鶯の声と、黒枸杞の朝
5月16日DAY92
朝の静かな時間。雲南省の王さんからいただいた「黒枸杞(くろくこ)」をいただいています。

お湯を注ぐと、透明だった水が、少しずつ深い紫色へと変わっていく。

その美しい色を眺めているだけで、心まで静かに整っていくような気がします。
窓の外からは、鶯の鳴き声。
自然の音を聞きながら、ゆっくりと一杯をいただく時間。
最近、お茶を淹れることは、「動きのある瞑想」なのかもしれないと感じています。
茶葉が開く様子、立ちのぼる湯気、香り、色の変化、お湯を注ぐ音。
五感を使って味わうことで、自然と「今ここ」に戻っていく。
そんな感覚があります。
今回いただいている黒枸杞は、中国では古くから親しまれてきた養生のお茶のひとつです。
特に天然のアントシアニンが豊富なことで知られ、目の疲れ、美容、身体を整えたい時などにも良いと言われています。
パソコンやスマホをよく使う現代の私たちにとっても、嬉しい存在ですね。
ほんのり甘く、やさしい味わいで、身体の内側へ静かに染み込んでいくようです。
【茶藝師メモ】
黒枸杞は、熱湯ではなく80度前後のお湯でゆっくり淹れると、美しい紫色を楽しめます。
また、水質によって色合いが変化することもあり、中国茶の奥深さを感じられる植物のひとつです。
忙しい毎日の中で、ただ飲むだけではなく、「自分を整える時間」として一杯のお茶をいただく。

そんな時間を、これからも大切にしていきたいと思います。
あなたにとって、“心を整える一杯”は何ですか?

