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クレアチンっお、結局「筋トレの人」だけのもの

ナチュロパスの芖点で棚の前の疑問に答えおみる

぀い最近ですが、オヌストラリアで
「クレアチンがブレむンフォグに効く」
ずいう ニュヌスが報じられおいたした。
私が勀める薬局の棚にも、
たるで日本のポむントセヌルのように、
数あるブランドのクレアチンがずらりず䞊んでいたす。

これたで私自身、
トラむアスロンやボディヌビルダヌのためのサプリずしか
捉えおいなかったのが正盎なずころ。

ただ、クリニックでも䞀番よく尋ねられる補品の䞀぀で、
自然ず意識するようになった、気になる栄逊玠の䞀぀です。

オヌストラリアの薬局の䞀角にならぶ 栄逊玠サプリ  クレアチン含む

1. そもそもクレアチンっお、い぀から話題になったの

クレアチンずいう名前自䜓は1832幎、
フランスの化孊者が牛肉から取り出したこずに由来したす
ギリシャ語で「肉」を意味する蚀葉から。
ただ「サプリメントずしおのクレアチン」が䞖に広たったのは、
実は割ず最近の話。

1992幎バルセロナオリンピックがきっかけでした。

100m金メダリストのリンフォヌド・クリスティ遞手をはじめ、
英囜のトップアスリヌトたちが
クレアチンを䜿っおいたこずが報じられ、䞀気に泚目を集めたのです。

1996幎アトランタ五茪の頃には、
出堎遞手の8割以䞊が䜿甚しおいたずも蚀われるほどの広がりでした。

぀たりクレアチンは、決しお「新しい流行のサプリ」ではなく、
30幎以䞊の歎史ず、
それを裏付ける膚倧な研究の蓄積
がある成分なんですね。

ここは棚の前で䞍安そうにされおいる患者さんに、
たず䌝えたいポむントです。

2.「疲劎回埩」ず「筋肉づくり」、実は矛盟しない

初期のクレアチン研究では
「疲劎回埩」「瞬発力アップ」ずいう文脈で語られるこずが倚く、
最近は「筋肉づくりのサポヌト」ずいう説明も
よく耳にするようになりたした。

え筋肉の異化ず同化が同時に起こる ず
䞀瞬矛盟しおいるように感じるかもしれたせんが、
違うんです。

クレアチンは筋肉の䞭で
ホスホクレアチンPCr) ずいう圢で貯蔵され、
䜓が゚ネルギヌATPを玠早く䜜り盎すための
"予備バッテリヌ"のような圹割を果たしたす。

クレアチンが盎接タンパク質合成を促進しおいるわけではなく、
PCrホスホクレアチンによるATPの即時再合成ずいう、
たった䞀぀の仕組みが、
「その堎数秒〜数十秒でのパフォヌマンス維持」ず
「積み重なった結果ずしおの筋肉づくり」ずいう、
時間軞の違う2぀の珟れ方をしおいるだけなんです。

芁は
瞬発的に力を出し切るような動きを支える面疲劎回埩的な偎面ず、
継続的な筋トレによっお
筋肉や匕き締たった䜓づくりを埌抌しする面筋肉づくりの偎面

同じメカニズムの2぀の珟れ方をしおいお
「回埩」ず「合成」、どちらも根っこは
"现胞の゚ネルギヌ䟛絊力"であるずいうわけです。


3. クレアチンずクレアチニン、名前が䌌おるけど別もの

クリニックでもよく混同される、倧事なポむントです。

  • クレアチン肝臓・腎臓・膵臓で3぀のアミノ酞アルギニン、グリシン、メチオニンから䜜られる物質。筋肉の䞭で゚ネルギヌを䜜るための"燃料"。

  • クレアチニンクレアチンが筋肉内で自然に分解されおできる代謝の燃えかす。腎臓から排泄されるので、血液怜査での腎機胜評䟡の指暙に䜿われたす。

぀たり、燃料ずその燃えかすの関係。
クレアチンを倚く摂るず、代謝の結果ずしお
クレアチニン倀がわずかに䞊がるこずがありたすが、
これは腎機胜が悪くなったずいう意味ではありたせん。

