(第3稿 改)字素とかん字 その5
このあたりは旧稿とあまり変わっていない。
● 「必」の書き方
書き順のテストでよく使われる字に「必要/必ず」で使われる「必」があります。
この字の書き順は人によって違うため、教える国(日本/中国/台湾)でも違います。日本では「ソ」「レ」「ハ」の順で書くように指導されています。

【お話】 字素に意味や読み方がある
古代中国の人は「字素」のことを「文」と呼んでいました。「文」と「字」をつづけて、「文字」なのです。
「文」には〈小さなまとまり〉と言う意味があります。書物の中で作者の考えを表す〈まとまり〉は「文(ぶん)」であり、昔のお金の単位にも「文(もん)」が使われました。
1900年前に最初の漢字字典ができました。名前は『説文解字』と言います。〈文の説明で、字を理解する〉と言う意味です。昔の人たちは字素(文)を組み合わせて、新しい漢字を作ったので、漢字の意味や読み方は〈文=字素にかくされている〉と言うのです。
本当でしょうか?
漢字が生まれたのは大昔のことなので、現在ではなぜそのような意味や読み方になったのか分からない字が多いです。それでも学者たちは仮説を立てていろいろと調べて研究しています。
例えば、「龶」という字素(文)には「セイ」と読む字が多いです。
生・・・生活
星・・・金星
青・・・青年
そして、「青」を字素(文)と見ると〈すみきったきれいな様子〉に使われています。
清・・・すみきったきれいな水(氵)清流 清い
晴・・・すみきったきれいな日 晴天 晴れ
それでは、「静」はどうでしょう?
学者たちは〈争いをすみきったきれいな状態にする〉ので「静止 静か」と考えています。
「木」がかくれているかん字には「木」に関係する言葉が多いことを知っている人もいるでしょう。(「林」「材」「板」「柱」「根」「枝」「本」「束」「葉」・・・)
また、「小/⺌」がかくれているかん字は「ショウ」と読む字が多くなっています。(「少年」「文部科学省」「肖像」「消火」「和尚」「一等賞」・・・)
かん字の読み方や意味は字素に注目することで分かるものがあるのです。
