【創作系日記】ラノベの方向性の分析、ふたたび
現在、ラノベ関連は、『書き割り令嬢』長編版を書きつつ、『宇宙船墓場で古代エイリアンのアンドロイドとして転生した件』(RR)(略称:弓良シリーズ)の次展開のプロットも考えているところなんですが、前回の分析:
……で推奨された『入り口』用の新作として考えている『トラブル・エイリアンズ』の方向性について、もう少し分析した方がいいかなあ~と思い、またChatGPTさんに聞いてみました。なにせ、「なろう」で十数年、ほぼ読み専で2000作品以上は読んでいるんですが、最近は、書く方ばかり集中して、ちょっと分析が疎かになっていたところもあるかもと思いましたんで。こんな感じで、お願いしました:
最近のライトノベルの動向を分析し、書籍化されやすいブルーオーシャンの分野を狙って新作を書こうと思います。
(1)ウェブサーチをして、男子向けライトノベルで、現在、どんな分野が隆盛になりつつあるかの新しい流れについて調べてください。1年以内に第一巻が文庫化されて、既存の売れ筋とは少し毛色が違うものを少なくとも5つピックアップして、URLを示してください。
(2)なろう、カクヨム等のサイトで連載された作品であった場合、それらの作品のフォロワー数を比較して、作品数と同数以上のフォロワーの分布を出して、ブルーオーシャンかレッドオーシャンかの指標として示してください。
その結果がこちら:
調査範囲と判定方法
2025年7月23日から2026年7月23日までに第1巻が刊行された、主として男性読者を想定するライトノベル・新文芸から、次の条件で抽出しました。
Web連載・Webコンテスト経由で書籍化された作品
「追放」「悪役転生」「異世界スローライフ」だけでは説明できない新要素がある
連載サイト上のフォロワー数またはブックマーク数を確認できる
単なる新人賞受賞作ではなく、Web上でも一定の需要が観測できる
なお、フォロワー数は2026年7月23日前後の表示値です。サイト間で「フォロー」「ブックマーク」の意味が異なるため、厳密な市場占有率ではなく、Web読者の事前需要を測る近似指標として扱います。
(1)直近1年の「少し毛色が違う」作品
1.『崩壊世界の魔法杖職人』
第1巻発売:2025年9月25日
現代日本が異世界化するのではなく、魔法の隕石によって電気文明が崩壊し、コミュ障だが異常に器用な主人公が「魔法杖職人」として社会再建に関わる作品です。
従来の現代ダンジョンものとの違いは、戦闘よりも、
工作・加工
技術開発
インフラ再建
ポストアポカリプス社会
個人職人による技術革新
を前面に出している点です。刊行時点で「なろう」のポイント17.3万超、ブックマーク3.3万超を獲得し、2025年KADOKAWA新文芸新作売上1位とも案内されています。クラウドファンディングでも1,113万円超を集めました。(KADOKAWAオフィシャルサイト)
作品・書籍ページ:
小説家になろう版 (小説家になろう)
KADOKAWA書籍版 (KADOKAWAオフィシャルサイト)
新しい流れ:現代崩壊×技術職×ものづくり
2.『汝、現代ダンジョンに希望を持つべからず』
第1巻発売:2026年1月23日
格安住宅を買ったら敷地内にダンジョンがあり、法律上、所有者が管理責任を負わされるという作品です。主人公は冒険者として無双するのではなく、
ダンジョン管理
法規制
労働安全
融資・起業
人材採用
素材販売
地方経済
に取り組みます。
現代ダンジョンという人気分野を使いながら、「冒険者配信」ではなく中小企業経営・現場労働・制度の隙間を描いているのが特徴です。カクヨム版はフォロワー15,629人で、レビューでも社会基盤、事業運営、リスク管理を評価する意見が目立ちます。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
作品・書籍ページ:
カクヨム版 (カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
KADOKAWA書籍版 (KADOKAWAオフィシャルサイト)
新しい流れ:現代ダンジョン×零細企業経営×社会制度
3.『裏山で拾ったのは、宇宙船のコアでした』
書籍第1巻:2026年4月刊行案内
一般人が高性能宇宙船を手に入れて、すぐに宇宙へ旅立つのではなく、未知の技術を地球社会へどこまで持ち込むかを描く作品です。
技術流出
