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これからも必要とされる介護施設の管理者とは

記録を確認する。
家族への連絡を考える。
事故報告をまとめる。
職員から相談を受ける。
必要な書類を整える。

介護施設の管理者は、これまで多くの仕事を「自分でできること」を求められてきました。

現場のことが分かる。
書類も作れる。
何かあれば自分で対応できる。

そんな管理者が施設を支えてきたのだと思います。

でも、AIが介護現場に入り始めるこれからも、

「自分でできる仕事が多い人」が、そのまま必要とされ続ける管理者なのでしょうか。

私は、管理者の仕事そのものがなくなるとは思っていません。

むしろこれからは、

管理者が担う場所が変わっていく。

そんな変化が始まっているように感じています。


「自分で作る仕事」は、少しずつ変わっていく

たとえば、日常記録。

これまでは、職員が情報を確認しながら文章を考え、記録として残してきました。

これからは、職員が事実を入力し、AIが文章のたたき台を作る。

そして人が内容を確認する。

そんな仕事の流れも考えられます。

家族への連絡も同じです。

必要な情報をもとにAIが文章を整え、人が内容や伝え方を確認する。

事故報告なら、起きたことをAIが時系列に整理し、そのうえで管理者が原因や今後の対応を考える。

ケアに関する情報も、複数の記録を整理するところまでAIが支え、その内容を見ながら人が考える。

こうなったとき、管理者の仕事がなくなるわけではありません。

変わるのは、

「どこを管理者が担うのか」

です。


これまで管理者が一人でやっていた仕事を、分けて考えてみる

一つの仕事を、最初から最後まで管理者が抱える。

これまでは、それが自然だった業務も多いと思います。

でもAIが使えるようになると、一つの仕事の中にも役割を分けられる部分が出てきます。

たとえば、

AIが下準備をする。

職員が現場の事実を伝える。

人が内容を確認する。

管理者が最後に判断する。

こうして見ると、AIによって管理者の仕事が奪われるというより、

管理者が「自分で作る」必要のある範囲が変わっていく

と考えたほうが近いのかもしれません。

そして、ここにこれからの管理者に求められる新しい役割があると思っています。

▶ これからの管理者として、仕事の分け方を一つずつ作ってみる


これからの管理者に必要なのは「役割分担を設計する力」

AIを使えることだけが重要なのではありません。

ChatGPTを詳しく知っていることでも、たくさんのAIツールを知っていることでもありません。

大切になるのは、自分たちの施設の仕事を見ながら、

「ここまではAIに任せられそう」

「ここは職員が確認したほうがいい」

「この判断は管理者が持っておこう」

と決められることです。

つまり、

人とAIの役割分担を、施設に合う形でつくること。

これが、これから管理者が担う仕事の一つになっていくのではないでしょうか。


AIが増えるほど、「誰が何をするか」を決める人が必要になる

AIが便利になれば、できることは増えていきます。

記録を整えることもできる。

文章のたたき台を作ることもできる。

情報を整理することもできる。

だからこそ、

「AIで何ができるか」だけでは、施設の仕事は変わりません。

実際の現場では、

誰がAIを使うのか。

何を入力するのか。

出てきた内容を誰が確認するのか。

どこから先を人が判断するのか。

間違いがあったとき、どうするのか。

そうしたことまで決めて、初めて日々の仕事として使えるようになります。

ここを考える人が必要です。

私は、それこそがこれからの管理者の大切な役割になると思っています。


「AIを使える管理者」より、「AIの役割を決められる管理者」

想像してみてください。

施設で、

「そろそろAIを使ってみようか」

という話が出たとします。

そのとき、

「AIなら何ができますか?」

と考えるだけでは、なかなか現場には落とし込めません。

一方で、

「まず、この記録業務なら文章を整えるところまでAIに任せてみよう」

「ただし、記録として残す前には必ず人が確認しよう」

「判断が必要な部分は管理者が見るようにしよう」

と考えられる人がいたらどうでしょう。

AIそのものに誰よりも詳しくなくても、

