雨が降る前から身体が重い? 台風・秋雨前線の前日に始める「先回り」のファッション医療
暑さが完全に終わったわけでもありません。9月2日17時発表では3日の熱中症警戒アラートは発表されていないものの、暑さ指数31以上が予測される地点があります。例えば横浜では12~15時の暑さ指数が28~29の「厳重警戒」予測です。
つまり今日は、「台風・前線による気圧と湿度の変化」と「まだ残る暑熱負荷」を同時に考える日です。
「なんとなく身体が重い」「首や肩が張る」「いつもより眠い」「頭がすっきりしない」
そんな日があります。
天気予報を見ると、明日は雨で、台風も近づいている。
すると、「やっぱり気圧のせいかな」と思うかもしれません。
ただ、この時期の体調変化を「気圧」だけで説明するのは少し早いでしょう。
9月初旬は、残暑に高湿度。睡眠不足。発汗。秋雨前線。台風。
そして夏から秋へ移り始める衣類。さまざまな条件が重なります。
だから今日は、不調が出てから対処するのではなく、天候が大きく崩れる前日に身体への負担を減らしておくという考え方をしてみましょう。
1.台風前の不調を「気圧だけ」で考えない
台風が近づくと気圧が変化します。
秋雨前線も南下・北上を繰り返します。
気象変化に伴って頭痛やだるさなどを感じる方もいます。
ただし、「台風=低気圧=体調不良」という一直線の説明にしてしまうと、ほかの要因を見落とします。
今日は、台風24号が沖縄・奄美へ接近し、暖かく湿った空気が秋雨前線へ流れ込んでいます。
すると身体は気圧だけでなく、湿度。気温。発汗量。睡眠環境。活動量。などの影響も受けます。
昨夜暑くてよく眠れなかった。
朝から身体が重い。昼に水分が少なかった。夕方に頭痛が出た。
これをすべて「気圧」とまとめると、改善できる部分まで見えなくなります。
変えられない気象と、変えられる生活条件を分ける。
これが今日のポイントです。
2.雨の前日は「汗が乾きにくい」を意識する
台風や前線が近づくと、暖かく湿った空気が流れ込みます。
湿度が高い環境では、汗をかいても蒸発しにくくなります。
汗は皮膚から蒸発するときに身体の熱を奪い、体温調節を助けます。
汗をかいている=十分に身体を冷やせているとは限りません。
今日3日は熱中症警戒アラートこそ発表されていませんが、地域によっては暑さ指数が高くなる予測です。環境省の基準ではWBGT28~31未満は「厳重警戒」、31以上では「危険」とされています。
横浜では12~15時にWBGT28~29の予測です。
9月だから。雨が近いから。曇っているから。という理由で暑さ対策を終えないこと。
首の後ろや背中がずっと湿っているなら、まだ身体は熱を逃がそうとしている途中です。
3.三首は「温度計」ではなく「変化を見つける場所」にする
首・手首・足首。
普段お伝えしている「三首を温める」。
今日は三首を、昨日との違いを確認する場所として使います。
朝、首を触ってみる。
汗ばんでいるか。冷えているか。襟が気になるか。
次に手首。
袖が暑くないか。時計や袖口が不快ではないか。
そして足首。
靴下が蒸れていないか。むくみが強くないか。
雨が近づいているからといって、「冷やしてはいけない」と三首を厚く覆う必要はありません。
暑ければ開放する。濡れたら乾かす。冷えて不快なら覆う。締め付けていれば緩める。
三首を温めるとは、身体の要求を無視して三か所を保温することではありません。
身体が快適な状態へ戻るよう、衣類を調整する考え方です。
4.大雨の前日は「濡れない服」より「濡れた後」を準備する
台風24号は今日3日に沖縄・奄美へ接近し、4日にかけて秋雨前線の活動も活発化する見込みです。
西日本~東日本でも大雨となる可能性があります。
そこで今日から準備したいのが、雨に濡れたあとの衣類です。
雨の日というと、傘。レインコート。防水靴。を考えます。
もちろん必要です。ただ、どれだけ準備しても、
袖口。靴下。パンツの裾。背中。バッグ。などは濡れることがあります。
そして高湿度では乾きにくい。
だから、「絶対に濡れない」より「濡れても戻せる」準備をします。
替えのインナー。薄手の靴下。小さなタオル。濡れた衣類を入れる袋。こうしたものが役立ちます。
服装を防御だけで考えず、回復まで含めて考えるのがこの時期のファッション医療です。
5.「秋服にする日」ではなく「調節幅を増やす時期」
9月に入りました。まだ暑い。
