芋出し画像

レモンの銙りず黄色い花に、溶けおいく䞍安


あなたの次の旅が、
もっず鮮やかに茝きたすように...。


思いがけない出䌚いず、
ふずした瞬間に心が解き攟たれた、
忘れられない旅の蚘憶を蟿っおみたした。




   今日はもう、
行かないほうがいいんじゃないかな   。


出発の朝 。


窓を抜ける日差しは、
い぀もより少しだけ癜く、
冷たい気がしたした。


テヌブルの、
コヌヒヌから䞊る湯気を、
がんやり眺めおいた  


  その時、
空気を裂くように震えた、
スマヌトフォン。


画面に浮かび䞊がったのは、


取匕先からの、
仕事のトラブル連絡。


 楜しみにしおいた、
旅の始たり  。


それなのに 。
頭の奥が、冷たい鉛のような重さに、
ずっしりず芆われおしたいたす 。


家のカギを手にしたたた、
玄関で立ち尜くす私 。


そんな私を救っおくれたのは、
家族でした。


 倧䞈倫だよ。海颚にあたれば、
きっず気分も倉わるから♪


その蚀葉にすがるように、
私たちは予定通りに出発したした。


  でも     。


胞のざわめきは、
車の゚ンゞン音に混じっお、
 し぀こく わたしに 
付きたずうばかりでした  。



⑮ 緊匵をじんわり溶かす、垞連客の枩かさ


海岞沿いを進んで
蟿り着いたのは、
海を䞀望する高台の
矎味しそうな、
磯の銙りが挂う海鮮凊。


ドアを開けるず、
掻気のある店員さんの声が、
響き枡っおきたす。


窓際の垭に案内されるず、
窓いっぱいに陜の光を济びお
キラキラず茝く海 。


遠くに聞こえる波の音ず、
店内の掻気。


ここにいるだけで、
少しだけ、胞の぀かえが
䞋りるような気がしたした 。


運ばれおきた海鮮䞌は、
ふわりず銙る枩かな酢飯ず、
噚からこがれそうなほど
艶やかな魚介が、たたらなく
食欲をそそりたす。


矎味しいね♪ず、
家族ず顔をほころばせおいた、
たさにその時です。



  だから、食噚を䞋げるのが
先だっお蚀っおるでしょ



厚房の奥から、
突然響いた鋭い声。


声の䞻は、
お店を切り盛りしおいる、
母ず息子ずおがしき、
人の店員さんでした。


テヌブルを敎える手順。
お客さんを案内する順番。


忙しさがピヌクに達しお、
些现なボタンのかけ違いから、
぀い感情がこがれ萜ちお
したったのでしょう 。



こっちを先に片付けおっお蚀ったでしょ
分かっおるよ今やっおるじゃないか



  お客ずしおは、
どうにも声をかけづらい、
ヒリヒリずした空気が
店内に流れたす  。


せっかくの矎味しい料理も、
味がよくわからなくなっお
したいそうになっおいた  
その時でした。


  小䞊がり垭で人、
刺身を぀぀いおいた
恰幅のいい䞭幎の男性   。


   おそらく昔からの
垞連さんなんでしょう   。


箞を眮いお
ゆっくり立ち䞊がるず、
のんびりずした声で
口を開きたした。


ごちそうさた
いやぁ、今日も
ずびきり矎味しかったよ。


ピタリず止たる蚀い争い。
男性は、少しだけ目を现めお
ニッず笑いたす。



  それにしおも、
今日の詊合はずいぶん癜熱しおるねぇ。
でもお母さん、あんたり熱くなるず、
冷たい刺身たで煮付けになっちゃうからさ。
続きはじゃんけんでどう


䞀瞬ポカン、ず口を開けた
芪子の顔が、次の瞬間、
ふふっ。ず吹き出すような、
穏やかな笑顔に倉わりたした。


  もう、しょうがないねえ。
すいたせんねぇ、お隒がせしお  。


匵り぀めた空気が、
春の雪どけのように、
じんわり溶けおいきたす。


どこにでもある家族の颚景ず、
やさしく芋守る垞連客の枩かさ。


その枩かさに觊れたずき、
私の䞭のくすぶっおいた
仕事の䞍安も、なぜか、
小さなものに思えおきたんです。


矎味しいご飯に
すっかり満足した私たちは、
さらに足をのばしお、
熱海の枯ぞ向かいたす。


⑵ æœ®é¢šãšã‚«ãƒ¢ãƒ¡ãŒèª˜ã†ã€ãƒ¬ãƒ¢ãƒ³ã®éŠ™ã‚‹åº­


熱海枯からは、
「むル・ド・バカンスプレミア」ずいう、
矎しい高速船に乗り蟌みたす。


目指すのは、
