「らんまん」ファン、牧野植物園へ行く。
2年前に放送された朝ドラ「らんまん」をご存知だろうか。
日本の植物学において多大な業績を残した牧野富太郎をモデルにした朝ドラで、脚本も主題歌も演出も音楽も俳優さんたちの演技も音楽もすべてが調和した素晴らしいドラマだった。最終週は今思い出しても涙がにじむくらい感動した。
そんならんまんファンが高知県立牧野植物園に行ってきた日記である。
朝9時、開園
高知市中心部から車で20分ほど走り、着いたのは8時50分。
なんとすでに10人くらいの人が門の前で開園を待っていた。

門を抜けてチケット売り場までは高知の植生を再現した「土佐の植物生態園」が出迎えてくれる。
まずびっくりしたのが、植物のネームプレートの多さ。
公営の公園に行くと植え込みにぽつぽつ差し込まれたり樹木の幹に巻きつけられたりしてるアレがもうとにかく目に入ってくる。

「雑草という名前の植物はない」って言ったのは牧野博士だったか昭和天皇だったか、とにかく園の姿勢として「雑草という名の植物はない、すべての植物に名前がある」ことを伝えようという強い意志を感じた。
らんまんの主人公である萬太郎が、自分が見たことのない植物に対して「おまん、誰じゃ?」と話しかけていたシーンを思い出す。
ここでは「おまん、誰じゃ?」の答えがちゃんと全部用意されている。
ドラマ1週目で取り上げられたバイカオウレンのネームプレートを見つけて内心大はしゃぎで写真を撮る。
…が。

プランターに植えられて並んでるわけではないので、適当にネームプレートの写真を撮るとまったく別の植物の写真を撮ってしまっているんじゃないかと不安になる。我ながらアホの「おまん、誰じゃ?(困惑)」状態で、ちょっと恥ずかしい。

いざ、園内へ
チケット売り場で園内マップをもらう。
時間の都合で12時がタイムリミットなので、興味を惹かれたところだけ見ることにする。


脳内再生されているBGMはもちろん
「らんまん」主題歌のあいみょん「愛の花」

触って嗅いで楽しめる
道中、「ふむふむ広場」というコーナーが面白そうだったので立ち寄ってみた。
触ると葉が閉じるオジギソウや、少しざらついた手触りのネコノシタなど触って楽しい植物や、香りが特徴的な植物が植えられている。




名前見たことある
ウッディな香りだった
咲いてる花の香りをかぐことはあっても、葉っぱをちぎって香りをかがせてもらえることってあんまりない。植物園での楽しみ方って、お花見の時の桜みたいに「見て楽しむ」がメインだとイメージしていたけど、触覚や嗅覚も使って植物を感じられたのが新鮮だった。
普段公共の場に生えてる植物の葉っぱをちぎることなどほぼないので、ちぎるときは何だか悪いことをしてるようでちょっとドキドキした。
植物の楽しみは名前を知ること
牧野博士が好きだったというバイカオウレンは、とても小さな植物だ。群生していない場所だと、植物に詳しくない私には他の植物にまぎれてしまって見つけられない。
園内では、至るところでバイカオウレンが生えており、ネームプレートもちゃんと付けられている。開花時期じゃなくても、他の植物にまぎれていても「ここにあるよ」と教えてくれるおかげで、
アホの「おまん誰じゃ」状態の私もバイカオウレンを見つけられるようになってきた。

見分けられるようになってくるとめちゃくちゃ楽しい。
雑踏の中で知り合いに会った時のような高揚感というか、見えている風景の解像度が上がる嬉しさというか、「名前がわかる」「見つけられる」ってすごく楽しい。

足元を見て思った
段差の隙間に生えてる植物ひとつひとつにも名前があって、それが全部分かったらきっとすごく楽しいだろうな。
「らんまん」で萬太郎が植物に向かっていった情熱を体験できたような気がした。
タイムアタック開始
私が訪れたのは10月頭、快晴で気温も高く外でじっくり植物を見ていると汗だくになってしまった。クーラーの効いた牧野富太郎記念館で涼みながら展示を見て楽しんでいたら、結構時間が経っていた。
植物研究交流センター(レストランが併設されている)を目指して残りは駆け足で見て回った。


ぬばたまって「黒」を導き出す枕詞じゃなかったっけ?と今は遠き古典の授業の記憶がよみがえる。

ぬばたま、結構ちゃんと黒い。
豊かな真っ黒の髪が美人の条件だったはずなので、ぬばたまの黒髪って言われたら当時はかなりの褒め言葉だと思う。
今だと何で例えられたら褒め言葉なんだろう。


駆け足で見て周り、11時半ごろにランチへ!
すでに満席で少し待ったので、早めに行くのが吉かもしれない。

ランチを済ませて、お土産ショップで買い物をしてタイムアップ!
終盤かなり巻きになってしまったが、大満足の1日となった。
時間の都合で温室あきらめたり見れなかったエリアもあるので、今度はじっくり行ってみたい。
