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【🎨展覧会レポ】こども陶器博物館:子連れにオススメ、絵付け体験工房は予約必須!子ども食器メーカーが運営する私立ミュージアム

【#350、約3,800文字、写真約30枚】
こども陶器博物館(岐阜県多治見市)に初めて行き、常設展などを鑑賞しました。その感想・レビューを書きます。

▶︎ 結論

こども陶器博物館を運営するのは、こども食器に強みをもつ金正陶器。特に子ども連れで多治見へお出かけする際にオススメの施設でした!それは主に、1)絵付け体験工房で自分だけの食器をつくれる、2)絵本コーナーなど、子どもが楽しめる設備が豊富だったためです。難点は、絵付け体験をしないと、小規模な館内はすぐに見終わること、アクセスが良くない点です。

注意点は、体験工房を利用する場合、必ず事前に電話予約

おすすめ度:★★★☆☆
会話できる度:★★★☆☆
混み具合:★☆☆☆☆
場所:こども陶器博物館
休館日:月曜日、火曜日、年末年始
開館時間:10:00 - 16:00
住所:岐阜県多治見市旭ヶ丘10-6-67
アクセス:多治見駅から車で約15分。もしくは、多治見駅からバスで約15分+徒歩約15分
入館料(一般):400円
事前予約:不要(絵付け体験は事前予約がマスト
所要時間:約1時間
撮影:展示室はすべて不可
URL:こちら


▶︎ 訪問のきっかけ

子どもと岐阜に旅行した際、多治見市モザイクタイルミュージアムに行きました。岐阜駅から約2時間かけて、わざわざ多治見に来たため、タイルミュージアムだけ行って、また約2時間かけて帰るのはもったいない。

そのため、多治見周辺でハシゴできる施設として、以下を見つけました。

  1. 岐阜県現代陶芸美術館(設計:磯崎新

  2. 多治見市美濃焼ミュージアム

  3. こども陶器博物館

子どもにとって、岐阜県現代陶芸美術館はきっと退屈。そのため、陶器ができるまでのプロセスを子どもにもわかりやすく説明していると期待して「こども陶器博物館」に決めました。

▶︎ アクセス

多治見市マスコット「うながっぱ」

こども陶器博物館へは、多治見駅から車で約15分。タイルミュージアムと、その後のランチで時間を使ってしまったことに加え、こども陶器博物館の閉館時間は16時!そのため、私たちは、タクシーで博物館へ向かいました。

多治見駅の公衆トイレ
これもタイル?

帰りは、こども陶器博物館の公式サイトにあるアクセスを参考に、博物館から約15分歩いてバス停「名鉄緑台」からバスで約15分乗車し、多治見駅へ戻りました。

なお、Googleマップで何万回試しても「名鉄緑台」ルートが出てきませんでした(従来のバス路線が2024年4月に廃止したことが影響?)。普段、旅行する時のルートはGoogleマップに頼り切っているため「こういうこともあるんやなぁ」と意外な発見でした。

本数が少ない!

ちなみに、こども陶器博物館が辺鄙な場所にある理由は、すぐ近くにある株式会社金正陶器が博物館を運営しているためです。

金正陶器の倉庫

▶︎ こども陶器博物館とは?

大正から現在にかけて生産された、キャラクターを中心とするこども茶碗約800点を展示しています。絵本コーナー、茶碗やマグなど50種類以上から選んでオリジナル食器づくりが楽しめる絵付け工房(事前予約制)、アンパンマンやミッフィーといった人気キャラクター食器が揃うショップもあります。

公式サイトより

こども陶器博物館は、金正陶器が運営する、子ども用食器の私立博物館です(2000年開館)。ギャラリーや絵付け工房、大量の絵本、キッズプレイルームを併設するなど、子どもには優しい施設でした。

金正陶器は、1946年に創業。業務用食器などを製造・販売する企業(従業員数:13名、売上:非公開)。1959年、漫画家・武内つなよしと契約した『赤銅鈴之助』を商品化するなど、キャラクター陶器の先駆けでした。

陶器に絵を転写するだけなら、どの企業でもできそうです。しかし、金正陶器には以下の強みがあるからこそ、今まで約1,000を超える商品化を実現できてたそうです。

強み1)長年の信頼感…まだキャラクター食器が一般的でなかった頃から、一貫して製造を続けていることで、信頼感がある

強み2)製造技術の高さ…色のブレが許されないキャラクター食器において、確かな製造技術があることに加え、製造ネットワークが近所で完結している

強み3)確かな安全性…ライセンサーは、特に子供が使う食器に、有害物質が出ないことや、割れにくい耐久性を厳しく求めます。金正陶器は、自社内に厳格な検査設備をもつため、安心感がある

もし、私がライセンサーで、子ども食器を売りたい場合、コストを意識してパートナーを選ぶより、他社に「右に倣え」で金正陶器を選ぶ方が、最もリスクが少ないと判断するなぁ、と思いました。