血液怜査の数倀だけを芋お䞍安になる前に、
「筋肉量が倚い方やクレアチン摂取䞭の方は、クレアチニンがやや高めに出るこずがある」ず知っおおくずいいでしょう。


4. 摂取タむミングは「運動前埌」より「毎日続けるこず」

薬局で䞀番よく聞かれる質問がこれです。
「プロテむンは飲んでるけど、クレアチンっおい぀飲めばいいの」

結論から蚀うず、タむミングよりも毎日継続するこずの方がずっず倧事、ずいうのが最新の研究のコンセンサスです。

運動盎埌の摂取がわずかに有利ずいう報告もある䞀方、
運動前埌での差はほずんどない、
もしくは統蚈的に有意ではないずする研究の方が倚いのが実情。

理由はシンプルで、
飲んだクレアチンが胃腞から吞収されお血䞭でピヌクに達するたで
60〜90分、筋肉ぞの取り蟌みはさらに数時間かかりたす。
぀たり、
運動の盎前盎埌に飲んだクレアチンは
「その日の運動」には間に合わず、
翌日以降の"貯金"に積み立おられおいく
ずいうのが実際のずころ。

なので私からのアドバむスずしおは、
「プロテむンシェむクの぀いでで倧䞈倫。忘れずに毎日飲める時間を遞んでください」ずいうシンプルな答えに萜ち着きたす。

5. 原料遞びの話 ― なぜ「ドむツ補」が目印になるのか

棚を芋おいるず「Creapure®」ずいうドむツ補の衚蚘や、
「MONO〜」ずいった商品名の補品など、
いろいろなクレアチンが䞊んでいたす。
ちなみに「MONO」は「モノハむドレヌト䞀氎和物」の略。
成分である原産囜や原料の出所は、
パッケヌゞの別の箇所原産囜衚瀺や成分衚で確認する必芁がありたす。
ここは品質の芳点から少し䞁寧に説明したいずころです。

クレアチンは自然界からの抜出ではなく、
化孊合成によっお䜜られる成分です。

そのため、原料の玔床は「どこで、どう䜜られたか」に
倧きく巊右されたす。

ドむツのAlzChem瀟が補造するCreapure®は、
専甚の閉鎖生産ラむンで、
原料の受け入れから梱包たで
他の補品ず完党に隔離された工皋で䜜られおいたす。

これにより、倖郚からの混入リスクを物理的に断ち、
バッチごずの玔床怜査HPLC分析でトレヌサビリティも確保されおいる、ずいった特城がありたす。

合成過皋の「DCD」「DHT」っお䜕

クレアチンを合成する過皋では、
粟補が䞍十分だず**DCDゞシアンゞアミドや
DHTゞヒドロトリアゞン**ずいう
副生成物が埮量残るこずがありたす。

これはクレアチンそのものではなく、
いわば"䜜る過皋で出る䜜り損じ"のようなもの。

  • 品質の指暙であるこずは確実で、これらが倚い粟補が甘い安䟡な原料、ずいうサむンになりたす。

  • ヒトぞの実害に぀いおは、DCDはEUの芏制基準TDIに照らしおも通垞の摂取量では極めお䜎い曝露量にずどたるずされ、DHTは構造的に䌌た物質に発がん性が指摘されおいるものの、DHT自䜓のヒトでの毒性デヌタはただ確立されおいたせん。

぀たり「今すぐ危険」ずいうより、
「避けられるものはできるだけ避けた方が合理的」ずいう、
品質管理ずしおの予防的な話になっおきたす。
だからこそ、
玔床を数倀で保蚌しおいるブランドを遞ぶ意味がある、ずうこずですね。

これはクレアチンに限った話ではなく、
サプリメント党般に蚀えるこずでもありたす。

✔プロテむンパりダヌの重金属汚染
✔ハヌブ抜出物の残留蟲薬
✔魚油系サプリの酞化など。。。
化孊合成や抜出・濃瞮の工皋を経お䜜られる栄逊補助食品には、
倚かれ少なかれ同じ構造の問題が぀いおたわりたす。

「なぜこの栄逊玠が必芁か」だけでなく、
「どこから来た、どう䜜られた栄逊玠か」たで芋る芖点。
これが、第䞉者怜査を受けたブランドを遞ぶこずの本圓の意味だず思っおいたす。


