partⅡ第20話 英国では女性は帽子をかぶる?旅行では絶対に分からない。本当に住んだから見えたイギリスのリアル
西洋では女性が帽子をかぶるらしいということは私も知っていました。
ニュースなどを見ると結婚式では、ほとんどの女性がステキな帽子をかぶっているのを見ていたからです。
また、英国から日本に来ていた宣教師の奥さんは、私に「イギリスでは女性が正式な場に行くときには帽子が必要です。」と教えてくれました。
帽子探し
そこで、グラスゴーに着いてすぐに私も帽子を買いに行きました。
日本と違い、デパートには、デザインもシンプルなものから豪華なものまで色とりどりの帽子がたくさん並んでいました。
私はイギリス人は体が大きいのだから、きっと私の頭にも合う帽子があるだろうと思っていました。
そう、私は日本人にしては特大の頭だったのです。
日本では私の頭に合う帽子を探すのは至難の業でした。
私は、意気揚々とデパートの帽子売り場に行き、片っ端からかぶってみました。
ところが、どれも小さいのです。
イギリス人は体格はいいけれども、頭のサイズは日本人と変わりがないことを知りました。
仕方なく、その売り場で唯一かぶれる帽子を1つ買って帰りました。
難航した帽子選びでしたが、紺色のフエルト地の帽子は私のイギリス滞在中に大活躍しました。
帽子の歴史
女性が公式な場面で帽子をかぶることはイギリスのドレスコードになっています。
これは、公の場で女性は髪を見せないという伝統から来ているようです。
女性が肌や髪をそのままさらすのは上品ではないと考えられていたからです。
現代の帽子を見ると髪を全部覆うような帽子はほとんどなく、マナーを守るという意味合いが強いですね。
女性は、たいていたくさんの帽子を持っていて、このドレスならこの帽子、カジュアルならこれ、フォーマルならあれというように使い分けていました。
日本人にはなじみが薄い女性の帽子
私たち日本人は、暑い夏には日よけのために帽子をかぶりますが、公式な場所に行くには帽子が必要という感覚がありません。
ですが、イギリスでは、私も周りの人々が気分を損ねることのないようにと気を付けました。
しかし、もともとなかった習慣を瞬時に思い出すことはなかなか困難でした。
あるとき、友人との会話の中で「イギリス式の結婚式を見てみたい。」と言ったことがありました。
するとその友人が、「今日はちょうど知り合いの結婚式ですよ。見るだけなら問題ないから行ってみますか?」と誘ってくれました。
それは願ったり叶ったりで、早速行ってみることにしました。
一応スーツを着て、出ようとしたら、奥さんが「帽子は?」と教えてくれました。
いくら見学者だとしても、女性は帽子をかぶらなくてはいけないということを考えに入れていなかったのです。
もちろん急いで例の紺色の帽子をかぶっていきました。
若いカップルの結婚式はとても素晴らしく、印象に残りました。
あの時、奥さんが教えてくれなければ、私は「マナーを知らない日本人」として皆さんの記憶の中に残っていたことでしょう。
まとめ
イギリスでは、女性の帽子はファッションであるとともに、守るべきドレスコードでもあります。
公式の場や結婚式では、女性の帽子は必須です。
日本人にはなじみが少ない習慣ですが、イギリスに滞在するなら、この習慣を覚えておきたいものです。
