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草間彌生のこと(仮)

仕事の最中に草間彌生の訃報を知る。一瞬「あ」と声を出しそうになった。
亡くなる直前まで絵筆を手放すことなく創作活動に勤しんでいたらしい。享年97歳。

今から25年以上前のこと、ベネッセ系列の派遣会社に紹介されたコールセンターで働いていたときに、業務で使っていた卓上カレンダーの写真があの有名な「南瓜」だった。
電話を取りながらついじっと見入ってしまうほどの魅力があった。作品が置いてある背景の海の感じもよくて、仲の良い同僚と「ここはどこ?」「いつか行っちゃう?」と話しては一瞬心がわくわくし、忙しさに消えて行く。
カレンダーの隅に「草間彌生」「南瓜」「ベネッセハウス」の文字があり、そのときに初めて草間彌生という芸術家を知った。音楽以外の芸術とは全く縁がないまま人生を歩んできた私に、初めてすっと心の中に入ってきた作品があの有名な「南瓜」だった。

その数年後、私はお気に入りのアイテムを手にいれる。

Porter × X-Girl × X-LARGE × 草間彌生

一目惚れしたショルダーバッグは、まさかの草間彌生とコラボしたものだった。ぱっと見たときにはわからなかったけど、クレジットを見て「あ!あの南瓜の人!」と気付く。
ピンクと黒の配色といい、大きめのドット柄といい、当時の私に刺さり倒すデザインだった。このバッグにはたくさんの思い出がある。仕事も夜遊びも旅先もこれだったし、ぼろぼろになるまで使い倒した。
ここまで惚れ込んで使い込んで連れ回した鞄は後にも先にもない。今後も出てこない気がする。

その後も「宇宙に持っていくハンドバッグ」という1000台限定の1つ10万円するめちゃくちゃかわいい携帯電話が発売されたり(もちろん買えませんでした)、ルイ・ヴィトンとのコラボアイテムが出たり(なけなしのお金でキーホルダーを買いました)、10年後にまさかのもっかいルイ・ヴィトンとコラボしたり(ボーナスをがっつりつぎ込みました)、もうもう何度わたしの物欲を揺さぶられたことか。
おっと、芸術ではなく物欲の話になっているな。

2022冬

あとは、当時仕事でよく近くを通っていた場所にいつのまにかできた草間彌生美術館に行ってみたり・・・

2021/02/04

去年、松本市美術館で実物の南瓜を見ることができたり・・・

2025/05/15

ゆっくりと自分のペースで草間彌生を楽しんでいる最中だった。そう、まさにそんな中の訃報だった。

芸術家にとって死とはどういう意味合いになるんだろうか。

とりあえずいつの日か直島に行こう。
そして近いうちにこの日記も書き直そう。

ご冥福をお祈りいたします。

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