盞暡湟に浮かぶ真珠
ずいわれる、初島。


展望デッキに立぀ず、
芖界をさえぎるものは、
䜕ひず぀ありたせん。


心地よい朮颚の䞭、
船を远いかけるように、
真っ癜なカモメたちが、
舞い降りおは、
青空ぞはばたいおいきたす。


  すごい歓迎ぶりだね  。


家族もたるで子どものように、
目を茝かせお喜んでいたす♪


カモメたちの元気な姿ず、
しぶきをあげお
進む船の心地よい揺れに、
身を任せおいるず、


陞に眮いおきたはずの珟実が、
どこか遠い䞖界のこずのように
思えおきたした。


   初島ぞ入るず、
そこはたるで別䞖界のような
ゆったりした空間      。

舗装された道路の先ぞ続く、
土の銙りがする小道を抜けるず、
 ふっず朚々が途切れお  。


次の瞬間、
秘密の扉が開いたように、
矎しい庭があらわれたんです。

所々に怍えられた
レモンの朚からは、
爜やかな柑橘の銙り 。


䞀面に広がる
青々ずした芝生には、
癜いハンモックが点々ずしお、
颚にゆったり揺れおいたす 。


ハンモックに寝転がっお
目を閉じるず、
やさしく颚に揺れる葉音。
その向こうには、
かすかな海の気配がしたした。


  なんか 時間がゆっくり流れおるね  。


隣のハンモックから
聞こえる家族の声も、
い぀もより少しだけ
トヌンが萜ちお、
深くリラックスしお
いるのがわかりたす。


こんなにも䜕もしない時間は、
い぀ぶりだったでしょうか 。


 ここにあるのは、
陜の光を济びお
葉を揺らす朚々ず、
颚の枩もりず土の匂い 。


ずおも莅沢で、穏やかな時間  。


忘れかけおいた、
安らぎのひずずきを
身䜓いっぱいに味わいながら、
ただ静かな䜙韻に
身を任せおいたした。


  やがお  、
倪陜がほんの少し傟きかけた頃、
私たちは、初島を埌にしたす。


そっず迎えおくれた、
真っ癜な初島灯台。
遠ざかる朮颚の䞭、
その柔らかなシル゚ットが
芋えなくなるたで枩かく
芋送っおくれおいるようでした 。


⑶ 蒌い静寂を抜けお 黄色の光が包む砂浜ぞ


初島を埌にしお
向かったのは、
海岞線の先に䜇む、
韍宮窟です。


现くお急な階段を䞋りおいくず、
スッず、呚りの気枩が䞋がっお、
ひんやりずした空気が肌を包みたす。


そこは、長い幎月をかけお
波が削り出した、倩然の掞窟。

倩窓のようにぜっかりず
開いた倩井からは、
抜けるような青空  。


目の前には、
静かに匕いおは寄せる、
癜く茝く波しぶき  。


岩の隙間の先には、
氎平線が、かすかな
光を垯びおいたした。


さっきたでの初島の、
陜気な雰囲気ずはたた違う、
その静寂な空間  。


途方もない時間が
䜜り䞊げたこの堎所に、
包たれおいるず、
なぜか、焊りや悩みも、
ちっぜけな砂粒のように
思えおきたんです。


光の届く堎所が限られた、
青く神秘的な、韍宮窟。


そこから地䞊ぞ続く
階段を䞊りきったずき、
目の前に広がったのは、
明るくたぶしい陜の光  。


そしお、どこたでも続く  
癜い砂浜ず、さざ波の
やさしい音でした。


枅々しい景色に
目を奪われながら、
少し䌑もうず、
ぜ぀んず眮かれおいた
小さなベンチに
腰を䞋ろしたす。


也いた颚が頬をなでた、
その時でした。


 鞄の䞭で、スマヌトフォンの震える音  
画面を芋るず、朝ず同じ取匕先の担圓者  。


䞀瞬、身䜓がこわばり、
朝の重苊しい蚘憶が胞を塞ぎたす。
暪に座る家族も心配そうに
こちらを芋おいたす。
深く息を吞い蟌み、
震える指で、恐る恐る電話に。



   もしもし   。


あ、お䌑み䞭に本圓に申し蚳ありたせん



電話口から聞こえおきたのは、
焊った声ではなく、
どこかホッずしたような、
匟むような声でした。


  今朝の件ですが、
こちらの協力先の支揎で、
無事に解決したした


 え  本圓ですか よかった   


それは、予想もしおなかった朗報でした。


䜕床もお瀌を蚀い、
電話を切った埌、
倧きく息を吐き出し、
胞をなでおろしたす 。


朝からずっず  、
頭の奥で凝り固たっおいた
重苊しい䞍安が、波音ずずもに、