国家・企業との交渉
文明干渉
AIと人間の関係
地球技術との段階的融合
という、比較的ハード寄りのファーストコンタクト要素を扱います。カクヨムではフォロワー10,985人、第7回ドラゴンノベルスコンテスト特別賞受賞作です。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
作品ページ:
カクヨム版 (カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
小説家になろう版 (小説家になろう)
新しい流れ:日常圏SF×技術導入シミュレーション
4.『人間ちゃんの警戒心が薄すぎる!』
第1巻発売:2025年8月1日
サキュバスなどの異種族と人間が交流する世界で、女性主人公が女子校に入り、美少女たちとのハーレムを築くガールズラブコメです。
男性向けラブコメでありながら、
男性主人公を置かない
女性主人公による能動的な攻略
異種族間の制度や規制
百合ハーレム
人外側から見た人間観察
という構成になっています。カクヨム版はフォロワー1,150人。Web版と書籍版では内容が大きく異なると明記されています。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
作品・書籍ページ:
カクヨム版 (カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
スニーカー文庫書籍版 (スニーカー文庫(ザ・スニーカーWEB))
新しい流れ:男性向け百合×人外文化×女性主人公ハーレム
5.『極悪貴族、謙虚堅実に無双する』
第1巻発売:2026年3月10日
悪役貴族転生自体は既存の大市場ですが、本作では「才能があるからこそ慢心しない」というリスク管理型主人公が支持されています。
従来型の悪役転生との差は、
原作知識を工程表のように使う
死亡フラグを一つずつ監査する
最強能力を持ちながら油断しない
領地・人材・組織を計画的に整備する
という、プロジェクト管理・最適化ゲーム的な快感です。
カクヨムコン10大賞受賞作で、フォロワー88,287人。今回の5作品では突出しています。(KADOKAWAオフィシャルサイト)
作品・書籍ページ:
カクヨム版 (カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
電撃文庫書籍版 (KADOKAWAオフィシャルサイト)
新しい流れ:悪役転生×危機管理×最適化シミュレーション
ただし、これは需要は非常に大きいものの、後述のとおりブルーオーシャンではありません。
(2)フォロワー数の比較
5作品の分布
順位作品Web指標主なジャンル1極悪貴族、謙虚堅実に無双する88,287フォロワー悪役転生・最適化2崩壊世界の魔法杖職人33,000超ブックマーク※刊行時ポストアポカリプス・技術職3汝、現代ダンジョンに希望を持つべからず15,629フォロワーダンジョン経営・社会制度4裏山で拾ったのは、宇宙船のコアでした10,985フォロワー現代SF・技術導入5人間ちゃんの警戒心が薄すぎる!1,150フォロワー百合・異種族ラブコメ
(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
中央値は15,629、単純平均は約29,800です。ただし『極悪貴族』が平均を大きく押し上げているため、典型値としては中央値の方が有用です。
フォロワー階層
フォロワー・ブックマーク水準該当作品数構成比1,000以上5作品100%10,000以上4作品80%15,000以上3作品60%30,000以上2作品40%50,000以上1作品20%
読み方
1万前後でも書籍化候補になり得ることが分かります。特に、宇宙SFや経営型現代ダンジョンは、異世界転生の総合上位ほど巨大なフォロワーを持たなくても、題材の独自性とコンテスト評価によって出版へ到達しています。
一方、『人間ちゃんの警戒心が薄すぎる!』のように、Webフォロワーが1,000人台でも、企画として明確で、書籍化時に大幅改稿できる作品は成立しています。つまり編集部は必ずしもフォロワー絶対数だけでなく、
一行で説明できる企画
表紙で伝わるキャラクター性
既存棚に置けるが、その棚では珍しい要素
改稿による商品化余地
