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フンザの山の魅力、そして楽しみ方②「ファースト・グリント」を見る

フンザの山々は、時間と共にその姿を大きく変えます。短い滞在であってもその移ろいを存分に楽しむことができるでしょう。
僕が好きなのは早朝、日の出前の時間。晴れた日に早起きをして外に出て、日の出の30分前くらいから山を眺めます。フンザは周囲が高い山に囲まれているので、太陽が顔を覗かせるだいぶ前から空は明るくなっています。誰もいない街はとても静か。澄んだ空気と、しんとした谷の気配はそれだけで心が洗われます。

日の出前のフンザの朝

そして、ウルタルでもラカポシでもいい、7000m峰のピークをじっと見つめます。淡い青紫色の空を背景に、静かに白く見える頂。するとある瞬間、突然に「ピカッ」っと、頂上が輝き出します。その光はただ一点だけど、10秒、20秒と経つにつれ、刻々と大きくなっていきます。朝日は最初に一番高いところを照らすので、山の頂上から輝き出すのです。
この、山のピークに最初に朝日が当たり、光輝く数十秒間の光景を「ファースト・グリント(First Glint)」と言います。“Glint”は、英語で「キラッと光る、きらめき」といった意味です。
ファースト・グリントの後、山は光の幕を下すように、頂上から下へ、少しずつ明るくなります。5分後には、山の上の方一体が朝焼けで鮮やかな朱色に変わり、この「山肌の朝焼け」はモルゲンロート(ドイツ語で「朝の赤」の意味)と呼ぶそうです。

一番高いところから光りだす


ファースト・グリントからモルゲンロートの間は、時間にして15分〜20分程度。気がつけば空は青さを増し、山の色は白色へと戻り、中腹の岩場のあたりまで日が届き、谷底の緑も目覚めていく。こうした風景を見ながら、水筒に入れてきたコーヒーなどを飲めば、それはそれは贅沢な時間です。
早起きをしているから、その後の時間も贅沢に使える。ファースト・グリントを見ることができた日は、きっと充実した1日になるでしょう!
 
ちなみに、「ファースト・グリント」は僕が勝手につけた名前。広まるといいなー。


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