なんで舌を噛むんだ
本当に続くときは続く。
さっき、また咀嚼してるときに舌の先に激痛が走った。
痛いのと悔しさで地団駄を踏む。
一回どころではない。ここ最近何回もだからだ。
噛むときも思いっきりザリュっといく。
人間の咀嚼パワーは侮れない。ネットで調べたら60kgはあるらしい。ちなみにワニは3tらしいけどいまはどうでもいい。60kgの力が何の迷いもなく、歯という鋭利なものによって柔らかい舌に襲いかかる。食べ物を細かくしすりつぶすつもりの歯が、その力でもって我が舌も噛んでいく。悶絶である。
何で舌を噛むのだろうか。
ほんとマジでいい加減にしろよと自分に思う。
アホかちゃんとしろよと。
口の中の連携がバカになっちゃたのかよ。
なんか悪いことしたか?、なんて自分の行動にも自虐が始まる。
考えてみれば咀嚼における「噛む」と「舌の運動」は餅つきみたいなもので、杵でペッタンペッタンやるのと、その合間に手を入れて餅をひっくり返す役目のそのままだ。それを「ハイハイハイハイハイ!」と高速餅つきパフォーマンスのように繰り返すのが食事における咀嚼だ。しかも大体は無意識下に行われ、しかも「一人」で行われる。
それに口腔内の機工を改めて見てほしい。
硬い歯と柔らかい舌がこんなに密着していて、それが高速運動するという超精密ぶりはもはや懐中時計の内部構造みたいなものだ。それでいて舌を噛まないなんて、そもそもが信じられない。
舌を噛むことはこれまでも定期的にあったが、最近の増加傾向は「入れ歯」によるものだと思っている。どうも入れ歯が「口腔内の精密機工」にあまり馴染んでこない。咀嚼のリズムに乗らないというか。その反面、入れ歯を外したら外したで、抜歯部分の空洞感がやはり咀嚼のリズムを壊しているのだ。「ハイハイハイハイ!」との高速餅つきのコンビの息が合わない。だからと言ってこれは慣れるしかないので、調整をし続けるしかない。
とはいうものの、こんなことを繰り返しているので最近は咀嚼を怖がる自分がいて、意識すればするほど、舌を噛む気がしてさらに臆病になるという悪循環に陥っている。咀嚼は無意識が一番いい。意識するとミスをする。トラウマというか、スランプというか、それに似たものになっている。
これで少し中年太りが解消されれば良いが。
とりあえずこの舌が治るまで、天が与えた強制ダイエットだと思っておこう。

