インカムをつける前に、心のスイッチを切り替えてください
プランナーと儀式人を分けるのは、覚悟の深さです
『他を利する困難なテーマを乗り越え、人の為に尽くした生命の充実感。それが究極的な幸せであり、儀式人である』
以前、同じ言葉を「プランナーである」という締めでご紹介しました。今回は「儀式人である」で終わる版です。一文字違いですが、問うているものが違います。
経験を積んだ人ほど、陥る落とし穴
ウェディングプランナーとして少し経験を積むと、こんな変化が起きます。
見栄えの良い空間作り。タイムスケジュール通りのスムーズな進行。つまり「イベントとしての成功」ばかりに気を取られるようになるのです。
これは新人には起こりません。新人はまだ、目の前の一人の顔しか見えていないからです。全体が見えるようになった人だからこそ、全体の完成度に意識が寄っていく。
けれど、結婚式は単なる華やかなパーティーではありません。
異なる環境で育った二人が家族となり、新しい人生へと踏み出すための、神聖かつ重みのある「儀式」です。
この本質を忘れ、お客様の抱える複雑な家族関係や、一見すると理不尽で困難なご要望を「面倒なタスク」としてしか捉えられなくなった時。
プランナーは、単なる「手配業者」に成り下がります。
表面的な華やかさだけを追い求め、人間の感情がぶつかり合う泥臭い部分から逃げてしまうこと。それが、経験を積んだ者が陥る、最も恐ろしい落とし穴です。
逃げは、いつも合理の顔をしている
厄介なのは、この「逃げ」が、逃げに見えないことです。
「そこはご家族で話し合っていただくべきことですから」 「そこまで踏み込むのは、越権かと思いまして」
どれも、一見すると正しい判断です。実際、正しい場面もあります。
けれど、自分の胸に手を当ててみてください。本当に相手のためにそう判断したのか。それとも、面倒だからそう言ったのか。
この違いは、自分にしかわかりません。そして、自分にははっきりわかります。
――ここまでが、多くの方が現場で抱えている実感です。
ここから先は、なぜそうなるのかという原理原則と、明日から具体的に何をすればいいのかをお伝えします。プランナーと儀式人を分ける「覚悟の深さ」と、インカムをつける前の数秒の使い方。
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