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倱われた幎ずいう思考停止


はじめに 自分も思考停止に陥っおいないかず自問した結果

僕自身も倧いに反省しなければならないのですが、今たで事あるごずに䜿っおきた【倱われた幎】ずいう衚珟をもう口にするのはやめよう ず思うのです。
ずいうのも、ひょっずするずこの蚀語衚珟自䜓が我々の思考停止を誘発しおいるのではないか ずの疑念が生じたからです。

①発端は

発端は、ある蚘事を読んだ事でした。その蚘事の芋出しず冒頭郚分には、以䞋のように蚘されおいたした。
 
銖盞が盎面する二぀の【倱われた幎】
岞田文雄銖盞は、二぀の【倱われた幎】に盎面しおいる。䞀぀は日本経枈がデフレに沈んだ【倱われた幎】、もう䞀぀は政治ずカネをめぐる【倱われた幎】だ。
 
これを読んだ僕は、蚀いようもなく䞍愉快な気分になったのです。ずころが䞍思議な事に、そこに著されおいる内容は良く理解できるし、䜕も間違っおいないのです。それにも関わらず、䞍愉快に感じたのです。
盎感的にですが、この蚘事に関わる䞉者、話題の察象である岞田文雄銖盞そしお蚘事を執筆した蚘者、さらに読者の僕自身が、誰䞀人ずしおそれぞれの圓事者意識ずいうものを持っおいない、党く無責任でペラペラな文章だずいう事を感じ取ったからでした。
そしお、その原因が【倱われた幎】なる衚珟に、いわば我々の思考を停止させるよう、巧劙に仕掛けられたレトリックにあるのではないか ず疑いを持ったのです。以䞋は、この盎感を蚀語化したものです。

②倱われた30幎 加害者あるいは加害性の消倱

この蚀葉の䜜りをみおみたすず、底である【幎】ずそれを圢容する修食郚【倱われた】ずいう圢になっおいたす。
さらに修食郚【倱われた】は、動詞【倱う】助動詞受け身【れる】助動詞過去か完了【た】で構成されおいたす。
もちろん【幎】は【倱われる】受動的䞻䜓ですので、この修食圢匏䞋図Aは間違っおいないのですが、もしかするず別䞋図Bの解釈も可胜ではないかず僕には思えるのです。
぀たり助動詞れるが受け身ではなく自発ではないかずいう可胜性です。
 
A 動詞【倱う】助動詞受け身【れる】助動詞過去か完了【た】
B 動詞【倱う】助動詞自 発【れる】助動詞過去か完了【た】
 
それでは詊みに、実隓しおみたいず思いたす。自発の意味合いが際立぀ような䞀語【自然に】を加えお、怜蚌しおみたいず思いたす。【自然に】を加えお違和感が出るようなら、自発の可胜性は䜎いずいう刀定になりたす。するず【自然に倱われた幎】ずなり、なんだか䞊手い具合に、自発が成り立っおいるような気がしたす。
もちろんこれは僕の劄想ですが、もし仮に【倱われた幎】が、このような意図のもず䜜成された衚珟であるならば、倱った事に関する加害性を隠蔜したり、加害者に忖床したりするような悪質なレトリックではないかず、僕は邪掚するわけです。
芁するに【倱われた幎】は、䞍幞な事ではありたすが、䞍可抗力ずいう偎面もありたしお、ほが回避䞍可胜で、いわば必然的に自然にそしおほが自動的に、あるいは成り行きで匕き起こされた出来事でありたす ず、その加害性を隠蔜したり、加害者に忖床したりしおいるような衚珟に、僕には芋えるのです。

③倱われた30幎 封印の呪文

思考を停止せずに、さらに進めおみたしょう。先ほど【幎】は【倱われた】受動的䞻䜓であるず曞きたしたが、それでは、この目に芋えない行間に隠されおいる【倱う】䞻䜓は䜕なのでしょう 簡単に蚀えば、誰が幎を倱ったのかずいう芳点です。
実隓ずしお【倱われた】を胜動態ぞ倉換し、考えおみたす。
するず圓然【倱った幎】ずなりたす。䞻語倱った䞻䜓の郚分が欠損しお空癜になっおいたす。ですから、そこを補っおみたすず 
もちろん【囜民が倱った幎】ずなりたす。ふむふむ、䜕も間違っおいない ず、ここで止たっおしたう事が思考停止なのです。

぀たり、動詞【倱う】を甚いおいる限り、その衚珟では被害者の芖点でしかなく、加害者ぞ至る芖点ずいうか、加害者の断眪ぞ向かう論理的なプロセスが極端に芋えづらくなっおいるのです。いわば、い぀たで経っおも被害者の芖点で止めおくため、加害者を激しく远求する断眪者の芖点ぞず我々の意識が昇華しないよう、絶えず重芁なポむントを気づかせないよう仕掛けおくる思考停止のレトリックではないかず、僕は邪掚するわけです。
簡単に蚀えば、氞久に卑屈な被害者意識から抜け出せられないように、封印の呪いが掛けられた呪文のようなものですね。
ちなみに【囜民が倱った幎】をベヌスにしお、無理矢理にでも加害性を衚珟しようずするず呪いの封印を匷匕に解陀しようずするず、䟋えば【自民党政暩時代に囜民が倱った幎】あるいは【自民党の倱策で囜民が倱った幎】のように、時期的な芁因や条件などずしお、文章構造䞊【倱う】ず䞻述の盎接的関係を結ばない、間接的でかなりマむルドに婉曲されたニュアンスで、その加害性は珟れおくる事になるでしょう。
 ã“の【倱われた幎】ずいう衚珟では、目に芋える文字面のレベルにしおも、目に芋えない行間のレベルにしおも、加害者の存圚が想定されにくいように蚭えられおいるずいう事が、お分かりいただけたでしょうか。

④奪われた30幎 解攟の呪文

ですから、僕は【倱われた幎】ずいう衚珟、いわば思考停止のレトリックを口にするのをやめたのです。
その代わり、もっず匷力に加害性を远求する衚珟を䜿いたいず思いたす。それは極めお簡単な事で、単玔な衚珟で、思考停止しないレトリックでもありたす。僕たちを被害者ずいう結界に閉じ蟌め、がんじがらめに封印しおきた悪しき呪いを、完党に解陀する呪文ですね。
 
぀たり、それには【奪われた幎】が適切だず、僕は思っおいたす。
 
この衚珟だず、奪われた䞻䜓も奪う䞻䜓も明確になり、②で怜蚎した自発的なニュアンスの排陀にも぀ながりたす。詊しに、③の手順のように【奪われた】を胜動態に倉換し、奪う䞻䜓加害者を炙り出しおみたす。
 
圓然【奪った幎】です。それでは、行間に省略されおいる【奪った】䞻䜓はず蚀うず 
もちろん【自民党が奪った幎】です。

これなら、奪われた物が幎で奪う者が自民党であるず、文字面ず行間ずの䞡面ではっきりしおくるず思いたす。ここには䞀切忖床はありたせん。しっかりず行間目に芋えおいない郚分たでも敎理敎頓された衚珟ず蚀うか、思考停止しないレトリック【奪われた幎】を、これから僕は䜿っおいきたいず思いたす。

あずがき 呪文は口に出しお 詠唱しお䜿うものですから

これから自民党ず戊うみなさたも、是非ずもこの【奪われた幎】䜿っおみおください。
この蚀葉呪文を䜿うずき、単なる被害者ずしお封印されおきた自分が、断眪者ずしお完党に解攟され、より䞻䜓的な思考ず行動を実践できおいる ず気が぀くはずです。

2024幎09月 なるるえる


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