そんな金正陶器が運営する博物館は、地下1階から2階の3フロアで構成していました。

フロアマップ(画像引用

なお、館外・館内には、ディック・ブルーナによる「ミッフィー」と、五味太郎による「さる・るるる」が至る所にいました。

作家らと子ども食器をつくった際、それぞれと意気投合、特に強い信頼関係を築いたそうです。博物館のロゴも、五味太郎によるものです。

✔️ 2階:常設展示室「大正・昭和・平成こども茶碗」ほか

こども茶碗だらけ(画像引用

2階には、金正陶器が手がけた、こども茶碗が約1,000個並んでいます(撮影禁止)。すべてほぼ同じ形の白い茶碗に、往年のキャラクターがプリントされていました。見渡す限り、ほぼお茶碗。空前絶後かつ圧巻な光景でした。

展示品を見る限り、一番古いのは『巨人の星』(1968年)、最新の展示は『ヒーリングっど♥プリキュア』(2020年)でした。アニメが始まれば、こども茶碗は定番グッズなんですね。

私の家でも、ご飯を食べたくない子どもが「アンパンマンのお皿なら食べる!」と言うことがありました。どんなにダサいお茶碗でも、子どもにご飯を食べてもらえることが一番。親にとって、こども茶碗はありがたい存在です。我が家では箸や歯ブラシもキャラクターであふれています。

お茶碗に転写されるイラストに子ども向けアニメしかないことには、そういう理由があるのかもしれません。確かに、大人を対象にしたアニメのグッズで、お茶碗は見たことがないですね😁

このフロアに、こども茶碗ができるまでを説明したパネルがありました。しかし、それは私が期待したクオリティではなかったです。ここにこそ、取引先の東映アニメーションなどに協力を依頼して、子どもにわかりやすい動画を展示すべきだと思いました。

また、同じフロアには陶芸家・小林一彦が、昭和初期・戦前・戦後の20年をかけて、日本全国のやきもの屋や雑貨店で集めたこども茶碗が約400点展示されています。「こども茶碗」の蒐集家というニッチな方もいるんですね。

✔️ 地下1階:「絵本・マンガ作家直筆陶皿展示室」ほか

地下1階にも小さなギャラリーがありました。そこでは、五味太郎、やなせたかしなどの絵本作家を中心に、お皿に描いた作品が展示されていました(撮影禁止)。また、幼児が遊べるキッズルームもありました。

なお、私が行った時は実施していなかったものの、年2回、企画展も行っているようです。例えば、直近は「ペネロペ絵本原画展」(2026年3月20日~5月24日)を開催していました。

✔️ 1階:キッズステージ ほか

1階のキッズステージには、ディック・ブルーナや五味太郎の絵本が、ほぼすべて揃っているそうです。もし、絵付け体験をしない場合、子どもはかなり暇になるため、この絵本コーナーは非常に助かりました

なお、館内にたくさんいるミッフィーや、さる・るるるについて、その経緯などをパネルで説明してくれると、さらに良いと思いました。

たくさんの絵本はありがたい
私は子どもの頃、図書館では五味太郎の本ばかり読んでいました
やなせたかしトーク&コンサートの様子(2003年5月)
絵本『くまのがっこう』の作者・あだちなみは多治見市生まれ

1階にはミュージアムショップもあります。ここでしか手に入らないオリジナルグッズも販売していました。

✔️ 絵付け体験工房

私は「絵付け体験工房」に参加したかったものの、訪問した15時半では参加できませんでした。遅くとも、13時には参加を締め切るそうです(体験に約1時間半かかるため)。

地下1階の絵付け工房
作例
実際につくった方の作品

こども陶器博物館では「絵付け体験工房」ができないと、フルポテンシャルの20〜30%くらいしか楽しめない印象でした。必ず参加したい人は、事前の電話予約がマストです。

なお、そんな私たちのため、コースターやセラリーナ(陶器製のオカリナ)に色を塗れる「当日お持ち帰りコース」も用意されていました(予約不要。500円〜1,800円)。

ミュージアムショップで費用を支払い、絵付けセットをもらう
キッズステージで色付けします

▶︎ まとめ

いかがだったでしょうか?小ぶりな博物館でしたが、子どもたちはそれなりに楽しめたようです。しっかり楽しみたい場合は、事前に電話で「絵付け体験工房」を予約しましょう!

▶︎ 今日の美術館飯

★3.5/おらが蕎麦 アスティ岐阜店 (岐阜県/岐阜駅) ー 旨辛牛肉そば (¥890)、鶏天丼定食 (¥990)

▶︎ 次回予告

次回は、サンフランシスコ近代美術館で鑑賞したコレクション展や企画展「Matisse's Femme au chapeau: A Modern Scandal」の感想を投稿する予定です。

▶︎ あなたにオススメ

▼ アートな公園・養老天命反転地@岐阜県

▼ 子どもにオススメな美術館@東京都

▼ note全投稿のリンク集(350件)

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