ここからは、私がい぀もお䌝えしおいる「゚ビデンスの階局」に沿っお敎理したす。

① すでに確立されおいる効果 高匷床・短時間運動でのパフォヌマンス向䞊、レゞスタンストレヌニングずの組み合わせによる筋力・陀脂肪量脂肪以倖の䜓組成の増加。
ここは30幎分の研究の蓄積があり、揺るぎたせん。

② 有望だが、ただ発展途䞊

  • ブレむンフォグ・睡眠䞍足時の認知機胜今回のオヌストラリアのニュヌスでは ブレむンフォグぞの効胜 ずしお ずりあげられおはいたしたが。。。。。 単回摂取が急性の睡眠䞍足時の認知パフォヌマンスを改善したずいう報告や、培倜明けのワヌキングメモリヌ・掚論課題の成瞟向䞊を瀺した研究がある䞀方、健康な成人での日垞的な認知機胜ぞの効果は研究ごずにばら぀きが倧きく、「ブレむンフォグの治療」ず蚀い切れる段階ではありたせん。

  • う぀症状ぞの補助抗う぀薬ずの䜵甚で症状改善を早めたずいう報告がある䞀方、双極性障害の方では躁転のリスク、腎機胜に䞍安がある方では負荷ぞの泚意が必芁ずされおいたす。

  • 曎幎期女性ぞの応甚安党性は確認され぀぀ありたすが、倧芏暡詊隓では骚密床そのものぞの明確な改善は芋られおおらず、骚の構造の䞀郚指暙にずどたるなど、「骚に効く」ず断定するのは時期尚早です。

③ ただ仮説段階 Long COVIDや慢性疲劎症候矀に関連するブレむンフォグぞの応甚、ベゞタリアン・ノィヌガンでの脳内クレアチン濃床改善効果など。理論的な裏付けはあっおも、盎接的な臚床デヌタはただ限定的です。

安党性に぀いおは、健康な方が掚奚甚量1日3〜5gを摂る分には、腎機胜・肝機胜ぞの悪圱響は確認されおいたせん。
ただし既存の腎疟患がある方は、必ず䞻治医に盞談しおいただきたいポむントです。

7. ここからは分子栄逊孊的な芖点から       ― 「誰に、どれだけ」の話

ここたで研究をたどっおきお改めお感じるのは、
クレアチンの効果は、
その人の普段の食生掻や䜓調ず切り離せないずいうこずです。

同じ量のクレアチンを摂っおも、

  • もずもず肉や魚をしっかり食べおいお䜓内クレアチン貯蔵量が十分な健康な方

  • ベゞタリアン・ノィヌガンや、慢性的な疲劎、睡眠䞍足、ストレス過倚などで现胞の゚ネルギヌ代謝そのものが匱っおいる方

ずでは、䜓感も、期埅できる倉化の倧きさも、たったく違っおくるはずです。
研究の䞭でも、睡眠䞍足時や高霢者、ベゞタリアンなど「もずもず貯蔵量が少ない、あるいぱネルギヌ代謝ぞの負荷が倧きい人」の方が効果を感じやすいずいう傟向が繰り返し報告されおいるのは、
たさにこの個䜓差を裏付けおいるず思いたす。

「なぜこの人はこの栄逊玠が䞍足しおいるのか」

クレアチンを"みんなに効く魔法の粉"ずしお画䞀的に語るのではなく、
その人の食事内容、代謝の状態、ストレス負荷を芋た䞊で、必芁な量ずタむミングを個別に考える。

これこそが、ただサプリを勧めるのではなく、内芳を通じお自分の䜓を理解しおいくプロセスの入り口になるのではないかず感じおいたす。


本蚘事は䞀般的な情報提䟛を目的ずしたものであり、個別の医孊的アドバむスに代わるものではありたせん。持病のある方、薬を服甚䞭の方は、摂取前に医垫にご盞談ください。


参考文献

いいなず思ったら応揎しよう

ナチュロパスあき 応揎しおいただけるず励みになりたす。いただいたチップは、今埌の情報発信や資料収集に掻甚させおいただきたす。