夏の宝石 #夏の1コマ
2026年8月10日(月) 15時すぎ
家の近くのコンビニからの帰り道。
昼のピークを過ぎたといえども、じりじりと照りつける太陽はその強さを緩めず、でもどこかその光はオレンジ色を帯びていて、夕方の入り口を感じさせる陽気だ。
日傘をさしながら歩いていると、突然、まぶしい光が目に入った。
何かと思って目をやると、キラキラと宝石のように輝く、赤い小さなものがふたつ見えた。
目を凝らし、近づいてみる。
するとそれは、太陽の光を反射して光ったミニトマトだった。
あまりにまぶしくて、そこだけうそみたいだ。

コンクリートブロックの上に仲良くふたつ並んでいたそれは、つかず離れずの距離で、ちょこんと居座っている。
小さく丸く続く影が、どこか追いかけっこをしてるようにも見えて、かわいい。
誰かが、落ちていたのを拾ったのかな。
あるいは、何かアートのような気持ちで並べている?
近くの家の庭に、ミニトマトの苗があった。
それを眺めていたら、落ちていたトマトを、誰かに踏まれる場所ではなく、安全な場所へ・・・と、避難させようとした優しい気持ちと行動があるように思えて、私は少しうれしくなった。
トマトは傷ひとつなく、つるんとしている。
ミニトマトに近づき、写真を撮る。
誰かの想いや行動があって、それをタイムカプセルのように、時間を越えて受け取ったような気持ち。届ける意図のない、タイムカプセル。
よいしょと立ち上がり、また家へと歩みを進める。
いいものを見つけたなぁ、と、どこか浮き足立ち、この感覚が夏休みのようだなと思う。
ちゃんと届いていますよ、と、見えない誰かに、心の中で声をかけた。
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