臭いが強い=苦情が多いではない?実務で感じる臭気苦情の特徴


臭気の苦情は、「臭いが強い=苦情が多い」とは限りません。

実際の現場では弱い臭いでも毎日だと苦情になったり、逆に一瞬だけ強くても苦情化するケースもあります。

この記事では、臭気測定や現場対応で比較的よく出てくる「苦情が多い業種」を、実務感ベースでまとめています。



① 下水・し尿・汚泥系

・下水処理場
・浄化センター
・汚泥処理施設
・ポンプ場
・し尿処理施設


苦情が多い理由
腐敗系の臭気が中心で、
・硫化水素
・メルカプタン
・アンモニア

などが関係することが多いです。

特に夏場、雨の後、夜間、風下側で苦情が増えやすい傾向があります。



よくある表現
・下水臭
・ドブ臭
・腐った卵みたいな臭い
・生ごみっぽい臭い



② 廃棄物処理施設

・ごみ処理場
・リサイクル施設
・廃プラ施設
・生ごみ処理施設
・コンポスト
・産廃施設


苦情が多い理由
いろいろな臭いが混ざる「混合臭」になりやすいです。

例えば、腐敗臭、発酵臭、プラスチック臭、焼却臭などです。


特徴
「何の臭いか分からないけど臭い」
という苦情になりやすいのが特徴です。



③ 畜産・飼育系

・養豚
・養鶏
・牛舎
・ペット繁殖施設
・堆肥化施設



主な臭気
・畜産臭
・アンモニア臭
・糞尿臭
・発酵臭


特徴
風向によってかなり遠距離まで飛ぶことがあります。

また、田舎でも苦情化しやすく、特に養豚系はかなり強い臭気になることがあります。



④ 飲食・食品工場

・焼肉店
・ラーメン店
・うなぎ店
・コーヒー焙煎
・水産加工
・食品乾燥施設
・パン工場



苦情が多い理由
住宅地に近いケースが多いためです。

臭い自体は「悪臭」ではなくても、

・毎日発生する
・深夜帯に漂う
・洗濯物に付く

などで苦情につながることがあります。

実際に「いい匂いでも苦情になる」こともあります。

例えばパン工場、コーヒー焙煎、焼肉なども
苦情になるケースがあるようです。



⑤ 化学工場・塗装・印刷系

・塗装工場
・印刷工場
・接着剤製造
・FRP加工
・樹脂加工



主な臭気
・シンナー臭
・有機溶剤臭
・刺激臭


特徴
「健康不安系」の苦情につながりやすいです。
実際には基準値以下でも、頭が痛い、気分が悪いといった話があがるようです。





先に述べたように、実務でも、「臭気指数は低いのに苦情が強い」というケースが多々あります。

臭気苦情は、「臭いの強さ」だけではなく、頻度、時間帯、風向や気象条件、不快感などが大きく関係します。


また、「測定時には臭わない」というケースも多々あります。

臭気は、時間変動、気象条件、発生タイミングの影響が大きいため、現地確認時には再現しないこともあります。

数値だけで判断できないケースもかなり多く、周辺環境や発生状況を含めて考えることが重要になります。



以上、今回は臭気の苦情についてでした。少しでも参考になればうれしいです。

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