1年働いてみて分かった全国転勤のリアルなデメリット
全国転勤のある会社に就職して、早くも2年目。まだ自分自身が転勤を経験したわけではないけれど、同期や先輩たちの転勤の話を聞くたびに、「いずれ自分にも来るのか……」と現実味を帯びてきた。振り返ってみると、この会社を選んだのは自分自身。全国転勤の可能性があることは、就活のときから説明されていた。でも正直、そのときは深く考えていなかった。「旅行好きだしなんとかなるだろう」とか、「まあ、行きたくなかったら断れるかも」なんて甘い気持ちでいたと思う。
結婚や子どものことなんて、今はまだ先の話だけど、もし自分の人生が大きく動いたときに、転勤を理由にすぐ会社を辞められるかといえば、そんなに簡単でもない。だからこそ、改めて全国転勤のデメリットについて、自分なりに整理してみた。
1. 人間関係がリセットされる
転勤によって一番つらいと感じるのは、築き上げてきた人間関係がリセットされてしまうことだ。今の職場にもやっと慣れてきて、気軽に話せてなんでも相談できる先輩できた。プライベートでも、一緒に遊んだり飲みに行ったりする機会も増えた。
それが、転勤ひとつで全部ゼロに戻る。新しい職場でまた一から関係を築くのは、簡単なことじゃない。しかも、社会人になると友達を作るのは学生時代よりずっと難しい。転勤が続けば続くほど、深い人間関係を築くこと自体がどんどん難しくなっていくと思う。
2. 転勤の負担が大きい
転勤というのは、単に勤務地が変わるだけではない。引っ越しの手続き、住まい探し、ライフラインの手配など、やることが山ほどある。家族がいる人なら、その負担は何倍にも膨れ上がる。
たとえば配偶者が仕事を持っていたらどうするのか。子どもがいたら転校の問題は? 親の介護が必要だったら? そんな現実的な問題を考えると、「転勤=スキルアップ」といった綺麗ごとでは片づけられない。
自分は身軽なほうだ。でも将来、結婚して家庭を持ったときに、この負担を家族ごと背負う覚悟が自分にあるのか……と考えると、正直不安になる。
3. ライフプランが立てられない
全国転勤のある働き方は、長期的なライフプランを立てる上でも障害になりやすい。たとえば、そろそろマイホームを買いたいなと思っても、いつ転勤になるか分からない状況では決断できない。
家を買っても数年で引っ越しになるかもしれないし、転勤先に持っていけないモノや環境のことを考えると、「落ち着いて暮らす」という選択肢が常に脅かされることになる。
また、キャリアの面でも同じだ。どこに飛ばされても平均的にこなせる力が求められる一方で、自分が極めたい分野やスキルがあっても、それを長期的に育てていくことが難しくなる。結果として、自分が本当にやりたい仕事とのギャップが広がっていく可能性もある。
全国転勤という制度は、会社の目線で見れば「人材の流動化」や「多様な経験」といったメリットがあるのかもしれない。でも、働く側の生活や気持ちはどうだろう。
少なくとも自分は、今になってようやくその重みを実感している。
とはいえ、最初からそれを分かっていたはずだった。自分で選んだ会社であり、自分で納得して入った道なのだから、そこに責任があるのも事実だ。
ただ、これから先、人生が大きく動いたとき――
たとえば結婚や子どもができたときに、今の働き方をそのまま続けていけるのかは、やっぱり不安が残る。転勤のたびに「辞めようか」と思っても、現実には簡単に踏み出せる選択ではないだろう。
だからこそ、これから就職する人には「全国転勤あり」という言葉を軽く受け流さず、自分の将来まで含めて真剣に考えてほしい。
その重さを、社会人になった今、ようやく実感している。
社会人2年目。きょうもがんばる。
(終