その人がいれば、施設として小さく始めることができます。

そして実際に使いながら、

「ここまでは任せられる」

「ここは人がやったほうがいい」

と、施設に合った形へ少しずつ整えていくこともできます。

これから必要になるのは、そんな管理者なのかもしれません。


管理者は「仕事を全部する人」から「仕事をどう分けるか決める人」へ

これは、管理者の仕事が楽になるという話だけではありません。

管理者という役割そのものが、少しずつ変わっていくという話です。

これまでは、

自分でできることが多い管理者

が頼られてきました。

これからはそこに、

人とAI、それぞれが担う仕事を考えられる管理者

という役割が加わっていく。

記録を書く能力がいらなくなるわけではありません。

家族への文章を考えなくてよくなるわけでもありません。

事故について考えなくてよくなるわけでもありません。

現場を知っているからこそ、

「これは任せられる」

「これは人が確認する」

「これは自分が判断する」

という線を引けます。

つまり、これまで管理者として積み重ねてきた経験が、

自分ですべてを処理するための経験から、仕事を設計するための経験へ変わっていく。

私は、そこにAI時代の介護施設の管理者の可能性があると思っています。

▶ 人とAIの役割分担を、実際の介護業務から作っていく


これからも必要とされる管理者になるために

すべてのAIを勉強する必要はないと思います。

新しいツールが出るたびに追いかけ続ける必要もありません。

それよりも、

自分たちの施設では、どんな仕事があるのか。

その仕事の中で、AIに任せられる部分はどこなのか。

人が確認したほうがいい部分はどこなのか。

そして、管理者自身が判断すべき部分はどこなのか。

それを考えられることのほうが大切です。

たとえば日常記録なら、

職員が事実を伝える
→ AIがたたき台を作る
→ 人が確認する

家族連絡なら、

必要な情報を整理する
→ AIが文章を整える
→ 人が内容と伝え方を確認する

事故報告なら、

職員が事実を伝える
→ AIが時系列を整理する
→ 管理者が原因や対応を判断する

こうした役割分担を、一つずつ施設の中につくっていく。

その積み重ねによって、

AIは「便利そうなもの」から、

施設の仕事を支えるもの

へ変わっていきます。


あなたは、どんな管理者になりたいですか?

これから介護施設でも、
AIを使う場面は少しずつ増えていくと思います。

日常記録。

家族連絡。

事故報告。

ケア設計。

これまで人が一から作っていた仕事の中にも、
AIに任せられる部分が少しずつ増えていきます。

そんなとき、管理者に必要になるのは、

すべてを自分でやることではなく、
誰が、何を、どこまで担うのかを決めること。

だと思っています。

AIに任せるところ。

職員が担うところ。

人が確認するところ。

管理者が判断するところ。

一つひとつの仕事を見ながら、
その役割分担を施設に合う形でつくっていく。

そして、

「この仕事なら、ここまでAIに任せよう。」

「ここは職員に確認してもらおう。」

「最後の判断は自分が持とう。」

そうやって、施設の仕事の流れを整えていける。

私は、これからも必要とされる介護施設の管理者とは、

自分たちの仕事を理解し、
人とAIがそれぞれ力を発揮できる役割分担をつくれる人

なのではないかと思っています。

何でも自分で抱えられる管理者から、

施設の中で、仕事がうまく回る形をつくれる管理者へ。

そんな管理者を、
これからの自分の姿として少しずつ目指していく。

その最初の一歩は、

その最初の一歩は、

今日、一つの仕事について

「これは誰が、どこまで担う仕事だろう。」

と考えてみることから始まります。

そして、一つの業務で役割分担が見えてきたら、

日常記録。
家族連絡。
事故報告。
ケア設計。

少しずつ、ほかの仕事にも広げていく。

そうやって、

AIに任せる仕事。
職員に任せる仕事。
管理者が確認する仕事。
管理者が判断する仕事。

を、自分の施設の中につくっていく。

そのために、実際の介護業務を使いながら
一つずつ役割分担をつくれる形にまとめました。

これからも必要とされる管理者になるために、
まず一つの仕事から始めてみてください。


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