第8回 焼き鳥
【上本修充コラム 羅針盤】
第8回 焼き鳥
キンキンに冷えたビール。
これに合うのは、
やっぱり焼き鳥でしょう。
世界一の組み合わせです。
りくりゅうペアを超える最高のコンビではないでしょうか。
せせり。
ハツ。
かわ。
ズリ。
肝。
ぽんじり。
どれも大好きです。
ただ、一つ疑問があります。
なんで鶏って、
頭からお尻まで全部おいしいんだろう。
しかも、
卵まで産んでくれます。
本当に優秀です。
今日は、
私の変な空想に、
少しだけ付き合ってください。
本来、
鳥は空を飛んで外敵から逃げます。
でも、
鶏はほとんど飛びません。
長い年月をかけて、
人に餌をもらい、
守られ、
安心して生きられる環境の中で、
飛ぶ必要がなくなったからなのかもしれません。
そして、
毒を持つこともなく、
とげを生やすこともなく、
飛ぶことさえ忘れて、
頭からお尻まで、
どこを食べてもおいしい鳥になったのかもしれません。
もちろん、
これは私の勝手な空想です。
でも、
逆に考えると、
サラブレッドはどうでしょう。
速く走る馬だけが選ばれ、
その血統が受け継がれ、
何世代にもわたって鍛えられてきました。
だからこそ、
野生の馬とは明らかに違う、
力強い体を手に入れたのでしょう。
もし、
生き物が経験を積み重ねながら、
少しずつ変わっていくのだとしたら、
人間も同じなのかもしれません。
楽な方へ。
安心な方へ。
挑戦しなくても生きていける毎日。
そんな環境に慣れてしまうと、
私たちも、
少しずつ羽ばたくことを忘れてしまうのかもしれません。
だから私は、
サラブレッドのように、
自分を鍛え続ける人生を歩みたいと思います。
出荷されないように気を付けます。
