休日と早朝とがぶ飲みコーヒー
休日はなぜか平日よりも早く目が覚める。休日の前夜は大抵お酒を飲んでいるにも関わらずだ。
なぜか、なんていっても理由は分かりきっている。1週間のお楽しみの休日だからに決まっているのだ。遠足理論の応用編といったところか。
平日なら仮に目が覚めても二度寝一択なのであるが、休日はなぜか布団から出てしまう。
子供を起こさないようにそっと寝室を出てリビングに移動する。
リビングで何をするのかといっても有意義なことなど何もしない。
まずは窓を開けて今の季節すっかり明るい午前5時の空と景色をながめながら空気を吸う。(あっ!これはわりと有意義だった!)
次にBGM代わりにテレビつける。
そしてインスタントコーヒーをカップに適当に入れて、ポットのお湯を入れる。そして牛乳をこれまた適当に入れる。
この時の牛乳は、コーヒーにミルク感を付け足すという役割もあるのだが、一番の目的はコーヒーを冷ますためなのだ。
冷ます。何のために?がぶ飲みする為だ。
猫舌の僕はぬるいコーヒーをがぶ飲みするのが好きなのだ。
冷たい牛乳によって程よくぬるくなったコーヒーをがぶ飲みする。
インスタントコーヒーはいつも安いやつを買っているので味の分かる人からしたらそんなにおいしくないのかもしれない。でも僕には充分だ。むしろ高いやつだったら遠慮してがぶ飲みできないかもしれない。
カップの中のコーヒーがあっという間に僕の喉を通り過ぎて、あっという間にカップが空になる。
おかわりをする。がぶ飲みをする。カップが空になる。おかわり。がぶ飲み。空。エトセトラエトセトラ・・・
なお、このループは人にはおすすめしない。コーヒー色したカフェイン中毒の奈落に向かってらせん階段を駆け降りていくようなものなのだから。
嗜好品の体に悪めの楽しみ方は1人でこそっとするにかぎるのだ。
だらだらとすり鉢で朝をすり潰すような時間は長くは続かない。
まだ早朝といっていい時間、スマホが震えだした。画面を見ると案の定、妻の名前。
電話に出ると、これまた案の定、子供の声が響く。寝室まで迎えに来てとの子供からの催促だ。
子供も僕に似てか休日は途端に早起きになるらしい。
僕はカップに残ったぬるいコーヒーを一息に飲み干し、寝室へと向かった。