も見ていると考えられます。これは公開情報からの推測です。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
レッドオーシャン/ブルーオーシャン判定
1.悪役貴族転生・ゲーム世界転生
需要:非常に大きい
競争:非常に激しい
判定:強いレッドオーシャン
『極悪貴族』は88,000人超を集めていますが、これは分野が空いている証拠ではなく、巨大市場の上位作品がさらに巨大になっている状態です。新規参入では「悪役貴族」「原作知識」「破滅回避」だけでは埋没します。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
2.現代ダンジョン・配信
需要:大きい
競争:かなり激しい
判定:基本はレッド、周辺領域はブルー
「配信」「掲示板」「覚醒」「最強」「バズ」は競合が多い一方、管理責任、保険、労災、行政、融資、廃棄物処理など、ダンジョンの裏方産業はまだ余地があります。
『汝、現代ダンジョンに希望を持つべからず』は、人気分野の中央ではなく、産業・制度側へずらすことで独自性を確保しています。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
3.ポストアポカリプス×ものづくり
需要:実証され始めた
競争:まだ少ない
判定:有望なブルーオーシャン寄り
『崩壊世界の魔法杖職人』が新文芸新作売上1位となったため、今後類似作が増える可能性は高いです。しかし現時点では、
社会崩壊後の製造業
魔法を工学として扱う
電力・通信・物流・医療の再構築
職人や技術者が主人公
人類復興を個人の仕事から描く
という領域は、悪役転生ほど飽和していません。(KADOKAWAオフィシャルサイト)
4.日常圏ファーストコンタクト・技術導入SF
需要:1万フォロワー級を確認
競争:少ない
判定:ブルーオーシャン
宇宙戦争や銀河転生ではなく、「現在の日本に宇宙技術が一つだけ持ち込まれたら」という形式です。
誰に報告するのか
特許や輸出管理はどうなるのか
国家は接収できるのか
AIに権利はあるのか
既存企業はどう反応するのか
技術を公開すれば社会は幸福になるのか
といった現実的問題をエンターテインメント化できます。
『裏山で拾ったのは、宇宙船のコアでした』が約1.1万フォロワーを集めていることから、小規模ながら明確な需要があります。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
5.男性向け百合ハーレム
需要:中小規模
競争:中程度
判定:ニッチ・ブルーオーシャン
競争は少なめですが、読者母数も他分野より小さい可能性があります。「女性主人公」「百合」「男性向け」「ハーレム」を同時に成立させる企画力が必要です。
書籍化の可能性はありますが、売上最大化よりも、固定ファンを濃く獲得するタイプです。(カクヨム - 「書ける、読める、伝えられる」新しいWeb小説サイト)
……という感じでした。
まあ、大体、考えていたのと同じ感じですね。『極悪貴族、謙虚堅実に無双する』は、第一話から注目していました。大変面白いです。しかし、自分の立場で考えると、レッドオーシャンの中で、これと同レベルのものを書いて上位ランクを狙うのは、相当に大変そうですね!
そうなると、弓良シリーズと分野的に近い4.になるでしょうか。ちょうど、『トラブル・エイリアンズ』は、日常に機怪人形がやってくるふぁーすとこんたくとSFなので、いい感じですね。もちろん、私が書くと「似た設定」には、ならないので大丈夫です(笑)。
でも、『トラブル・エイリアンズ』は、ちょっとラブコメ寄りで考えていたんですが、もう少し真面目方向にして、絵的&技術&えすえふ的に面白い方向性を目指した方が「大人」の読むラノベとしては良さそうかも?
実は、3.についても、同分野のアイデアはあるので、プロットを考えるのも良さそうです。弓良シリーズのグラブール人が自立し始めた頃の話(地球人も絡むパラレルワールド)ですね。
うーん、まあ、現在、ラノベ以外では、ホラー(SF)分野でリキを入れているところなんですが、無理しない範囲でライトノベルのウェブ小説の方もアップしていきたいと思っております。
まず、『書き割り令嬢』を書き終わったら、弓良シリーズを完結に向けて頑張ります!
それでは、また!
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