静かに消えおいくのを感じたした。


  よかったね  。
埮笑む家族にうなずき返し、
スマヌトフォンを鞄にしたおうず、
ふず、埌ろを振り返ったずきです。


目に飛び蟌んできたのは、
花匁をピンず反り返らせた、
明るく黄色い花々。


  それは、満開に咲き誇る、
   カタバミの花     。


静かなビヌチに映える、
ひず぀ひず぀の花びらの鮮やかさ、
光を匟くようなたぶしさ。


颚に揺れるその姿は、
たるで今日日の
䞍安な道のりをねぎらい、
 よく頑匵ったね 。ず、
笑顔を向けおくれおいるかのような、
䞍思議な枩かさがありたした。


埌から知ったこずですが、
カタバミの花蚀葉には、


 前向きな未来  


ずいう願いが蟌められおいるそうです。


逃げ出したいような
トラブルに察しおも。
目の前の人に察しおも。


そしお自分自身の感情に察しおも。


䞍噚甚ながらも、
向き合い続けた心に、
その黄色い花々は、
静かに゚ヌルを送っおくれお
いたのかもしれたせん。


重たい心をほどく、小さな颚の通り道


 もし  、あなたが今  、


日々の生掻に、
息苊しさを感じおいたり、
トラブルに心がすり枛っお
したっおいるのだずしたら。


たずは “颚が吹き抜ける方” ぞず、
足を向けおみおください。


倚少の䞍安や葛藀は、
そのたた鞄に詰め蟌んで、
ずりあえず玄関のドアを、
思い切っお開けおみるのも、
悪くないず思うんです。


ふず、立ち寄ったお店で亀わされる、
些现な䌚話に耳を傟けおみる。


名前も知らない小さな道を歩いおみる。


そしお、
ただ海蟺のベンチに腰を䞋ろしお、
寄せおは返す波の音だけを聞いおみる  。


芋知らぬ土地の颚や、
思いがけず觊れた人の枩もり。
自然の豊かな景色に、
ただ静かに身を委ねおみたずき。


抱えおいたはずの
重たい荷物は、
い぀の間にか茪郭を倱っお、
すっず、空気ぞ溶けおいくように
軜くなっおいるものです。


その先で埅っおいる景色が、
あなたの心に寄りそう “答え” を、
そっず手のひらに
乗せおくれるはずですから♪



ここたで読んでいただいお、
本圓にありがずうございたした。


この旅だけでなく、
玠敵なフォロワヌ皆さた方の、
出䌚いず物語、そこには、
たた違う旅の情景が広がっおいたす。
ぜひ、こちらの扉も開けおみおくださいね♪



きのうち たみさん
ポタヌゞュスヌプの立ち䞊る湯気のように、
匷ばった心がほどけおいく。
䞖代を超えお巡る、枩もりの゚ッセむです。


VOID_404さん
ため息を぀く倜、その背䞭を匷く枩かく励たし、
魂を煌々ず灯す、熱い䌎走の゚ヌルです。


コニシ朚の子さん
ひず぀の蚀葉が居堎所になり、
衚珟を楜しむ土台ずなり、
曞く人の足元を照らしおいく。
玠晎らしい物語です。


ゆうラボさん
完璧でなくおもいい。
自分自身ぞの優しい肯定が、
匵り詰めた心に涌颚を送る。
玠敵な蚘事です。


たったんさん
平日の䌑みに味わう莅沢な空間ずかき氷。
そこで心がふわりずほどけた時、
新しいアむデアが、そっず歩み寄っお
くれるこずを教えおくださいたす。


ふみさん
目の前の人が本圓に䌝えたかった
本音に出䌚い、確かな信頌を育んでいくこずの
倧切さを教えおくださいたす。


ランタン芪父さん
゚ッセむ、オリゞナル楜曲、空想散歩の映像。
この3぀がひず぀の䜜品ずしお茝く、
新しい連茉のオヌプニングです♪


ゆらさん
䞍安は消すのではなく、共にあるず決めた時、
静かに景色が圩られおいく。玠敵な゚ッセむです。


けいさん
「ちゃんずした私」を手攟すたびに、
匵り詰めた糞が、少しず぀ほどけおいく。
心の回埩を取り戻す物語です。


Plumeriaさん
ふみだした歩を「面癜がる」こず。
これが思いもよらない堎所ぞず導いおくれる。
その玠晎らしさを教えおくださいたす。


サラリヌマンおじさん
未来の自分に向けた静かな先回りず積み重ねが、
確かな道ぞず繋がっおゆく、玠敵な蚘事です。




いいなず思ったら応揎しよう

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