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グッドパッチを創業して15年経ちました

なんと僕が2011年9月1日にグッドパッチを創業してから15年も経ってしまいました。早すぎる。当時28歳になりたてだった僕は43歳のただのおっさんに、創業時に1歳だった娘は16歳のJKに。僕にとってはあっという間の15年でしたが、1人の人間が生まれて思春期に入るくらいの期間はあるということです。

流石に15年の節目で、会社としてもコーポレートサイトのリニューアルや15周年サイトや動画など色々やってきたので、何かしら書いておかないと思いブログを書こうと思います。

最近はAIによって、整理構造化された文章が溢れているので、逆に全く構造化されえていない、頭に出てきた言葉を書き記す感じの文章で読みにくいかもしれませんが、こんな周年の文章は自己満足なのでご了承ください。

15年前、2011年

15年前というのは、振り返ると社会はどうなっていたかというと、東日本大震災で原発事故が起き、電力不足、リーマン・ショックの名残もまだある中で社会不安は強かったです。日経平均は年末終値8455円、為替はなんと最高値1ドル=75円まで行きました。信じられないですね。

僕がサンフランシスコにいる時に1ドル80円だったのはめちゃくちゃ助かりました。しかも、あの時はまだサンフランシスコの地価がそこまでだったので、1BedRoom(日本でいうと1LDKくらい)が$1500で12万くらいでした。ちなみに今は$3000〜4000とかなので、日本円で50~60万円です。恐ろしすぎます。

ちなみにスティーブ・ジョブズが亡くなったのも2011年でした。

一方で、2008年に日本でも発売開始したiPhoneがiPhone4あたりから本格的な普及期に入り、2010年に4%だったスマホ普及率も2011年には20%を越えてきました。

2011年にLINEも登場し、LINEのスタンプが出たあたりで一気に普及します。

SNSも震災でTwitterが一気に広まり、日本ではまだあまり使われていなかったFacebookが、映画ソーシャルネットワークをキッカケにIT業界の人から使われまじめ、そこからInstagramも一気に広まりという感じで新しいアプリやソーシャルメディアが大量に出てきたタイミングでした。

スマホ・ソーシャル・ソフトウェアが世界を再設計し始めた元年

マーク・アンドリーセンが「Software is eating the world(ソフトウェアが世界を飲み込む)」という有名なエッセイをWall Street Journalに寄稿したのも2011年の8月でした。

そんな時代のタイミングで僕はグッドパッチを創業しました。

色んな所で創業ストーリーを語っているので今更ではありますが、僕は15年前2011年3月10日東日本大震災の前日に日本を経ちサンフランシスコに渡って、そこで創業半年で社員数まだ10人のInstagramやコワーキングにいたUberなどの色んなスタートアップを見たことがグッドパッチの創業のキッカケになっています。

社会的には不安な情勢でしたが、28歳の僕はスマホ普及のタイミングで色んな常識が塗り替わり、新しいサービスが毎日の様に出てくる、そんな状況にずっとワクワクしていました。

フィードフォースに間借りしてグッドパッチを創業

あれから15年、2026年現在

2026年は、イラン戦争勃発、世界的な急速なインフレ、日経平均は史上最高値7万円を突破、為替はなんと1ドル=160円。15年前との対比がやばすぎますw

そして、LLMの登場からのAIエージェントの爆発的普及。

またしても社会が大きく変革するタイミングが来てしまっています。
僕が起業した15年前と構造的には良く似たポイントがあります。

近い世代の起業家と話すと多くの起業家が、ここまでの大きなインパクトはスマホ以来だなと言う言葉がでます。そして、いやスマホを越えるインパクトになる可能性が高いと言う人も多いです。

AIによって世界がまた再設計される
そんなカオスなタイミングにまたしても立ち会うことになってしまいました。

15期に入るタイミングで全社に問い直しを宣言

昨年、AIによる急速なマーケット環境の変化を感じていた僕は15周年という節目のタイミングを理由に色々なバイアスを見直す問い直しをやろうと全社メンバーに告知。この一年、顧客への提供価値、職種タイトル、VMV、評価基準などを問い直ししてきました。

社内で問い直しを宣言

そして、2月に僕がClaude Codeを使い、たった1日であるアプリケーション作った事がグッドパッチにとっても大きな転機となりました。

その時に書いたnoteがこちらです。

Claude Codeを使い始めて、まだ半年しか経っていないのかと驚いてしまうくらいグッドパッチの多くの社員の仕事の進め方は変わりました。特に人事やバックオフィスなど今まで自分でソフトウェアを作ることなんて想像もしていなかったメンバーが今や当たり前のように業務効率化をするようなアプリケーションを自らAIを使って構築している、これは僕も想定以上のインパクトを感じています。

僕自身も、毎日のようにClaude CodeとCodexを使っていますが、僕自身が作ったアプリケーションが、グッドパッチの社内の業務にも深く入り込み、XでもポストしたHTMLホスティングのツールは僕が2日で作り、リリースから3ヶ月で社内で2000ものHTMLファイルがアップロードされ、メンバーの情報共有や議論には欠かせないツールとなっています。

このAIの急速な進化と、ビジネスへの影響に危機感を感じながらも、個人的にはこの半年は15年ぶりのワクワクを感じる期間でした。

カオスを乗りこなせ!