一方で雨が増え、日によっては気温が下がります。
この時期に、半袖から長袖へ。夏服から秋服へ。と一気に切り替える必要はありません。
今増やしたいのは服の厚さではなく、調節できる幅です。
袖をまくれり、前を開けられ、一枚脱げる。
濡れたインナーだけ替えられ、首元を開閉できる。
こうした服は、暑く、湿り、雨が降ると、少し涼しくなる。という変化へ対応できます。
今の時期は「何を着るか」以上に、途中でどこまで変えられるかを服選びの条件にしてみてください。
セルフケア|天気が崩れる前日の「3分リセット」
今日はストレッチを増やすのではなく、夕方に一度だけ身体を通常状態へ戻します。
まず水分状態を確認、次に、汗で濡れた服があれば交換。
椅子へ座って肩をゆっくり耳へ近づけ、3秒。ストンと落とします。5回。
次に足首をゆっくり10回動かします。
最後に深呼吸を3回。
そのあと、頭。首肩。脚。全身のだるさ。
この4つのうち、今日一番気になる場所を一つだけ覚えておきます。
目的は「治す」ことではありません。
明日の天候変化の前に、今日の疲労をできるだけ持ち越さないこと。
これが今日のセルフケアです。
今日の過ごし方|「明日の大雨」を今日から準備する
明日4日頃は、台風24号からの暖かく湿った空気と秋雨前線の影響によって、西日本~東日本の広い範囲で雨が強まる可能性があります。
そこで今日のうちに、替えのインナーを準備し、靴下を一足バッグへ。
折りたたみ傘。タオル。モバイルバッテリー。を確認しておきます。
体調管理というと、食事。睡眠。運動。ばかりを考えます。
でも、明日の身体への負担を今日減らしておくことも立派な体調管理です。
注意する時間帯|今日は「昼~夕方」を軽く見ない
9月になり、朝は少し楽に感じる地域も出てきました。
そこで注意したいのが、朝の感覚で一日を判断すること。
今日は熱中症警戒アラートの発表はないものの、横浜では12~15時に暑さ指数28~29の「厳重警戒」が予測されています。
つまり、朝は大丈夫。昼にかけて曇り。昼は身体へ暑熱負荷がかかる地域がある。
午後になって、頭痛。吐き気。めまい。強い倦怠感。などが出た場合は、「台風が来ているから」とだけ考えず、暑熱環境や水分状態も確認したほうが良いでしょう。
外出時の工夫|今日は「帰り道の身体」を想像する
朝、服を選ぶとき。
鏡を見るだけでなく、帰宅するときの自分を想像してみます。
雨が降ったら。湿度が上がったら。汗をかいたら。気温が下がったら。
その服をどう変えられるか。袖を上げられる。前を開けられる。脱げる。着替えられる。濡れた靴下を替えられる。
ここまで想像します。
服装は朝のコーディネートで完成するものではありません。
一日の気象変化に合わせて編集していくもの。
そう考えると、季節の変わり目はずっと楽になります。
今日の「先回りポイント」
今日に一つだけ実践するなら、寝る前に明日の替えインナーをバッグへ入れる。
これをおすすめします。
理由は簡単です。
明日は雨の可能性が高まる。湿度も高くなりやすい。汗と雨の両方で衣類が濡れる可能性がある。
そんな日に、身体が不快なのに服を我慢して着続ける必要はありません。
濡れたら替える。暑ければ脱ぐ。冷えれば乾いたものを一枚足す。
服を途中で変えることを前提にしておく。
それだけで選択肢が増えます。
まとめ
9月3日は、台風24号「クロヴァン」が沖縄・奄美へ接近します。
さらに台風から流れ込む暖かく湿った空気と秋雨前線が重なり、4日頃には西日本~東日本でも大雨となる可能性があります。
この時期に大切なのは、雨が降ってから体調管理を始めないこと。
今日の疲れを今日減らす。
水分状態を確認する。
濡れた服を我慢しない。
三首は暑ければ開放する。
冷えて不快なら乾いた服で覆う。
明日の替えインナーを準備する。
そして9月でも、暑さ指数が高ければ暑熱対策を続ける。
気圧も天気も自分では変えられません。
でも、服。水分。休憩。睡眠。活動量。
そして「我慢せず途中で調整する」という行動は変えられます。
変えられない天気に身体を合わせるのではなく、変えられる衣類と生活を身体へ合わせる。
雨の日だけではなく、雨が来る前から始める。
それが台風・秋雨シーズンの身体へのファッションからのセルフケアです。
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