギービール=重くて甘い」というイメージを鮮やかに覆してくれるタラス・ブルバ。暑い日の最初の一杯にも最高です。ぜひあのユニークなグラスで、爽快な苦味を味わってみてください。