15周年のコンセプト「Charge, Chaos」

この15周年というタイミングでグッドパッチが掲げるコンセプトは

「Charge, Chaos」

英語読みするとチャージ、ケイオス。そうカオスです。

サーフィン用語で「Charge」は
大きく危険な波に、恐れず・全力で・コミットして挑む」という意味を持ちます。

Chaos」は混沌や無秩序のような意味ですが、過去の秩序が崩壊して、新しい秩序が生まれる創造の余白期でもあります。

このAI時代は、今まで当たり前だったことが変わり、新しいニーズやチャンスが生まれてくる、まさにカオス期と言えます。

そんなChaosに恐れずに向かって乗りこなしていこう!という意味がこの「Charge,Chaos」に込められています。

こんな時代の転換点にいて、中には大きな不安を感じているデザイナーも多くいる中で、グッドパッチのメンバーたちにどういうメッセージを投げかけるか。

今回Webサイトのリニューアルを一緒にやっているパートナーのFunTechの太田さん松本さんと弊社のコミュニケーションデザインチームで議論して出てきたこのコンセプトは、混沌な時代に「カオスを乗りこなそう!」と前向きなメッセージをメンバーに投げかけれる良いコンセプトになったなと思っています。

15周年というタイミング、AI時代にグッドパッチとしてどんな戦略を取るのか。色んな事を考える半年間でした。

そして、なんやかんや、なんやかんやがあって出来上がったのが、このキャラクターです。

グッドパッチ公式キャラクター ぱっちー

突然の公式キャラクター爆誕。
ぱっちーです。

脈絡がなさ過ぎて意味が不明だと思いますが、今回の15周年サイトやコーポレートサイトにもこの「ぱっちー」がめちゃくちゃ出てきます。

正直、BtoBの上場デザイン会社に公式キャラクターが必要なのかと問われると、合理性のある回答はできません。

でも、この1年で気づいたのです。

このAI時代は合理性のないことや脈絡がないことの方が価値があるなと。

良いんですよ。見てください。
かわいくないですか?

ぱっちー
ひょっこりはんぱっちー
しっぽは風船で飛びます
ハンバーガー好きなぱっちー

※ IP化するかは決まってませんw

コーポレートサイトと15周年企画コンテンツ

このタイミングで久しぶりにコーポレートサイトのリニューアルと15周年の企画コンテンツを沢山用意しました。

自社のWebサイトは自分達では絶対にやらないことを僕は決めており(過去、社内で作って2年以上かかり大炎上したため)、昨年は採用サイトをベイジさん、コーポレートサイトをFunTechさんにパートナーとして関わっていただきました。

キャラクターも作り、動画も作り、社内メンバーもClaude Codeで自分たちのアプリを公開するギャラリーも作り、ゲームも作り、インタビューコンテンツも作り、正直やり過ぎです。

パートナーのFunTechさんも、この1週間は表で言えないくらいの働き方で、最後の最後までこだわっています。

全く持って合理的ではないし、この物量もこだわりも意味がわからないです。

でもね、このAI時代はここまでやる必要ある?という意味のわからない変態的なこだわりしか価値を持たないんですよ。

AIで誰でもモノ作れると思ったら、大間違いですよ。今回のサイトとかコンテンツ、AIで作れるかやってみてください。もちろん、AIを使ってる部分はありますが、AIだけではここまでやり切れないです。

このグッドパッチとFunTechの変態的こだわり見てやってください。

Chaos Talk 丸井グループ青井社長との対談

15周年という節目に

この数年は、市場に対しても期待されるような結果を出せず、もどかしい状態が続いていました。上場しながら事業を成長させていくことの難しさを痛感する毎日です。

コロナ以降も、マーケットの変化はありましたが、ここに来て過去最大級のビジネス環境の変化というタイミングで、我々がいるデザイン業界も揺れています。

企業側はジュニアデザイナーの採用を絞り、AIの浸透で不安に感じているデザイナーやフリーランスから正社員化するデザイナーも多いと聞きます。

正直、このまま上場しながらやり続けるのか?という問いはいつも自分の頭には出ていましたが、こんな時だからこそ、デザインという領域に貼りながら株式市場に出ている我々こそが、AI時代でのデザインの価値を証明し、新しいロールモデル、新しい価値創出モデルを提示しようと自分達を奮い立たせています。

変化のタイミングだからこそ、カオスのタイミングだからこそ、生まれる新しい余白を見つけてBetしていく。

もしかしたら、グッドパッチとしては5年後10年後のメインビジネスは変わっているかもしれませんが、それでも我々が持っているコアの想いは変わらないと思いますし、世の中で埋もれた価値を見つけて、顧客に伝わる価値に翻訳しデザインしていく。これをやり続けたいなと思っています。

こんなカオスな時代にチャージしていく、新しいビジネスを作っていく事に興味のあるカオス耐性のある方はぜひ一緒に働きましょう。うちはまだまだ人材募集してます。

15年前28歳で起業した時に、何の能力もなかった自分が15年も会社を続けれるとは思ってませんでした。ここまで、続けて来れたのもグッドパッチのメンバー、過去にグッドパッチに関わってくれた多くのアルムナイとクライアントの皆様、パートナーの皆様のおかげです。多大なる支援をいただき感謝しております。

このカオスな時代を共に乗り越えましょう!
Charge, Chaos!!

あなたのやりたいことはデザインかもしれない


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Naofumi Tsuchiya / Goodpatch 記事を読んでいただきありがとうございます!これからも頑張ります!