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正装とアットホームは矛盾する。だから智慧が要る

「アットホームな式にしたい」を、そのまま受け取ってはいけません

『正装をしてアットホーム もともと無理なこと それを智慧をもって創りあげるから儀式人』

打ち合わせで最もよく聞く要望の一つが、この「アットホーム」という言葉です。そして、最も誤解されている言葉でもあります。


一番多い要望が、一番危ない

「堅苦しくない、アットホームな結婚式にしたいんです」。

この言葉を聞いたとき、多くのプランナーは表面通りに受け取ってしまいます。そして、単に歓談の時間を長くしたり、進行をカジュアルに崩したりする。

それは、残念ながら「手抜き」です。

冷静に現場を想像してみてください。新郎新婦は歩くことすら窮屈なドレスやタキシードを着ています。ゲストも普段着慣れない礼服や着物を身に纏っています。そして、初対面の人々が同じテーブルに座るのです。

物理的にも心理的にも、日常の「アットホーム(くつろいだ状態)」をそのまま持ち込むなど、もともと土台無理な話なのです。

ここに気づかないまま、ただ「カジュアルな演出」を並べ立てても、どこかチグハグで、結果的に誰もくつろげない空間が生まれてしまう。これが、この要望をめぐる最も多い失敗です。

――ここまでが、多くの方が現場で抱えている実感です。

ここから先は、なぜそうなるのかという原理原則と、明日から具体的に何をすればいいのかをお伝えします。本当の「アットホーム」の正体と、それを正装の場に翻訳するための具体的な方法。

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