【離職のバグ】なぜ、辞める部下は「何も言わず」去っていくのか
〜10月6日 07:30
辞表を見て、最初に思ったのは、
「なんで、もっと早く言ってくれなかったんだ・・・」
でした。
先週まで、普通に働いていた。
仕事もしていたし、会話もしていた。
「最近どう?」そう聞けば、
「特に問題ないです」と返ってきていた。
だから、退職届を出されたときには、本当に突然に感じます。
しかも、いちばん辞めてほしくない人ほど、何も言わずに去っていく。
「不満があるなら、言ってくれればよかったのに」
そう思ってしまいます。
でも、辞めたあとに振り返ると、前ぶれがなかったわけではありません。
ただ、そのサインは「言葉」ではなかったのです。
「本人にも、事情があったんだろう」で片付けている
部下が辞めると、理由を本人側に求めたくなります。
「他にいい会社が見つかったんだろう」
「家庭の事情でもあったのかもしれない」
「相談してくれれば、対応できたのに」
どれも、ありそうな話です。
だから、
「今回は仕方なかった」
と納得しようとする。
でも、ひとつ引っかかる。
本当に何の前ぶれもなかったのでしょうか?
辞めたあと、よく思い返してみる。
すると、少しずつ変わっていたことに気づきます。
以前はよく出していた提案が、減っていた。
会議での発言が、減っていた。
相談に来ることが、減っていた。
雑談も、減っていた。
「こうした方がいいと思います」
という言葉を、いつの間にか聞かなくなっていた。
サインは、あった。
ただ、それは「不満を言う」という形ではなかったのです。
面談を増やしても、本音は出てこない
そこで、
「もっと部下の話を聞かなければ」
と考えます。
1on1を増やす。
面談の回数を増やす。
「最近どう?」
と、こまめに声をかける。
でも返ってくるのは、
「大丈夫です」
「特に問題ないです」
という言葉ばかり。
聞いているのに、本音が出てこない。
すると、
「本人が何も言わないんだから、仕方ない」
となります。
でも本当にそうでしょうか?
問題は、面談の回数でも、上司の聞き方だけでもないのかもしれません。そもそも、不満はいつも「言葉」で出てくるとは限らないからです。
辞める部下が、何も言わない本当の理由
サインは、あった。
話も聞いていた。
それなのに、気づけなかった。
原因は、上司の鈍感さでも、本人の隠し事でもありません。
それは、不満は、「言葉」ではなく「沈黙」に変わるからです。
人は不満があれば、最初は言います。
「ここを変えてほしい」
「このやり方はおかしいと思います」
「こうした方がいいんじゃないですか」
と、声を上げる。
でも、言っても何も変わらない。
すると、二度目は言わなくなる。
それでも変わらなければ、三度目には、もう黙る。
この「黙った状態」が、いちばん危ない。
なのに、上司は「言葉になった不満」を待っています。
だから黙っている部下を、
「落ち着いた」
「会社に慣れた」
「順応した」
と読み違える。
私はこれを、
「沈黙のサイン」
と呼んでいます。
「辞める部下が何も言わない」は、症状です。本当の問題は、不満が言葉になる前に、沈黙へ変わってしまう構造にあります。
退職のサインは、「何かを言い出すこと」ではありません。
むしろ、これまで言っていたことを、言わなくなることです。
不満が消えたわけではありません。
形を変えただけです。
口で言う代わりに、
提案が減る。
雑談が減る。
相談が減る。
会議で発言しなくなる。
必要最低限の仕事だけをするようになる。
不満は、言葉から行動へ潜っていきます。
だから、声を上げないだけで、問題がなくなったわけではありません。
いちばん頼りにしている、あの人。
最近、
「こうした方がいいと思います」
という提案を、いつ聞きましたか?
前より減っていませんか??
その静けさは、成長ではないかもしれません。
この構造は、現場で3つの形になって現れます。
構造① 「相談してくれれば」と言う上司ほど、相談されない

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9月6日 07:30 〜 10月6日 07:30
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